プロに教わるデッドニング講習⑩-4
フロアデッドニングのやり方・断熱材の貼り方
フロアデッドニング方法をプロに教わる連載の最終回。制振材の上には、吸音材・断熱材を貼って仕上げる(ここでは吸音と断熱の性能を兼ね備えたシートを使用)。吸音&断熱材の貼り方は難しくはないが、注意点はある。
フロアデッドニングの仕上げ。吸音&断熱材の貼り方
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「フロアデッドニングのやり方・制振材の貼り方(後席編)」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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制振材は貼り終えたので、吸音材と断熱材の役割を兼ね備えたノイズレスラグ、というのを貼ります。
●アドバイザー:カーデン 佐伯研究員
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これも制振材と同じような、大型のシート状です。
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貼り方も制振材とほぼ同じで、制振材を貼った上から重ねて貼ります。
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フムフム。
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貼るスペースにあててみながら、切り出すサイズを確認して……
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ハサミでカットして……
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剥離紙を剥がしながら、貼り付けます。
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ちなみにノイズレスラグの場合は、粘着がけっこう強い。無関係な場所にペタっとつかないように注意しましょう。
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前席シートの奥のほうまで入れ込んでいるのは、制振材と同じ。
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これも、床(フロア)面だけでなく、フレーム側面にも貼っておきましょう。
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ここは制振材を同じように細長くカットして、制振材に重ねて貼り付ければOKですね。
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今回のモデル車(スイフト)の例でいうと、助手席フロアは大きいシートをほぼそのまま貼り付けたようなカンジですが、運転席はそうはいきません。
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そういえば、運転席側のフロアには出っ張り(柱)がありました。
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凹凸の激しい場所に、吸音&断熱材をバーンっと一枚貼りすると、部分的に浮いてしまう可能性があります。
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ということは、これも切り分ける。
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そうですね。凹凸のある場所は、分けて貼ったほうがいいです。
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ようするに、制振材で実践した貼り方を、そのままなぞっていけばいいんですね~。
今回使っているのは500×750mm×10枚入りの「AT-AQ431P10」だが、こちらは完全に業務用ボリューム。一般DIYユーザー向けには「AT-AQ430」のほうがよさそう。
詳細はAmazonのオーディオテクニカ ノイズレスラグ AT-AQ430参照。
柱をよけるように貼る
柱の上にも貼る
フロアデッドニングで吸音&断熱材を貼るときの注意点
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吸音&断熱材の貼り方は難しくはありませんが、運転席側後ろの側面には注意しましょう。
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この場面の、なにが注意なの?
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制振材を貼るときにも言いましたが、運転席側の後ろ側面には、給油口のワイヤーが通っています。
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あ~。いっしょに留めてしまうと、給油口が開かなくなったりするという…。
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吸音&断熱材はマットの厚みもあるので、ジャマであればいったんワイヤーを外したほうがいいかもしれません。
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外すって?
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ワイヤーをポイントで固定しているクリップがあるので、そこでカンタンに外せます。
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クリップの部分には吸音&断熱材がかからないように、くり抜いて貼ります。
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なるほど。そのうえでワイヤーを戻せばよし、と。
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ちなみに今回使ったノイズレスラグは、ウラ面の粘着が強力なので、手で押すだけでも貼れることは貼れますが……
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ふむ。
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しかしこれも、手で押さえるだけでなく、ローラーを使って貼ったほうが確実ではあります。
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あとは、前席と後席を仕切っているフレームなどにも貼っておきましょう。
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センターコンソール周りも、制振材と同じ貼り方で貼っています。
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制振材の上から全部貼ったら、フロアデッドニングは終了です。
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これはなかなか大変な作業でしたが、プロに頼んだらいくらかかるんでしょう?
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カーデンの場合でいうと、今回のようなコンパクトカーサイズで、7万1500円位~(※部材や車種にもよって変動する)ですね。ラゲッジ、トランク部分は別料金です。
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手間はかかるけれど、手間を惜しまない人であれば、DIYでもできそうなメニューではあります。
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そうですね。大変なだけで、特に難しいところがある作業ではありませんからね。
仕上げはローラーで
DIY Laboアドバイザー:佐伯武彦
コワモテだけど優しく謙虚な佐伯(さえき)研究員。オーディオイベントでは数々の賞を取っている、腕利きインストーラーだ。●カーデン TEL:0561-35-5015 住所:愛知県みよし市黒笹町西新田1205-1 営業時間9:00-18:00 火曜・水曜定休
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