ツイーター導入ガイド╱第2回

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ツイーターを追加するときの配線方法。純正配線を傷付けたくない人は…

ツイーター追加の配線方法。具体的には純正フロントスピーカー配線に、ツイーターを割り込ませる。配線の割り込み（分岐）は、どこでやるのか？ ツイーター配線の注意点や、純正配線を切ったり傷付けたりしないやり方にも言及する。

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  「純正スピーカーにツイーターを追加するときの知識」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ここでは、ツイーターを追加するときの配線方法について解説します。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  今回の話は、純正スピーカーを生かしたままツイーターを追加するんだから、純正ドアスピーカー配線に割り込ませるってことですよね？

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  そういうことですね。その割り込みを、どこでやるのかという話ですが……

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  ……ふむ。

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  デッキ（ナビ）の裏側で作業するのが一番いいでしょうね。

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  ほほう。

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  デッキ（ナビ）の裏側からたくさん配線が出ていますが、その中には、フロントスピーカーのL・R（左右）の配線もあります。



✔ フロントスピーカーの左右、それぞれにプラス線とマイナス線があるので、合計4本の配線が関係してくる。

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  なるほど、なるほど。

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  なお、リアスピーカーのL・R（左右）の配線もあると思いますが、ツイーターを追加するときには、フロントスピーカーの配線に結線します。

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  リアスピーカーでは、ダメなんですか？

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  フロントに付けるツイーターの配線ですから、基本的にはフロントのドアスピーカー配線から取ります。

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  それもそうか。
  フロントツイーターですもんね。

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  別の意図があって、リアスピーカーの配線からツイーターの線を取るケースがないわけではありませんが、特殊例なので、これはまた別の機会に解説します。

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  ところで、ツイーターの配線をスピーカー配線につなぐときは、「分岐させる」認識でいいのでしょうか？

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  そうですね。
  カタチとしては配線の分岐です。

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  じゃあ、エレクトロタップでもできるってこと？

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  まあ、電気的な理屈で言えばできますね。ただ、モノによっては接触不良が恐いので、できればギボシ端子を使って分岐させる方法をオススメします。

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  ギボシ端子で分岐って？

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  今回使うカロッツェリアの「TS-TT440」を例にすれば、そもそも純正スピーカー線に割り込ませる前提のハーネスが付属されているんですよ。



写真は旧モデル。現在は後継モデルのカロッツェリア チューンナップツイーター TS-TT440-2がAmazonなどで販売されている。

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  このツイーター付属の配線は二股になっていて、二股に分かれた先には、最初からギボシ端子が付いています。


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  おお。
  ここまで作ってあるんだ。

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  「TS-TT440」は純正スピーカーに追加する前提のツイーターですからね。

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  これなら、付けやすい。

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  あとはこの線を割り込ませるために、純正のフロントスピーカー配線をカットして、双方にギボシ端子を付ければつながります。

ギボシ端子



✔ ギボシ端子を使ったことがない人は、「ギボシ端子の正しい付け方」参照。

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  メーカーによっては配線が付属していないケースもあるかもしれませんが、その場合は、二股のスピーカー線を作るなり用意するなりして、割り込ませます。

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  世の中にはこういうのもあるし
  （↓）



✔ Y型接続端子などを使えば、割り込みができる。

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  なお、「純正配線を切りたくない」ということであれば、ビートソニックのBH8を使う手がありますね。



詳細はAmazonのビートソニック・BH8参照。

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  適合はトヨタのディーラーオプションナビ（一般的な10ピン＆6ピン仕様）に限られますが、このBH8を割り込ませれば、純正配線を加工せずにスピーカー信号が取り出せます。

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  ああ、これはサブウーファーの取り付けのときにも使いましたね～。

  ※「サブウーファー（チューンナップウーファー）取り付け時の、配線方法の知識」参照。

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  そうです。ツイーターの追加でも、サブウーファーの追加でも、フロントスピーカー配線から信号を取り出しますから、同じ手が使えます。

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  ナルホド。

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  あるいは、配線を加工するにしても、延長ケーブルを付けた上で、その延長ケーブル側の配線を加工する手もある。



ビートソニック・トヨタ純正オーディオ延長ケーブル（30cm）BH7

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  その場合でも、純正配線を切らなくてすむってことか！

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  特に気にしない人には関係ない話ですが、純正配線を切りたくない・傷付けたくない人は、こういうアイテムを使いましょう。

ツイーターの配線作業で、少し気を使ったほうがいいのが「ネットワークの位置」



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  ネットワークというと……

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  今回のツイーターの場合は、スピーカー線の途中にネットワーク（コンデンサー）が一体になっているので、特に「取り付ける」意識は不要ですが……


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  このネットワークは、できれば何かの電源線の近くには置かないようにしたほうがいいですね。

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  それはなぜ？

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  純正の電源線の近くにあると、オルタネーターノイズなどを拾ってしまう可能性があるので。

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  ツイーターにノイズがのったら、ヒュンヒュン鳴ってしまう！

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  そういう心配がありますね。どこに置けば大丈夫、とはなかなか言えませんが、少なくとも、電源線の近くに設置するのは避けましょう。

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  覚えておきましょう。

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  そういう意味ではサブウーファーの配線よりは、ツイーター配線のほうがシビアに考えたほうがいいですね。