プロに教わるデッドニング講習③-5

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ドアデッドニング時のサービスホール型取り方法

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ドアデッドニングをプロに教わる連載。今回はサービスホールの型取り方法。内張りを外したドア鉄板に空いている穴（サービスホール）をデッドニング制振材で塞ぐ前に、制振材用の型紙を作るのが目的。難しくはないが、コツがいろいろある作業だ。

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  「ブチルゴムの取り方（地道編）」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ブチルゴムがキレイに取れたら、いよいよドアデッドニング作業の開始です。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  ここまでは準備段階で、ここからが本番。

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  まずは、ドア鉄板に空いている穴（サービスホール）の型取りをします。


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  ドア鉄板には大小複数の穴が開いていますね～。

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  デッドニングにおいては、このサービスホールを制振材で塞ぐ作業があるので、あらかじめ穴の形を型取りしておきます。

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  直接制振材をペタっと貼って、サービスホールを塞いだらダメなのでしょうか？

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  型取りをしないで、制振材をサービスホールに貼りながらカッターで切り出す方法だと、鉄板側にカッターの刃をあてて傷を付けてしまったりするので。

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  それはまずい。傷が付くのを防ぐための型取りだ。

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  そうですね。あくまでもシートをサービスホールのカタチに切り出しておいてから貼るほうが確実です。

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  サービスホールの型取りはどうやるのでしょうか？

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  型が取れればなんでもいいんですが、紙だと透けないので、サービスホールの型取りはできませんね。

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  透明か半透明のシートがいるってことですね。

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  そうですね。ビニールなどでもいいんですが、僕の場合は、梱包に使うプチプチを使って型を取ります。



梱包のプチプチをドア鉄板全体に貼る。

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  ほお。

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  これなら大きいサイズのがあるので、1枚でまとめて型取りできます。

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  梱包用のプチプチだったら、近所のホームセンターでも買えるし。

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  そうですね。
  入手性の良さもメリットかと

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  では、大きめのプチプチでドア一面を覆って、サービスホールのカタチをマーキングしていきます。


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  このとき、サービスホールの形状より大きく型取りしていくのがポイント。

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  穴の形ピッタリに型取りするわけではない…。

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  それでは、制振材を貼り付ける「のりしろ」がなくなってしまいますので。

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  サービスホールの向こう側に落ちてしまいますね。

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  さらに注意が必要なのは、ドア内張り形状が奥にヘコんでいる部分。

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  む？

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  今回のモデル車の場合も、内張り側の一部に奥行きがあって、ドア鉄板側の奥まで入り込んでいくような形状をしています。


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  ということは、デッドニングするときにサービスホールを平面的に塞いでしまうと、ドアポケット奥が干渉して内張りが戻せなくなります。

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  内張りを戻す段階でそれに気づいたら大惨事……。

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  なので、制振材をヘコませるように貼りつつ、サービスホールを塞ぎたい。

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  立体的に塞がないといけない。

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  ということは、その分、制振材の面積も大きくなりますよね。

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  ふむ。どのくらい大きめにすればいいんだろう？

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  答えは簡単です。サービスホールを型取りする段階から、同じようにヘコませた状態で型取りすればいいのです。


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  プチプチを手でサービスホールの奥に押し込みながら、型を取っているんだ～。

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  そういうことですね。普通のサービスホールは、単に大きめに型取りするだけでOKです。


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  型取りができたら、プチプチを切ればいい。


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  ただし、プチプチを切り出すときも、余裕をもって大きめに切り出すぐらいでもいいと思います。

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  もともと大きめに型取りしてあるけど、さらに余裕があってもいいってことね。

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  そうですね。大きすぎたら、実際にサービスホールに貼る直前に少しカットしたり……ということはできるので。

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  ふむ。逆に小さく切ってしまって足りなかったら、使い物にならなくなる。

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  制振材は余裕を持って、大きめのサイズで切り出していきましょう。