プロに教わるデッドニング講習③-6

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ドア外側の鉄板（アウターパネル）のデッドニング方法

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ドアのデッドニング方法をプロに教わる連載。今回はいよいよ制振材の貼り方。ドア鉄板には「アウターパネル」「インナーパネル」があって、まずはアウターパネルのデッドニングから。アウターパネル内のインパクトビームの制振のやり方もわかる。

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  「ドアデッドニング時のサービスホール型取り方法」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  サービスホールの型取りが終わったら、とりあえず型取りしたプチプチは横においといて……

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  フムフム。

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  ドアのアウターパネルのデッドニングから始めます。

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  アウターパネルとは、ドアの外側の鉄板のことですね。

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  サービスホールが開いている室内側の鉄板がインナーパネル、サービスホールの奥に見える鉄板がアウターパネルになります。


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  まず、スピーカーは外しておきましょう。



トヨタ車に多いリベット留めされた純正スピーカーの取り外し方法は、「車のスピーカー交換方法╱純正スピーカー（リベット）の外し方」参照。

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  そしてパーツクリーナーを使って鉄板の汚れと油分を拭き取ります。

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  脱脂しないと制振材が剥がれてしまいます。


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  次に、どの制振材をどこに貼るかという話なんですが……

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  フムフム。

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  今回使っているオーディオテクニカのデッドニングキットの場合、あらかじめ用途に応じてカットされた制振材が入っています。

使用アイテム



実売価格等は、Amazonのオーディオテクニカ AT-AQ405 AquieT（アクワイエ）ドアチューニングキット参照。

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  青いシートが制振材です。

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  大きいのと、丸いのと、長いのと、短いのが入っていますね。

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  そのうち、円形と細長い短冊状の制振材がアウターパネル用なんですよ。

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  ホー。
  決まっているのか。

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  円形のアウターパネル用制振材から貼っていきます。



アウターパネル用の制振材。

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  どこに貼るんですか？

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  まず、スピーカー裏には1枚貼っておきたいです。


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  スピーカーの振動が、モロに伝わる場所ですからね。

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  あとは鉄板の状況によるというか……。

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  というと？

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  丸い制振材は、ある程度大きな面があるところしか貼れないので、貼れる場所は限られてくるんです。

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  平らで広い面を見つけて貼る、みたいなカンジか。

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  そうですね。なおドア鉄板の真ん中あたりには補強のインパクトビームが通っているので、その部分は貼れません。その上下の平べったい部分に対して貼ります。


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  貼る前にサービスホール越しに奥の鉄板を覗き込んで、状況を確認しましょう。

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  デッドニングキットの部材の量も確認。今貼っている円形の制振材は合計8枚入っているので、片側のドアにつき4枚貼ります。

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  片側に5枚貼ると、反対側の施工で足りなくなりますね……。

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  それから、制振材はただ貼るだけではなく鉄板に圧着させないとダメです。付属のヘラを使うか……


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  僕の場合はローラーを使って押しつけます。


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  サービスホールごしに手を入れての圧着作業になるので、ローラーがあったほうが便利です。


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  鉄板のフチに手をぶつけてケガしないよう、注意して作業しましょう。

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  次は短冊状にカットされた制振材を用意します。

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  これ、なんでこんなに長くカットされているんでしょうね？


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  これは、ドア内を走っているインパクトビーム（柱）用なんですよ。

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  柱にも制振材を貼るんだ。

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  インパクトビーム自体が、ドア鉄板に対してしっかり留まり切れていなくてビビリ音の発生源にもなるので、それを抑える役割ですね。

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  なるほど。

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  一見すると横長なので、インパクトビームの間に横向きに貼りたくなるかもしれませんが……


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  ここはインパクトビームをドア鉄板に押さえつけることが目的なので、タテ向きに貼ります。


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  この制振材もしっかり圧着させて、隙間なくインパクトビームを押さえましょう。


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  インパクトビームの凹凸に追従させる、見事な圧着っぷりです。

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  これも合計8枚入っているので、ドア片側につき4枚まで貼れます。


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  間隔を開けつつ、インパクトビームを押さえていく。

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  制振材に長さがあるので、同時にアウターパネル自体の制振にもなっていますよ。