スピーカー交換╱第8回 前編

---

車のスピーカー交換方法╱純正スピーカー（リベット）の外し方

• 1
• 2
• 3

車のスピーカー交換の方法・実践編がスタート。まずは純正スピーカーを外すために、ドア内張りの外し方から解説。ネジ留めのスピーカーより外しにくいリベット留めスピーカーも、これで外せる。

• 

  スピーカー交換連載の、第8回目。

  ●レポーター：イルミちゃん

• 

  ここからは、具体的に車のスピーカー交換方法を解説していきます。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

• 

  いよいよ「実践編」スタートですね〜。

✔ 初めてスピーカー交換する初心者の人は、連載第2回「車のスピーカー交換入門」から読むのがオススメ。

• 

  純正スピーカーを外すためにはまず、ドアの内張りを外します。

• 

  なお、今回のモデル車は30プリウスです。


• 

  ネジ固定されている部分のネジを、すべて外します。30プリウスの場合は2箇所。

• 

  一見するだけでは、ネジは巧妙に隠されていて、見えない車種が多いですが……

• 

  ドアハンドル部分の目隠しカバーを、内張りはがしでこじって外すと……


• 

  ネジ発見！（↓）


• 

  もう一箇所、肘掛けの小物入れの底面も、カバーを外すとネジがあります。


• 

  ネジ固定が外せたら、ドア内張りを外しにかかりますが、これはまず下側から攻めます。

• 

  内張りはがしを、内張り下部の隙間に差し込んでいます。




✔ 内張りはがしを初めて使う人は「内張りはがしの正しい使い方」から読むのがオススメ。コツが分かる。

>>>リンク先で詳しく読む。

• 

  内張りはがしできっかけ（隙間）が作れたら、あとはドア内張り下部を手で引っ張って外せます。



バコ！

• 

  ドア内張りの下部がフリーになったら、全体を上方向にスライドさせることで、上部のひっかかりも外れます。


• 

  ドア内張りが外れたら、純正スピーカーが姿を見せます。

• 

  次は、純正スピーカーの外し方。

• 

  ここで初心者の人には、いきなり関門がやってきます。

• 

  ……え、もう？

• 

  トヨタ純正スピーカーは、ネジ留めではなく、リベットが使われている車種もけっこう多いんです。

30プリウス純正スピーカーもリベット留め


• 

  普通は、プラスドライバーで外せるねじとか、10ミリのボルトが使われていることが多いから、話は簡単なんですが……

• 

  む。
  ……わざわざ難しいモデル車にしたんですか!?

• 

  でもトヨタ車はリベット留めも定番的で多いですからね。この外し方を解説しておきたかったのですよ。

• 

  おお、ナルホド。

• 

  リベット留めの場合は、リベットを切ります。

• 

  リベットを切るって、どうやるんですか？

• 

  まずドリルを持っている人ならば、ドリルを使うのが早いです。


• 

  これ、ドリルの刃は何ミリですか？

• 

  今回使っている刃は5.5ミリ。あまり太すぎると、削りにくいかも知れません。5ミリ前後くらいの刃でいいと思います。

• 

  フムフム。

• 

  ドリルで真ん中を削ると、リベットが取れます。


• 

  そして下に残った白い部品を、ニッパーでもぎ取ります。



モギ！

• 

  ひとまず、この状態になればOKです（↓）。あとは純正スピーカーを外した後で処理します。

• 

  しかしDIYだとすると、ドリルを用意できない人もいると思うのですよ……。

• 

  確かに、このためだけにドリルを買うのも、ちょっとアレですね……他に手があるんですか？

• 

  ニッパーだけでも出来ますよ。

• 

  ニッパーなら、一般家庭でもありそうだ。

• 

  ただし、根気よくやらないといけません。

• 

  どうやるんですか？

ニッパーでやる場合は、リベットの左右から刃を入れて、もぎ取るような感じです

• 

  全箇所のリベットが取れたら、純正スピーカーケーブルのカプラーを抜きます。

• 

  カプラーは、引っ張るだけでは抜けませんよ〜。

• 

  ツメロックがかかっているので、ロック解除になるように押し込みながら引っ張って抜きます。



✔ カプラーのロック解除は、真ん中を押し込むタイプもあれば、左右両端を押し込むタイプもある。

---

※「カプラーの抜き方。…抜けないときは？」も参照。

• 

  あとは引き出すだけで、純正スピーカーが取り外せます。


• 

  ついに取れたぞ〜。

• 

  スピーカーが取れたあと、鉄板側にも残っている部品があります。これはニッパーで根気よくもぎ取ります。


• 

  これで、リベットは跡形も無くキレイに取れました〜。