ウーファー導入ガイド╱第5回
サブウーファー取り付け方法①╱まずは車内の設置場所を決める
サブウーファーを車に取り付ける方法を、オーディオプロショップで取材。DIYでもできるように、付け方を具体的に解説していく。効率よくムダなく進められるように、作業の手順も考慮している。
まずサブウーファー(チューンナップウーファー)の設置場所を決める
-
サブウーファー(チューンナップウーファー)のDIY取り付け方法を解説していきます。
●レポーター:イルミちゃん
-
まずは、サブウーファーの設置場所を決めることから始めるといいと思います。
●アドバイザー:カーデン 佐伯研究員
-
へー。
そんな順番があるんだ。 -
いや、べつに決まりではないんですよ。基本的には好きな順番でやってもらってもいいんですが……
-
ふむ。
-
でもね、例えば先に配線作業をやってしまうと、いざ、サブウーファーを置こうとしたとき、予定の設置場所に入らなかったら困る。
-
入らないなら、別の設置場所に変えるしかないけど。
-
そうなると、けっきょく配線もやり直しになってしまいますので。
-
あ~、確かに。
そういう無駄は避けたい。 -
ですので、まずはサブウーファー本体の設置場所から始めると無駄がないんですよ。
-
なるほど。サブウーファーの設置場所におすすめなのは、シート下って話でしたね。
-
今どきは「荷物が積めなくなるのはイヤだ」という人が多いので、ラゲッジルームよりはシート下に設置するのが定番的です。
-
というわけで、今回はシート下に入るコンパクトなチューンナップウーファーを使います。
-
このサブウーファーはシート下に設置することを前提に、高さが70mmに押さえられています。
-
ただし、自分の車のシート下に入るかどうかは別問題ですので、実際に置いてみましょう。
-
入った~!
あー良かった。 -
ここで注意点があります。シート下に設置する場合は、別の問題が出てくることも多いです。
-
む。
……と言うと? -
シート下は、完全にフラットな面とは限らない。
-
そう言えば今回のケースでも、多少凹みがありますね。
-
シート下が完全にフラットな状況は、むしろあまり無いと思います。
-
そうなんだ。
-
エアコンのダクトがあったりするしね。
-
凹凸の上にサブウーファーを設置しても、グラグラしそう〜。
-
シート下に設置するならば、理想を言えば、凹凸をなくす土台みたいなものを作ったほうがいいですね。
-
フラット化するってことですね。
-
そうです。カーデンでサブウーファー取り付け依頼をされた場合には、土台の高さはきっちり揃えます。
-
フラットにするって、具体的にはどうやるんですか?
-
例えばですが、MDFの板などを、間にかませるとか。
-
そういうことね。
-
シート下をサブウーファーの設置場所に選んだ場合、このような手間がかかることはあります。
-
ラゲッジルームならフラットだから、そういう手間はないですもんねぇ。
-
ですね。まあ、そんなことも考えながら、まずは総合的にサブウーファーの設置場所を決めましょう。
Amazonでも販売されているカロッツェリア・TS-WX130DA
シート下にサブウーファーを設置する場合の作業
-
えぇーー!?
シートを取り外すなんて、大ごとじゃないですか!! -
いや、べつに、完全にシートを車外に取り出す必要まではありませんよ。
-
……フム。
-
ボルトだけ外せば、シートを浮かして後ろに倒すことはできますよね。その位で十分なんです。
-
なぜシートを浮かすの?
-
配線作業などが圧倒的にやりやすくなるので、そのやり方のほうがオススメなんです。
-
そういうことか。
-
「自分ではシートを外せないよ」っていう人は外さなくてもできるけど、DIYで外せるなら、外しましょう。
-
まあ、浮かせるだけでいいなら、ボルトを外せばいいだけだし……。
-
あ、ちょっと待った。
-
な、なんですかぁ?
シート外せって言ったそばから。 -
リアルな作業手順を言うと、シートを外す前に、ナビも外してしまったほうがいいですね。
-
そんなの、どっちが先でもいいんじゃないの?
-
いやいや。普通に考えて、シートが付いているうちにナビを外してしまうほうが、やりやすいですよ?
-
あ~そういうことね。
空気イスになってしまう。 -
助手席シートから作業すればいいんだけど、両方シートが付いている状態のほうがカーナビ脱着はやりやすいはず。
-
それはそうだ。
-
サブウーファー取り付けの配線作業では、どのみちカーナビは絶対に外すので、それを先にやってしまいましょう。
-
やっぱりプロは、効率を考えて作業してるんだなァ。DIYだって、無駄はないほうがいいよね。
サブウーファー(チューンナップウーファー)をシート下に設置するときは、作業前に前席シートを外したほうがいいです
チューンナップウーファーやツイーターの取り付けに必要なスピーカー線(スピーカー信号)取り出しの基礎知識についてはDIYラボ〈動画部〉がYouTubeでも解説しています。
DIY Laboアドバイザー:佐伯武彦
コワモテだけど優しく謙虚な佐伯(さえき)研究員。オーディオイベントでは数々の賞を取っている、腕利きインストーラーだ。●カーデン TEL:0561-35-5015 住所:愛知県みよし市黒笹町西新田1205-1 営業時間9:00-18:00 火曜・水曜定休
関連記事
- プロローグ:カーオーディオプロショップは敷居が高い、という誤解
- カーオーディオの順番。どこから手を付けるのがよいか?
- 車の「スピーカー交換」入門
- ツイーターの取り付け位置・固定方法はどうすればいいの?
- バッフルボード(インナーバッフル)とは?
- パッシブネットワークとは?
- 車のスピーカーケーブルを交換する効果は? 引き直しの注意点
- スピーカーケーブルに使う端子の種類とつなぎ方。処理の注意点
- 車のスピーカー交換方法①純正スピーカー(リベット)の外し方
- 車のスピーカー交換方法②バッフルボードの取り付け方
- 車のスピーカーから音が出ない! 原因は?
- スピーカーを持ち込み取り付けしてもらう前に、知っておくべき話
- スピーカーのアウターバッフル(アウター加工) とは?
- 車のスピーカー交換でノイズがのることはあるの? 対策は…
- 車のスピーカーの選び方で、一番重要なこと
- スピーカー交換の次はデッドニングか、アンプか?
- プロが使っているデッドニングシートはいろいろ。おすすめは?
- パワーアンプ(外部アンプ)を追加する必要性は? その効果は?
- アンプのチャンネルとは?╱アンプの選び方入門
- RCAとハイレベルインプットの違いは重要╱アンプの選び方入門
- パワーアンプのA級、AB級、D級とは?╱アンプの選び方入門
- スピーカーやアンプの「インピーダンス」とは?
- パワーアンプの設置場所(置き場所)は、車内のどこがいいのか?
- チューンナップウーファーとは? サブウーファーとの違いは?
- チューンナップウーファーのおすすめはどんなタイプ?
- サブウーファー取り付け時の、配線方法の知識
- サブウーファー取り付け時の、「電源」の知識
- サブウーファー取り付け方法②純正ナビとの接続はどうする?
- サブウーファー取り付け方法③床下に配線を通すための準備
- サブウーファー取り付け方法④スピーカーラインとACC電源を取る
- サブウーファー取り付け方法⑤バッテリー直結(バッ直)で電源を取る
- サブウーファーはリアスピーカーの配線を分岐して付けたらダメなの?
- ツイーターとサブウーファーを、純正配線「無加工」で増設できる小技
- 電工ペンチの正しい使い方
- ギボシ端子の正しいかしめ方(付け方)
カーオーディオ入門╱スピーカー交換編
カーオーディオ入門╱アンプ導入編
カーオーディオ入門╱ウーファー導入編
その他