パワーアンプ取り付け講習⑥

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パワーアンプの取り付け方法╱純正ナビ裏にアンプを隠して設置

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純正ナビにパワーアンプを取り付ける方法をプロのインストーラーに学ぶ連載の最終回。ここで実際に設置するのはマイクロパワーアンプPA2だが、ナビ裏やグローブボックス裏に隠して設置できるタイプの小型アンプなら、共通して参考になる。

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  「パワーアンプの取り付け方法⑤╱純正ナビの配線から電源を取る」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  パワーアンプ取り付けに必要な、スピーカー信号や電源の配線準備はできたので、実際に配線をつなぐ前に、パワーアンプの設置場所を決めます。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  今回使っているマイクロパワーアンプ・PA2は、音質面だけでなく、そのコンパクトさもウリです。

ナビ裏に隠せる場合も多い


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  PA2は、純正ナビ裏の空間に隠せる車種も多いんですが……う～ん。

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  どうしました？

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  今回取り付けしているホンダ車（フィット3）は、それでもスペース的に苦しいかも。無理をすると純正ナビが戻せないし。

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  それは困る。どうしましょう？

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  そういう場合はグローブボックス裏あたりに逃がすしかないですね。

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  なるほど。それならナビ裏からつながっているし、配線も通る。

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  フィット3には、グローブボックス左端の上空に、PA2サイズのパワーアンプを設置するのにちょうどいいスペースがありますが……


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  さすがにグローブボックス左端までは配線が届きません。特に今回はハーネスなどを使わずに純正配線加工で、パワーアンプを取り付けしているので。

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  PA2の付属コードだけでは、さすがにグローブボックス端から純正ナビ裏までは届かない。

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  もちろん、すべての配線コードを延長するという方法もありますが……

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  しかし、スピーカー線だけでも8本×2セットもあるよ。

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  配線を延長しない範囲で設置場所を探すのであれば、グローブボックス上空のフレームなどにくくり付ける手もあります。


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  今回はフレーム上に沿って走っているハーネスに、太めのタイラップでしっかり固定しました。PA2くらいの超小型アンプなら、こんな取り付け方法も可能です。

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  DIYで取り付けるなら、こっちのほうが現実的かな。

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  ちなみに、電装品をナビ裏やグローブボックス裏に隠す場合って、よくウレタンシートみたいなものを巻きますが……

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  カタカタ異音を防止するため、ですね。

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  そうなんですが、パワーアンプに巻きつけるのは基本的にやめたほうがいいです。

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  それはなぜ？

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  アンプは熱を持ちますから、設置するときに放熱性が下がるやり方は避けたいです。

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  そういうことか……熱がこもってしまう。

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  取り付け位置によって振動で音が鳴りそうなら、相手のプラスチック側にウレタンシートを貼る……くらいの対策にしておきます。

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  アンプ側に巻かなければ、放熱性にもそんなに影響はなさそうってことね。

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  そういうことですね。なおウレタンシートはアンプに付属しているわけではないので、別途用意する必要がありますが。

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  ここまでくればあとは配線をつなぐだけです。

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  スピーカー線がたくさんありますね。

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  まず、カットして分けたスピーカー線のナビ側（コネクター側）を、パワーアンプのハイレベルインプットに入っていく線につなぎます。


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  そのあとでパワーアンプからの出力線を、車両側のスピーカー線につなぎます。

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  これだけ配線の数があると1本くらい間違えそうな……。

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  パワーアンプの入力側にいく線なのか、出力側にいく線なのかは、間違えないように注意しましょう。「まず入力」というふうに、分けて作業するのがコツです。

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  同じ色の配線が2本ずつあるもんね。

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  配線のラベルには「FRONT R」などの記述はありますが、インアウト（入力か出力か）は書かれていないので、そこは間違えないように注意しましょう。

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  「純正ナビから出たスピーカー線がアンプの入力に入る」という流れを考えながら作業して……

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  あとは前回取り出した常時電源をつなぎ、ACC電源にはアンプリモート線をつなぎます。


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  純正ナビ裏で取り出したスピーカー線・電源線とは、全部つながりました。

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  配線がバラバラだとナビ裏がグチャグチャになって収まらなかったりするので、ある程度は配線を整理しましょう。


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  あとは忘れずに、パワーアンプ本体から出ているアース線をボディアースします。


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  これで純正ナビを戻せる状態になった。

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  そして、だいぶ前の話になりますが、純正ナビを外すときに撮っておいたスマホの画像などを見ながら、純正ナビのコネクターを戻していきます。


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  これで、パワーアンプの取り付けが完了しました。

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  ちなみに今回のモデル車（フィット3）は「純正ナビ・純正スピーカー」と完全な純正状態だったのですが、PA2をその間に割り込ませただけでもけっこう音質が変わって驚きます。

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  そうなんですよね。オーディオは「まずスピーカー交換をしよう」というのが通説ではありますが、違った提案もありじゃないか、とは思いました。いきなりアンプを入れても音は良くなるので。

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  PA2は、もともとそういう設計思想で作られたパワーアンプだから、というのはあると思いますけどね～。