プロに教わるデッドニング講習③-9

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ドアデッドニングの仕上げ編

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ドアのデッドニング方法をプロに教わる連載。今回はドアデッドニングの最終工程。制振材をムダなく使い切り、スポンジ状の吸音材・防音材の施工方法を学ぶ。またデッドニングキットには入っていないが、アルミテープでの剥がれ防止のやり方も教わった。

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  「ドアデッドニングで配線の通っているサービスホールを上手に塞ぐコツ」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  サービスホールを制振材で塞いだら、僕の場合は、別売りのアルミテープも使います。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  それは何をするためでしょうか？

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  制振材の剥がれを防止するためです。

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  制振材はブチルゴムで接着されているだけだから、か。

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  といってもアルミテープはキット同梱ではないし、べつに必須作業ではないのですが、カーデンでは「念のために」の意味で使っています。

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  具体的にどのあたりに貼っていくかというと……

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  主には配線が通っている箇所ですね。



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  配線を通すために制振材を切って貼り合わせたところもカバーしておきましょう。


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  特に、テンションがかかっているところを、ピンポイントで抑える目的です。

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  最後に余った短い制振材（↓）はどこに貼るのでしょうか？



オーディオテクニカのドアデッドニングキットに付属していたポイントチューニング用制振材。

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  インナーパネルの、主に「スピーカー周り」に重点的に貼ります。


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  それから、特に面が広くてヤワそうなところに、補強の意味で貼り足してもいいのですが……

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  小さい制振材はドア片側分で3枚（合計6枚）しかないから、もうなくなりましたよ。

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  ただ、制振材については、サービスホール用に切り出したときに切れっ端がたくさん出ているはずです。

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  そういえば。

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  せっかくですから、そういう余った端材で、補強したいところに貼り足しておきましょう。


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  ナルホド。

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  制振材を貼り終わったところで、吸音材を貼ります。

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  デッドニングキットには、制振材のほかにスポンジ（吸音材）がいろいろ入っていますね。

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  表面が波打った板状のスポンジが、スピーカー裏用の吸音材です。


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  スピーカーの穴から奥に入れて、アウターパネル側に貼り付けます。


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  これで、スピーカー背面から出た音を吸収することができます。

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  ドアデッドニングキットには、他にもスポンジ素材が入っていますよね。


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  この長い波形のスポンジはなんなのでしょうか？

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  長いほうは、ドア鉄板と内張りの隙間を埋めるためのスポンジで、インナーパネル外周に貼ります。


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  このときにドア内張りのピンがささる穴は埋めないように、貼っていきます。



内張りピン穴の前後でカットして、長さを調整しながら貼る。

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  それから、内張りのピンがささるとこに貼る穴付きスポンジもあります。


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  ドーナツ状の小さいスポンジは、片側で9個分。


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  今回のモデル車はドアが縦に長いので、外周に貼ったところで使い切ってしまいました。

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  すべての内張りピンに貼れるとは限らないですね。

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  そして最後に残ったのが短い波形スポンジ


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  これはスピーカーを取り付け直したあとで、スピーカーの外周部を囲むようにして貼ります。


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  ようやく、オーディオテクニカのドアデッドニングキットに入っていた部材を使い切ったぞ。


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  ドアデッドニングはこれで完成です。最初にも言いましたがオーディオテクニカのデッドニングキットは、値段のわりには良い音がしますよ。

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  ……ただし今回の「プロに教わるデッドニング講習」としては、キットでラクができる、ここまでのドアデッドニングはほんの序章です。