ツイーター導入ガイド╱第9回

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ツイーターが壊れる原因。修理はできるのか？

ツイーターが壊れる原因で、最もよくあるのが取り付け方法を間違えること。ミッドレンジやサブウーファーと同じ付け方では、ツイーターは壊れてしまう。他スピーカーよりも繊細な面があるツイーターが壊れたら、修理できるのか？ にも言及。

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  ツイーターが壊れる原因について、おさらいしておきましょう。

  ※ツイーター関連の前回記事は「ツイーターの高音が耳に刺さる……その原因と対策は？」

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ツイーターは、取り付け方を間違えると壊れます。まずその点では、注意が必要ですね。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  ミッドレンジやサブウーファーとは事情が違う？

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  そうですね。「ツイーターが高音・ミッドレンジが中音・サブウーファーが低音を鳴らす」役割分担になっていますが……



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  ツイーターが他のスピーカーと違うのは、高音以外の周波数の音声信号が入ると壊れる、という点です。


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  反対に、サブウーファーに高音を流しても壊れるわけではないんだ。

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  壊れません。サブウーファーの場合は、単に低音しか再生しないだけの話です。

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  融通が利く。

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  実際のところ、サブウーファーの取り付けでは、ナビ裏のスピーカー線をそのままつなげましたよね。



✔「サブウーファー取り付け方法╱スピーカーラインとACC電源を取る」参照。

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  そういえばそうでした。ナビやヘッドユニットから出てきたスピーカー線を、分岐させてそのままつなげた。

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  スピーカー線には、全部の音声信号が入っているのですが、この線をサブウーファーやミッドレンジにつなぐ分には壊れません。

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  しかし、そのままツイーターにつなげば……

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  ツイーターが壊れてしまいます。

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  ツイーターは繊細なんですねェ。

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  そこで、高音以外の音の成分をカットするのが、ネットワーク（※パッシブネットワーク）と呼ばれる部品です。



✔ 基礎知識は「パッシブネットワークとは？」参照。

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  つまりネットワークを中継しないでツイーターを取り付けると、壊れてしまうんですね。

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  高音以外、というのはザックリした言い方で、正確には「ツイーターが耐えられる周波数以下の信号」が入ると、壊れるということになります。

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  それって、何キロヘルツですか？

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  その範囲はツイーターによっていろいろです。一概には言えません。

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  ……なるほど。

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  付属のネットワークを付けると、ある周波数帯以下の音がツイーターに流れないようになっているのですが、それが何キロヘルツなのかはそれぞれです。

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  そっか。
  ヘンな組み合わせで使うと、壊れるかもしれない。

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  そうですね。単純に間にネットワークがあればいい、という話ではありませんね。

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  うかつに「ネットワークを流用」……なんて、したらダメなのか。

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  カーデンではときどき、特定の周波数でカットする目的で、ワンオフのネットワークを作ることがありますが、その場合もまず、ツイーターのスペックを確認します。

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  「何キロヘルツ以上で鳴らすツイーターなのか」を、調べるってことですね。

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  そうです。それより高いラインでカットすることはできますが、割り込んだらマズイ。

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  なるほど。

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  先にツイーターのスペックを確認しない限り、ネットワークを作ることも選ぶこともできないわけです。

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  では……所在不明のツイーターだったら、ネットワークも作りようがないんだ。

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  そうなりますね。

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  ネットオークションでツイーターだけ買う場合は、ネットワークも付属しているのか確認が大切ですね。

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  ところで、ガンガン鳴らしすぎてツイーターが壊れる、なんてことはないのでしょうか？

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  ツイーターに関しては、それはあまりないと思います。……が、僕は経験上ありますけどね。

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  あるんだ。

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  コンテスト前にいろいろ調べるために大音量で鳴らしていたら、ツイーターが飛んで音が鳴らなくなりまして。

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  ドアスピーカーやサブウーファーより、ツイーターが先に飛ぶケースもなくはない、ってことか。

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  そうですね。しかし普通に使っていて壊れることは、寿命以外ではほとんどないと思いますよ。

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  もし壊れたら、修理する？

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  いや、ツイーターに限らず、スピーカーは基本的には修理はできないと思ったほうがいいですよ。

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  そうなんだ！

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  修理できるものもあるのかも知れませんが、一般的にはスピーカーの修理はできないですね。

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  壊れたら交換するしかないのか。

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  その場合、ツイーターをバラ売りしているメーカーもありますが、セットで売っているものは、ツイーター単品では手に入らないケースも多いと思います。

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  ということは、スピーカーセットそのものを買い直しになってしまう？

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  そうなるパターンが多いでしょうね。

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  間違っても、ツイーターをスピーカー線に直結して壊さないようにしましょう。