プロに教わるデッドニング講習③-2

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ドア内張りを外すときの心得。傷をつけない養生のコツ（後編）

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ドア内張りを外す前の、養生のためのテープの貼り方は前回の通り。しかし養生用のテープを貼ったからといって、まだ油断はできない。ドア内張りに傷を付けずに外すべく、プロの施工者がどうやっているのかを見てみよう。

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  「ドア内張りを外すときの心得。傷をつけない養生のコツ」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  前回は、内張りはがしなどの工具を使うときの養生のやり方について触れましたが……

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  ふむ。

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  ただ、そもそもは、できるだけ工具は使わずに外すのが傷をつけないコツです。

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  ふだんの佐伯研究員のやり方を見ていると、ネジを外すときにドライバーを使う以外は、実はほぼ工具を使っていません。

工具を使うのはネジだけ





目隠しパネルなどが使われていないケース。

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  メインのドア内張りを外すときも、鉄板と擦れる箇所を先に養生します。


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  テープは曲がらないので、カーブしているところは短くちぎりながら貼って、内張りのアールに合わせていきます。


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  それから、ドア内張り下部に手をかけて引っ張ります。

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  ……ここも手でいくんだ。


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  指がまったく引っ掛けられない状況なら内張りはがしを使うこともありますが、めったにありません。ほとんどの車種は使わずに外しますね。

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  へー。

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  コツとしては、クリップがとまっているポイントのすぐ近くに指をかけて引っ張ること。

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  今回は新車のドア内張りだったのでかなり固めです。それでも、手で外せてしまいました。

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  しかし、どうしても指先が入らない車なら、内張りはがしを使う場面も出てきます。

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  ……爪が弱い人だっているしね。

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  その場合は、前回説明した通り、紙のマスキングテープとビニールの養生テープを使って二重に養生したうえで……


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  隙間に内張りはがしをかけてこじります。


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  内張りはがしにもいろいろな形状がありますが、先端が薄いほうが入りやすいです。隙間がないから工具を使うわけですから。

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  ここでは薄くてワイドなタイプを使っています。

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  それでもクリップが固くて抜けないなら、2本使う手もあります。1本目の内張りはがしで少し隙間を作った状態で中を覗き、クリップがどこにあるかを確認してから、もう1本をクリップにかける。


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  あ～、2本目はクリップにかけられる二股形状を差し込んで、直接クリップを抜きにいくんだ。

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  どうしてもクリップが抜けなければ、このような手もあります。

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  なるほどね。

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  ……ただ、いくらプラチック製の工具とはいっても、内張りはがしを使えば傷がつく可能性はあります。

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  むむ。

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  だから、指が入る隙間がまったくないケースを除いては、（僕の場合は）内張りはがしは使いません。

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  上のやり方はむしろ例外的、ということか。

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  それから最後の注意点。ドア内張りの下側がフリーになったら、あとは上方向にスライドさせますが、このときには上側を傷付けやすい。

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  あー、確かに。

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  ドア内張り上のカドの部分や、上側面も忘れずに養生しておきましょう。

このあたりの養生が重要！




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  そのポイントを保護しておいてから、上にスライドさせるんですね。


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  ネジ位置などは車種によって違っても、ドア内張り外しで傷をつけないためのコツは共通です。

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  内張りが外れたら、鉄板に付いているビニールを剥がすんですが……さあ、ここで問題になるのがブチルです。