スマホの音楽を車で楽しむ（第1回）

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スマホの音楽を車のスピーカーで（イイ音で）聴く方法

スマホの音楽を車のスピーカーで聴きたい。それもできるだけいい音で、予算は少なめで！ そんな要望に応えるカーオーディオの新連載スタート。スマホ音源の音質をアップさせるためには、ちょっとした工夫がいる。

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  今日からいよいよ、カーオーディオ連載がスタートです。DIYラボ流に。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  私もオーディオ好きなんで楽しみですね〜♪

  ●アドバイザー：ビートソニック ワタナベ研究員

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  ……と言っても、ワタナベ研究員のようなオーディオマニア向けではなくて……

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  あれ？

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  カーオーディオ・カスタムって、何十万円、あるいは何百万円もかかるイメージを持っている人も多いと思うんですケド……

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  ……そうですね。
  今までにいくら使ったか、計算したくないです。

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  そういう高級オーディオカスタムではなくて、DIYラボではもっと現実的な提案をしてきたいな、と。

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  なるほど。
  僕も現実を見ないとなぁ。

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  イキナリ10万円20万円クラスのヘッドユニットを買う、とかいう話ではなくて！

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  あー。
  耳が痛い。

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  という中で、あえてカーオーディオスペシャリストのビートソニックに聞きたいことがあります。

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  なんでしょうか？

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  スマホの中に入っている音楽を、車で聴きたいんですよ。

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  フムフム。

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  スマホのナビアプリの音声案内とかも、車のスピーカーから出たらいいなって。

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  なるほどね。

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  「車とスマホをつなぐ」というテーマでは、以前にミラーリングを詳しくやりましたが……



✔ iPhone・Androidスマホの画面をカーナビに映す、無線ミラーリング方法。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  しかしミラーリングは、映像とその音声を車のナビで再生するやり方。主体は映像再生です。

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  それに対して今回は、スマホの音声に特化していこうということですね。

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  音源がスマホとはいえ、できるだけイイ音で、車載スピーカーから再生……というのがポイントですね。

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  そうですね。だからこそ、ビートソニックに聞いているので。

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  なるほど。一般的には、スマホの音声を取り出す手段は「イヤホンジャックから」がカンタンですが……



✔ ほとんどのスマホは、イヤホンやヘッドホン接続用の「3.5mmステレオミニジャック」を備えている。

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  しかし音質にこだわるなら、イヤホンジャックから取るのではなく、ポータブルアンプを経由する方法があります。

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  ポータブルアンプ？
  なんですかソレ？

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  いわゆる「ポタアン」と呼ばれているモノです。

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  なんか美味しそうですね。

ポータブルアンプ（通称：ポタアン）


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  ポータブルアンプは電池駆動もありますが、中にはUSB電源で駆動できるものもあります。

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  フムフム。

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  で、USB経由でスマホをつなぎ、イヤホンはポータブルアンプのほうにつなぐんですよ。

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  スマホに直接イヤホンを差すのと、何が違うんだろう？

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  スマホのデジタル信号→アナログに変換するのは、ポータブルアンプの役割になります。単にイヤホンジャックから音声を取り出すよりも信号の劣化がなくなり、イイ音になります。

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  な〜るほど。

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  要するにポタアンは、電車通勤の人とかが、スマホの音楽をイイ音で聴くためのアイテムなんですね。

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  ポタアンって、いくら位するんですか？

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  それはピンキリですね。3000円位のもあれば、何万円もするモノもあります。

✔ ひとくちメモ

最近はスマホ効果でイヤホンやヘッドホンの需要が増え、大型の家電量販店でもオーディオ関連アイテムが幅を効かせているが、そういったコーナーにポータブルアンプも並んでいる。

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  というわけで、まずはこのポータブルアンプを活用しますが……

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  フムフム。

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  ただし、ポータブルアンプの出力は、もともとは「イヤホンで音楽を聴くレベル」でしかないので、車のスピーカーを駆動するには力が不十分です。

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  ……まあ、そもそも車用ではないですもんね。

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  そこで、ひとつ考えられるのは、このポータブルアンプを経由してナビの外部入力につなぐ方法。



✔ ポータブルアンプから、赤・白のRCAケーブルで出力→ナビの外部入力（AUX）と接続。

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  そのほうがイヤホンから音声信号を取り出すよりも、イイ音にはなります。

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  なるほど、なるほど。

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  しかし、車内でイイ音で再生したいとなると、この方法はベストではありません。

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  と言いますと？

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  音質というのは、いろいろな回路を通過すればするほど、劣化していくものです。

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  ムムム。

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  つまりソース（音源）であるスマホと、最終的に音を出すスピーカーの間に、いろいろな機器を挟めば挟むほど音質は悪くなる、ということです。

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  スマホをナビにつなぐこと自体、音質の劣化になる？

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  ハイ。例えば純正ナビも、信号を受ける回路があり、信号を切り替えるセレクター回路があり、調整のためのプロセッサーを通って、やっとアンプにたどり着く……という構造です。

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  なーるほど。

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  ポータブルアンプを使うことで、ひとまずスマホからポタアンまではデジタル信号のまま伝送されますから、ここまでは劣化はありませんが……

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  そのあとは劣化の道、なんですね。

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  だから理想は、スマホ→ポータブルアンプと来てアナログ信号に変換したあとは、できるだけ余計な回路を経由せずに、車載スピーカーへつなぎたいのです。

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  しかし、ポータブルアンプでは車載スピーカーは鳴らせないんでしょう？

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  そうですね。そこで登場するのが、PA2（ピーエーツー）です。

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  なにソレ？