東京オートサロン2025ルポ

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デッドニングの価値観を変える新発想のエアバッフル、今春にも登場か

デッドニングの歴史のターニングポイントになりそうなアイテムを、東京オートサロン2025・ビートソニックブースで発見。今まで「オーディオは好きだけど、デッドニングなんて本格的なことまではやらないかな〜」と思っていた人にとって、なかなか興味深いはず。

DIYラボ レポーター：イルミちゃん

DIYラボ別館：ユキマちゃん

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  はい。ということで、注目すべきはビートソニックのブース！


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  え？ ここってビートソニックのブースなの？ ティー・オー・オー・エヌって書いてあるんだが？

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  トーンだトぉーン！〈トーン〉といえば、ビートソニックが立ち上げたオーディオブランドじゃないのよッ!!

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  ああ、近ごろ話題のTOON X（トーン エックス）のことか～。



✔ TOON Xのおさらいは「ビートソニックのプロセッサー（DSP）が、カーオーディオ業界の常識を覆すかも」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  最近はディーラーでも「TOON X」を取り扱うところが増えているらしいよ。

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  うまいことやりおってぇぇ。

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  どういう目線でモノ言ってるのよ。

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  調整しなくても音が良くなるDSPは、確かに画期的だった。

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  しかし今回のオートサロンでは、さらなる衝撃が待っていたのです。

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  ほう。と言うと……？

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  DIYラボ的に最も注目するのはコレ。


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  エアバッフル……？

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  ネーミングもカッコいいよね。これは「新手のデッドニングキット」というか……

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  ビートソニックもデッドニングキットを出してくるのか～。

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  いや、違うのよ。

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  あん？

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  あ……いや、違くはないんだが、今までのデッドニングキットとは根本的に発想が違うから、その言い方もなんか違うっていうか……

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  デッドニングだけどデッドニングじゃないってこと？

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  あー、そうそう！ そんな感じ！

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  どういうことよソレ。ぜんぜん分からないんだけど。

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  ここから先は私が説明しましょう。皆さん明けましておめでとうございます。

  ●アドバイザー：ビートソニック ワタナベ研究員

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  これはドアの内張りを外して、鉄板側ではなく内張り側に貼り付けるデッドニング材なんですよ。

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  鉄板側ではなく内張り側…？

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  通常のデッドニングだと、ドア内張りを外して、鉄板側に制振材や吸音材を貼りますね。


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  それに対して、今回の「エアバッフル」はドア内張り側に吸音材を貼るんです。


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  柔軟性と厚みがある吸音素材をドア内張り側に貼ることで、それがドア鉄板に押し当てられて、ドアを密閉させるんです。

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  ずいぶんと厚みがありますね。

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  プニプニしとる。

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  ヘコんだ部分などは2枚重ねに貼る構成になっていて、全体に高さを出していくんですね。

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  フムフム。

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  それにより、最後に内張りをドア鉄板に戻すときには、圧着しながら収めるような感じになります。

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  それで密閉性を高めているのね。

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  そっか！ 従来のデッドニングのようにサービスホールを直接塞がなくても、塞いだのと同じような効果が得られるんだ。

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  そうなんですよ。サービスホールを制振材で塞いだりするわけではないので、実際にテストしてみるまでは、開発者も半信半疑ではありましたが……

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  やってみたら効果があった……と。

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  内張りの余計な振動も取れるし、押さえつけることによってインナーパネル（鉄板）の余分な振動も抑制できます。それによって純度の高い音が出せるようになる。

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  そういう理屈なのか～。ナルホド。

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  最近の車だと最初からサービスホール自体がフタされているケースも多いですが、そういう車でも有効性が確認できたんですよ。

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  これなら吸音材をバーンっと貼るだけだから、施工もカンタンそう。

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  ですね。車種専用のキットになるので、まずは86やアルファード・ヴェルファイアあたりから開発中です。

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  車種ごとのドア内張り形状に合わせたデッドニングキットなんですね～。


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  デッドニングはドア鉄板に制振材を貼るもの……というイメージを覆す大事件？

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  もちろん従来通りの手法でオーディオショップで本格的にやってもらうほうが、効果の高い施工にはなります。しかし今回の我々の提案はそれとは別ですね。

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  デッドニングをもっと手軽に楽しめるようにするってことですね。

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  それもあるし、ドア内張り側で完結させる意味は別のところにもありまして。

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  というと？

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  鉄板側のサービスホールを塞ぐという手法は、メンテナンス性が下がってしまうので、どうしても自動車メーカーやディーラー側からするとNGなやり方なんです。

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  ああ。防水ビニールも剥がさないといけないしね。

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  今回のデッドニングキットはドア鉄板側は触らなくて済むので、そういう従来型のデメリットが生じないのです。

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  デッドニングのデメリットを見事回避しているわけか。

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  そこが本当の狙いと見た！

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  そうですね。「デメリットが生じないカタチで、できるだけイイ音にする」というアプローチです。

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  純正ナビ＆純正スピーカーのままで音質アップを図るという、TOONシリーズにも通じるコンセプト。これはウケそうな気がしますね～。

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  TOON Xの評判もいいみたいだし、このエアバッフルもディーラーで販売されるようになったりするかも。

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  そんなことになったらデッドニングの世界が大きく変わりそうです。