プロセッサー導入ガイド②
iPhoneなどのスマホをプロセッサーにつなぐカーオーディオも今風
プロセッサーをカーオーディオでどう使うか? iPhoneなどのスマホの音源を車載スピーカーで聴きたいという、今どきのニーズに非常にマッチしたプロセッサーの使用例を、接続図を見ながらわかりやすく解説する。
iPhone(スマホ)の音源を直接プロセッサーに入れて、車載スピーカーを鳴らす
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「プロセッサー導入ガイド(第1回)╱純正ナビと組み合わせてもいいの?」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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前回は「プロセッサーを純正ナビと組み合わせるのもアリですよ」という話をしました。
●アドバイザー:カーデン 佐伯研究員
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なかなかに目からウロコでした。
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いっぽう最近は「iPhoneなどのスマホに入っている音楽を、車の中でイイ音で再生したい」人も多いですよね?
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スマホオーディオはDIYラボでも重視していて、別企画でいろいろやっております。
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プロセッサーも、このあたりのニーズを意識した製品が増えてきています。拡張機能でBluetoothを付けられるモノもあるし。
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Bluetoothでスマホとプロセッサーをつなぐんだ。
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そうですね。スマホに入っている音楽信号を、わざわざ純正ナビを経由してプロセッサーに送るよりも、スマホから直接、プロセッサーに信号を送るほうが、余計な回路を通らずに済む分だけ音の劣化がありません。
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アンプ内蔵型プロセッサーだとさらにシンプルな構成です。
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そういうことか!
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Bluetooth以外にも、拡張機能としてUSBインターフェースがあれば、ダイレクトにスマホがプロセッサーにつなげたりもするし。
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なるほど、なるほど。
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BluetoothやUSBに対応しないプロセッサーでも、光デジタルケーブルで外部機器とつなぐ方法があります。光デジタル入力は、どんなプロセッサーでもほぼほぼ付いているので。
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光デジタルケーブルでどうやってスマホとつなぐの?
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その場合は「変換器」を使って、スマホからのUSBを光デジタルケーブルに変換してつなぐ手もあります。
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これが接続図なんですね。
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BluetoothやUSBインターフェイスは拡張機能(オプション)なのが普通ですが、光デジタル入力は多くのプロセッサーに備わっているので、この方法はよく使います。
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ふむふむ。
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つまりスマホとの接続方法は機種によって変わってきますが、いずれにしてもiPhoneなどのスマホの音源を、ナビを介さずにダイレクトに車載スピーカーで鳴らす……という意味でも、プロセッサーを導入する意味はあります。
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DIYラボでは以前に「USB DAC」と「PA2(超小型アンプ)」を組み合わせて、スマホの音楽をイイ音で聴く方法なども提案してきましたが……
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プロセッサーを導入するなら「USB DAC」もいらないことになるんだ。
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そうですね。プロセッサー自体に高性能なDAC(D/Aコンバーター)が内蔵されていますからね。
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「純正ナビ」だけでなく「スマホ」をヘッドユニットとして使う場合にもプロセッサーが生きてくる。
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ちなみにカーデンのデモカーでは、音楽用ヘッドユニットはソニーの「ウォークマン」を使っているんですよ。
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これをプロセッサーにつなげて、カーオーディオで使っています。
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そういう手もあるんだ~。
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さらにBluetoothでスマホをつなげるようにもしてあるので、来店されたお客さんにデモカーの音を視聴してもらうときは、お客さんのスマホの音源で鳴らしたりとか。
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へー! ソースの切り替えもできるってことですね。
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純正ナビの音声か、ウォークマンの音声か、スマホの音声か……どの音を鳴らすのか、プロセッサーのコントローラーで切り替えているわけです。
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マルチメディアだなァ……。プロセッサーがあると、そこに接続できるどんなデバイスでも、カーオーディオのヘッドユニットになってしまうんですね~。
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そういうことですね。それもプロセッサーを導入するメリットのひとつと言えます。
スマホ >> プロセッサー >> アンプ >> スピーカー
スマホ >> アンプ内蔵型プロセッサー >> スピーカー
BluetoothやUSBインターフェースを持たないプロセッサーに、スマホを接続することもできる。詳しくは連載の続きで解説予定。
DIY Laboアドバイザー:佐伯武彦
コワモテだけど優しく謙虚な佐伯(さえき)研究員。オーディオイベントでは数々の賞を取っている、腕利きインストーラーだ。●カーデン TEL:0561-35-5015 住所:愛知県みよし市黒笹町西新田1205-1 営業時間9:00-18:00 火曜・水曜定休
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