プロセッサー（DSP）特集

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TOON X プロセッサー（DSP）を付けると、純正オーディオのままでも音が良くなる理由（その2）

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新型プロセッサー（DSP）TOON Xを付けた純正オーディオの音が良くなる理由を、初心者向けに解説。カーオーディオ用語でよく出てくる「タイムアライメント調整」についてもよくわかる。

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  「TOON X プロセッサー（DSP）を付けると、純正オーディオのままでも音が良くなる理由」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  前回は「TOON X プロセッサー（DSP）がイコライザー調整でなにをしているか」を初心者向きに解説しました。

  ●アドバイザー：ビートソニック ワタナベ研究員

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  でも、イコライザー調整だけで音が良くなるわけでもない？

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  イコライザー調整によって純正オーディオから聞こえる音の数が増えただけでは、もっともっと「こもった音に聞こえる」だけだったりします。

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  あれ、そうなんだ？

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  イコライザー調整するだけだとそうなりがちです。音が増えると、反射も増えるので。

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  単に今まで出ていなかった音を出すだけでもダメなのか。

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  そうですね。そこでもうひとつ重要なのが、タイムアライメント調整です。

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  カーオーディオ業界ではよく出てくる用語ですね。

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  これは各スピーカーから出た音が、耳に到達するタイミングを合わせるための調整です。

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  フムフム。

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  車の場合、運転席に座っている人の耳から、各スピーカーまでの距離がバラバラです。

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  右側に座っているから右寄りになりますね。

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  音の速度は一定なので、耳に音が届くタイミングは、変わってくるわけですよ。

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  左スピーカーより右スピーカーのほうが近い。

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  あるいはミニバン系などだと、右スピーカーより右後ろスピーカーのほうが近い、なんていう状況もあります。

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  あー、なるほど。

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  そういうミニバンの環境だとすると、近い右後ろから聞こえてくる音と、一番遠い左前スピーカーから聞こえてくる音の時差によって、エコーがかって聞こえてしまっていたり、こもって聞こえていたりするんです。

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  純正オーディオでも、ふだんはそこまで極端に悪い印象はないと思いますが……

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  しかし人間の耳っていうのは、想像以上に細かい差を聞き取れるんですよ。

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  なるほど、なるほど。

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  その時差をなくすために、スピーカーから出る音が運転者に届くタイミングを合わせるのがタイムアライメント調整です。

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  どうやってそんなことをしているのでしょう？

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  これは具体的には、耳から近いスピーカーを「遅延」させます。

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  あ、そういう仕組みね。

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  これを合わせることによって、純正状態では右スピーカー寄りに聞こえていたボーカルの声が、ダッシュボード上のセンターから聞こえるようになったりします。


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  純正オーディオでも、右にギター・左にベース・奥にドラムがいて……っていう、録音時のステージが再現できるぐらいにはなるんです。

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  ビートソニックのGR86のデモカーは、まさにそういう状態でしたね～。



東京オートサロン2023・ビートソニックブースで、実際に〈TOON X〉のデモ視聴が行われていた。モデル車のGR86は、純正ナビ＆純正スピーカー。

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  それから、音の時差でかかっていた余計なエコーが消えますから「音がクリアに聞こえる」ようにもなるんです。

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  そこもタイムアライメントが関係しているんだ。

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  そうですね。タイムアライメント調整で時間軸をピシっと合わせると、全ての音が粒立ってクリアに聞こえるようになってきますから音質にも影響します。

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  ナルホドー！

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  TOON X プロセッサー（DSP）は、前回説明したイコライザー調整と、今回解説したタイムアライメント調整を、車種ごとの車内空間の状況に合わせて個別にプロが調整しているんですよ。

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  それで純正オーディオのままでも、かなり音が変わるんだ～。

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  一車種ずつ音を煮詰めていく作業が必要なので、車種ラインナップを増やすのは大変なんですが……それを実現しようとしているところです。



Amazonでも販売開始されたビートソニック TOON X シリーズ 車種別ラインナップについてはAmazon販売ページの「スタイル」メニューを参照。