TOON X(DSP)×PA2
TOON X(DSP)でコスパの良いフロント3wayスピーカーを構築╱後編
TOON X(DSP)で低予算のフロント3wayができたので、スピーカーもコスパの良いものを選びたいところ。フロント3wayじたいが贅沢ゆえに、使うスピーカーも高級品の部類になるが「良く鳴るわりに価格が抑えられている」方向で探すとしたら…
フロント3wayスピーカーそのものが高級品ではあるが…
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「TOON X(DSP)とPA2(外部アンプ)でフロント3wayスピーカーにする配線方法」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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今回紹介しているTOON X(DSP)とPA2を組み合わせるやり方なら、安価にフロント3wayスピーカーの構築ができます。
●アドバイザー:カーデン 佐伯研究員
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これまではDSP本体だけでも10万円前後はしていたのを考えると、だいぶ安い。
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純正スピーカーのままで音が良くなるのがTOON X DSPのウリではありますけれど「フロント3wayスピーカーにマルチ接続する」使い方もできるわけです。
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スピーカーケーブルは引き直しになるので「カプラーオンでカンタン取り付け可能」っていうメリットは失われるものの……
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それでも、コスト面でTOON X(DSP)を使うメリットは大きいと言えます。
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……あとはフロント3wayにするためのスピーカー選びによって、トータルコストが大幅に変わりそうですが。
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モデル車・GRヤリスでは、ブラム(BLAM)のスピーカーを使いました。
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それもコスパの面でオススメなのかな?
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そうですね。良く鳴るわりに価格も抑えられていて、コスパのよいスピーカーだと思います。
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なるほど、なるほど。
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ただしブラムでも、ツイーター・スコーカー・ドアスピーカーをそれぞれ〈シグネイチャー・シリーズ〉の最上位モデルで揃えて3way化したら30万円を超えます。
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えーっと。……もうちょっとお安いのをお願いしたいとすると?
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「3wayスピーカーのセット品」でも15万円以上しますね。
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もう一声お願いします。
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そこで実際に選んだのは、中間グレード〈LIVEシリーズ〉の2wayスピーカーセット「L165S」です。これで5万8000円(※執筆時点の税別価格)です。
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え? フロント3wayにするのに2wayスピーカーを買ってどうするのよ?
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同じ〈LIVEシリーズ〉の中に、単体で売られているLFR50(※現LFR52)というミッドレンジスピーカーがあるんですね。
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50ミリフルレンジスピーカーの扱いなんですけど、これを中音域専用のスコーカーとして使っているのです。
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再生周波数帯域はどのみちDSPで調節して区切るから。
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そういうことですね。これが2万5000円(※執筆時点の税別価格)です。
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両方合わせて8万円台かぁ…。
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一般的に考えたら8万円のスピーカーは高価ですけど、DSPを付けてフロント3way化するという中では、コスパの良い組み合わせだと思います。
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なるほど、なるほど。
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それから、このスピーカーの組み合わせにはもうひとつ利点もあります。
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ほう。
利点とは? -
3way用として売られているスピーカーセットだと、ドアスピーカーのマグネットが大きくなるので、車両によっては窓ガラスを下げたときに当たってしまったりする可能性があります。
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後ろに出っ張るから…。
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そうなんです。GRヤリスの窓ガラスを降ろした状態で確認してみたら、マグネットが大きいスピーカーだと当たるリスクがありそうでしたね。
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つまり、後ろに分厚いドアスピーカーはリスキーなんだ。
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今回使った「L165S」のドアスピーカーは、薄型なのもメリットです。
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そういうのも考えながらスピーカーを選ぶんですね。
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同じことはスコーカーにも言えます。これはピラーに埋め込んでいますが……
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スコーカーをピラーに埋め込む場合、厚みがあるモノだとオモテ側に出すしか無いというデメリットがあります。
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なるほど…。
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今回入れたスコーカーは薄さも特長です。
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普通はもっと分厚かったりするのね。
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フロント3wayスピーカーの構成を考えるにあたっては、値段やクラスだけではなく、取り付け性も含めてスピーカー選ぶようにしましょう。
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今回の話は「TOON X DSPや、PA2と組み合わせて使うフロント3wayスピーカー選び」としては、良い参考例と言えそうです。
DIY Laboアドバイザー:佐伯武彦
コワモテだけど優しく謙虚な佐伯(さえき)研究員。オーディオイベントでは数々の賞を取っている、腕利きインストーラーだ。●カーデン TEL:0561-35-5015 住所:愛知県みよし市黒笹町西新田1205-1 営業時間9:00-18:00 火曜・水曜定休
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