プロセッサー(DSP)特集
ビートソニックのプロセッサー(DSP)が、カーオーディオ業界の常識を覆すかも
ビートソニックが新開発したプロセッサー(DSP)は、既存のものとはかなり違う。プロセッサーはオーディオ上級者向けの面があるため「手軽に音を良くしたい」多くの人とは縁遠い存在だったが、その常識がひっくり返る〈プロセッサー革命〉が起こるかも。
ビートソニックが新しいプロセッサー(DSP)を開発して、やろうとしていること
-
ビートソニック社が現在、画期的なプロセッサー(DSP)を開発中であることが明らかになりましたが……
●レポーター:イルミちゃん
-
DIYラボでは「この製品がなぜ注目に値するのか」という点を、分かりやすく解説していきたいと思います。
-
一般的なプロセッサー(DSP)については、DIYラボ上でもカーデンの佐伯研究員が「プロセッサー導入ガイド」で解説していますよね。
●アドバイザー:ビートソニック ワタナベ研究員
-
そうですね。上級者向けイメージが強いアイテムですが。
-
私自身もプロセッサー(DSP)は、個人的に使っているんですよ。
-
……補足しておくと、ワタナベ研究員は「いちユーザーとしてカーオーディオコンテストにも出場している」マニアです。
-
佐伯研究員のようなプロインストーラーではないけれど、DIYで音の調整をやったりもして、カーオーディオにおけるプロセッサー(DSP)の重要性はよく理解しています。
-
ふむ。
-
しかし既存のプロセッサー(DSP)は、導入するのがとても難しい面がありました。
-
まず値段が高いしね……。
-
価格面もありますし、接続方法も難しい。さらに調整方法だって難しいですから。
-
フムフム。
-
しかし逆にいうと、こういった「導入の難しさ」を解決することができれば、新しい製品として成立するのではないかと考えました。
-
……ほほう。そこが今回のプロジェクトのスタート地点なんだ。
既存のプロセッサーと、ビートソニック「TOON X」の違い
-
今までの一般的なカーオーディオの流れだと、プロセッサー(DSP)を導入するのは、スピーカーを交換していて、デッドニングもしてあって、アンプも付けていて、そのあとからの例が多かったと思います。
-
ざっくりで言うと、こんなステップアップでしょうか。
-
ステップアンプの順番は人それぞれでしょうけど……プロセッサー(DSP)に手を出すのは、最後の最後っぽいイメージですね。
-
もちろん究極的に音質を高めようとすれば、フルコースになってくるのは今でも同じですが……
-
ふむ。
-
ただ、そこまで考えると「総額でいったいいくらかかるんだ!?」という話になるわけですよ。
-
えーっと、最低でも数十万円はかかるし…数百万円、あるいはそれ以上のケースも。
-
そうなんですよね。いやー、私もこれまでにいくら使ったのか……計算したくもない。
-
……いや、一度、計算してみることをオススメしますが。
-
もちろん車で音楽を聴いたり映像を楽しんだりしている人なら、誰だって「音を良くしたい」とは思うんですよ。
-
とはいえ究極のカーオーディオは、金額面でもハードルが高すぎる。
-
しかもプロセッサー(DSP)は、付けてオシマイというものではありません。むしろ「付けてからの調整」がメイン作業になってきます。
-
ここが一般人には難しいのよね。
-
それで「調整はカーオーディオ専門店(いわゆるプロショップ)で…」ということになってきます。
-
普通の人からしたら、プロショップってなに??? ってなりそうです。
-
そうですよね。知っている人は知っているけれど、知らない人のほうが圧倒的に多いですよね。
-
そりゃそうだ。
-
そういった面でのハードルを下げて、もっともっとユーザーに近いスタンスのプロセッサー(DSP)を作ろうとしているのが、「TOON X」です。
-
プロセッサー(DSP)としては、異例の低価格設定になっていますね。
-
通常価格は5万2800円ですね。
-
これまではプロセッサー(DSP)といえば、最低でも10万円前後はするイメージでした。
-
私の愛用しているプロセッサーも13万円位ですね。上を見たらキリがない世界ですが…。
-
まずこの価格面だけでも、相当なインパクトがありますが……
-
付け加えると一般的なプロセッサーは、付けたあとに調整するための料金も必要です。
-
カーデンの場合を例にすると、カーデンでプロセッサーを買った人なら調整料金は無料。でも「調整のみ」をお願いすれば、2万円位~の調整料金がかかるもよう。
-
ビートソニックのプロセッサー(DSP)は、純正ナビ&純正スピーカーの車に付けて使う分には、調整しなくてもそのまま使えます。
-
ここからがカーオーディオの常識を打ち破る、本題に入ります。
まずスピーカー交換
ドアデッドニング
サブウーファーの追加
外部アンプの導入
プロセッサーによる調整
Amazonでも販売開始されたビートソニック TOON X シリーズ ※車種別ラインナップについてはAmazon販売ページの「スタイル」メニューを参照。
DIY Laboアドバイザー:渡邊悠二
カーエレクトロニクスの雄、ビートソニックにおける技術部のホープであると同時に、同社の「顔」としての活躍も期待される人物。プログラマー出身で、ITにも車にも強いが、いちばん得意なのは料理という説も。●ビートソニック TEL
0561-73-9000
関連記事
- ビートソニックがオーディオブランド「TOON(トーン)」を発表…!
- ビートソニック製プロセッサー(DSP)「TOON X」の要注目ポイント
- 純正ナビ&純正スピーカーのまま、いきなりプロセッサー(DSP)という奇手もあり
- カプラーオン取り付け可能な、TOON X プロセッサー(DSP)のラインナップと選び方
- TOON X プロセッサー(DSP)を付けると、純正オーディオのままでも音が良くなる理由
- TOON X プロセッサー(DSP)を付けると、純正オーディオのままでも音が良くなる理由・その2
- カプラーオンで取り付けできるプロセッサー(DSP)のメリット&デメリット
- TOON X プロセッサー(DSP)の「車種専用品」と「汎用品」の違いは…?
- 純正ナビ&純正スピーカー用に調整されたプロセッサー(DSP)で、スピーカーを交換したらどうなるの?
- プロセッサー(DSP)とパワーアンプの両方を、カプラーオンで取り付けすることは可能?
- 純正オーディオの音質向上に効くのはプロセッサー(DSP)か? 外部アンプか…?
- プロセッサー(DSP)を取り付ける方法①╱ディスプレイオーディオの取り外し
- プロセッサー(DSP)を取り付ける方法②╱設置場所はどこがいいのか?
- プロセッサー(DSP)の取り付け方法③╱配線方法は?
- プロセッサー(DSP)の取り付け方法④╱ディスプレイオーディオとの接続
- 初心者がDIYですぐに音を調整できる! プロセッサー(DSP)の〈盛りボタン〉
- プロセッサー導入ガイド(第1回)純正ナビと組み合わせてもいいの?
- iPhoneなどのスマホをプロセッサーにつなぐカーオーディオも今風
- プロセッサーの「クロスオーバー調整」「タイムアライメント調整」とはなにか?
- プロセッサーのチャンネル数選び。「マルチで鳴らす」とは?
- フロント3way(スリーウェイ)スピーカーとはなにか?
- 3wayスピーカーは、2wayにミッドレンジ(スコーカー)を足せばできるのか?
- フロント3wayにする場合、ミッドレンジ(スコーカー)はどこに取り付けるのか?
- 「アンプ内蔵プロセッサー」と「プロセッサー+外部アンプ」の違い
- カーオーディオのプロセッサー導入にはいくら位かかる? おすすめ機種は?
- カーオーディオのプロセッサー導入にはいくら位かかる? おすすめ機種は?╱後編
- プロセッサー(DSP)のコントローラーってなに? それ必須なの?
- プロセッサー(DSP)導入で一番問題になるのは設置場所?
- プロセッサー(DSP)と外部アンプの設置場所は近いほうがよい理由
- プロセッサー(DSP)の配線方法についての基礎知識
- プロセッサー(DSP)の配線方法についての基礎知識╱後編
- 高音質なハイエンドRCAケーブルを試してみたいときの、おすすめ
- カーオーディオのプロセッサー取り付け実例(ハイエース編)
- カーオーディオのプロセッサーの取り付けはどんな作業?(社外ナビ編)
- プロセッサー(DSP)取り付け╱電源はどこから取るのか?
- プロセッサー(DSP)の調整料金はいくら位? DIYでもできるのか?
- iPhoneなどのスマホと、プロセッサー(DSP)の接続方法
- ディスプレイオーディオにプロセッサー(DSP)を取り付ける手もある
- ディスプレイオーディオにプロセッサー(DSP)を取り付ける手もある╱後編
- 純正オーディオシステムのままでプロセッサー(DSP)だけ追加するのはアリなのか?
- 将来的にプロセッサーを導入するつもりなら、スピーカーの選び方も変わる…?
- スマホカーオーディオ派にとって、Bluetoothレシーバーは要注目の選択肢
TOON X プロセッサー関連
一般的なプロセッサー(DSP)の知識