プロセッサー導入ガイド⑭

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プロセッサー（DSP）の配線方法についての基礎知識

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プロセッサー（DSP）の配線方法をプロに教わる。プロセッサーにはたくさん端子があって難しそうに見えるが、見た目ほどは難しくないもよう。なお社外ナビと純正ナビではプロセッサーのつなぎ方に違いがあるので、それぞれに分けてわかりやすく解説。

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  「プロセッサー（DSP）と外部アンプの設置場所は近いほうがよい理由」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  前回は設置場所の話をしましたが、今回はプロセッサー（DSP）の配線方法についてです。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  プロセッサー本体にはたくさん端子が並んでいて、初心者の人だと見るからに『ワー難しそう』ってなりそう…。

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  でも順番に見ていけば難しくはないですよ。

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  ふむ。

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  流れとしてはまず、ナビ（デッキ）が出力したスピーカー信号を、プロセッサーに入れる、ということです。

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  音を調整する前に、元の音声信号を取ってこなくては。

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  このときにまず、ナビが純正ナビなのか社外ナビなのか、で違いがあります。

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  どう違うんでしょう？

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  社外ナビなら、ナビのRCA出力（ライン出力）からRCAケーブルで、プロセッサーのRCA入力（ライン入力）につなぐのが基本的なやり方です。

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  RCAケーブルで両者をつなぐのね。

社外ナビとの接続に使う端子


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  社外ナビに外部アンプを付けるときと同じつなぎ方です。

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  なるほど。

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  あるいはもうひとつ、別のコース。今どきはプロセッサーはハイレベルインプット（※）を備えているのが普通なので、社外ナビのスピーカー線を引っ張ってきて、その端子につなぐ方法もあります。



※ハイレベルとは、すでにアンプで増幅された信号。スピーカー線を流れているのはハイレベル信号であり、RCAケーブルに流れているのは（増幅前の）ローレベル信号だ。

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  どっちのつなぎ方でもいいのかな？

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  そうですね。プロセッサーによってはRCA入力（ライン入力）はなくて、ハイレベルインプットのみの仕様もありますから、その場合はスピーカー線をつなぐことになりますね。

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  そういうパターンもあるんだ。

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  プロセッサー側がRCA入力にもハイレベルインプットにも対応していたら、どちらのコースでもつなげられます。

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  どっちでもいいって言われると迷うが……。

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  社外ナビの場合にはRCAケーブル接続を使うのが一般的な配線方法ですが、ハイレベルインプットにしたければ、それでも問題はありません。

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  次は、純正ナビにプロセッサーをつなぐ場合の配線方法について。

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  純正ナビにはRCA出力なんてありません。「外部アンプやプロセッサーに接続する」前提で作られていないので。

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  ふむ。
  ということは……

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  純正ナビは、スピーカー出力（スピーカー線）をプロセッサーのハイレベルインプットにつなぎます。


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  この場合は入力方法に選択の余地ナシね。

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  そうですね。

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  つまりプロセッサー側にハイレベルインプットがないと、純正ナビとはつなげない。

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  そうなります。ただ最近は、ハイレベルインプットを備えているプロセッサーが主流です。

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  配線方法は、現状ではスピーカーにつながっているスピーカー線を、プロセッサーにつなぎ直す？

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  ハイ。純正ナビ裏のスピーカー線を分岐させて引っ張ってくるか、切断して延長してくるか、ですね。

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  ではまず、純正ナビ裏のスピーカー線がどれなのかを見つけなければ。

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  純正スピーカー線の見つけ方は、以前にパワーアンプ取り付けのときにもやりましたね。



「パワーアンプの取り付け方法╱純正ナビのスピーカー線を見つけるには？」参照。

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  ただし、アンプの取り付けのときは、純正スピーカー線を切って間にアンプを割り込ませましたが、プロセッサーだとこの点が異なりますね。

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  と言うと？

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  プロセッサーの場合は、「各スピーカーとマルチ接続する」のが基本形です。



✔「プロセッサーのチャンネル数選び。〈マルチで鳴らす〉とは？」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  ですから、プロセッサーの出力から各スピーカーに、直接配線する必要があります。

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  スピーカーまでの配線は、引き直しになるんですね。