布製・プラスチック製の工具箱を選ぶメリットは？

工具箱はスチール製だけではない。プラスチック製や布製の工具ケースもあり、それぞれにメリットや特徴がある。使い勝手の面などを改めて考慮すると、選択肢が変わるかも。

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  「チェスト＆ワゴンの工具箱スタイルは、オススメ最終形態」の続きです。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  これまで工具箱の種類の違いについて、いろいろ解説してきました。

  ●アドバイザー：KTC トリー研究員

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  チェストや両開きケースの他にも、ローラーキャビネットとかワゴンとか一通り理解できた。

  ●DIYラボ別館 ユキマちゃん

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  ところで、これまでに登場してきた工具箱はどれもスチール製でした。

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  ……？

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  最後に布製やプラスチック製の工具箱についても解説しておきましょう。

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  布製の工具箱なんてあるの？

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  ありますよ。KTCで人気のタイプを挙げると、このあたりとか……



KTCのTKL-140C

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  あ～！
  これはどこかで見たことあるバケツタイプ！

  ※「ツールバッグの価値観が変わる。KTCのアクティブバディ」参照。

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  なお、迷彩柄はSKセール2019（4月20日まで）の限定色です。

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  アクティブバディは、工具を持ち運ぶ人向けのシリーズだったわね。

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  そうです。移動して現場で作業する、フィールドメンテナンス向きです。

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  工具を持って移動するなら、工具箱は軽いに越したことはない。

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  布製の工具箱のメリットは、まず軽量性です。上のバケツタイプで1.7kgですね。

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  軽いのはいいことだ。

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  もうひとつのメリットは、何かにぶつかっても相手を傷付ける心配がない。

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  なるほど、なるほど。

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  ただ、布製の工具ケースは、自動車業界ではあまり使われないんですよね。

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  なんでだろう？

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  色々な理由がありますね。収納力とか耐久性とか、引出しのように小分けにして収納できないとか。

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  それに、布製では油などの汚れが染みこんでしまう……。

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  だから、スチール製の工具箱が主流ですよね。

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  そういうことか。

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  布製バッグは、どちらかといえば建築業界とか、現場で作業する人向きなんです。

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  でも、自宅から離れた駐車場で車いじりをするのも、ある意味それに近いわよね？

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  その場合は、重くない工具箱がほしいところではある。

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  軽量な工具箱がいいなら、プラスチック製の工具箱というチョイスもありますよ。

プラスチック製の工具箱のメリットは軽さと、ぶつかった相手を傷つけないことです



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  そこは布製ケースと同じですね。

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  ハイ。
  フローリングの床などにも、置いておけます。

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  マンションやアパートに住んでいる人には、そこは重要よね。

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  スチール製のチェストタイプをドンと置いたら、床を傷つけそう。

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  車に載せる場面でも、スチールの角の立った工具箱を置くと、内張りやシートを傷つける可能性がありますよね。

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  工具箱を車で持ち運ぶんだとしたら、気を遣うし。

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  そういえば、私が狙っている両開きケースの工具セットもスチール製なのか〜。

スチールの中では軽量な両開きケース



両開きスチールケースの工具セット「SK35619WZR」

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  実は、それとまったく同じ入組内容で、両開きのプラスチックケースを使った工具セットもありますよ。



両開きプラスチックケースの工具セット「SK35619P」



ケース単体としてはSK330P-M

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  両者の中身はまったく同じ。入組点数56点同士ですね。

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  ケースが違うだけなんだ。

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  しかも、どっちも両開きケースってことは、これは純粋にスチールかプラスチックかの違いね。

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  そうですね。ちなみにケース単体の重量でいうと、プラスチックのほうが半分近く軽くなります。

✔ 両開きメタルケースは重量7.1kgなのに対して、両開きプラチックケースは重量4kg。

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  そもそも、携帯性を重視しているのが両開きケースだということを考えると……

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  プラスチック製の両開きケースのほうが、理にかなっているのかな。

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  まあ、そのあたりは好みの問題になってきますね。それにKTCの両開きメタルケースは、スチール製ですがコーナーパッド（ラバー）が付いているタイプもあるんですよ。



KTCの両開きメタルケース

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  スチール製でも、ぶつかった相手を傷付けないよう、配慮もしているのです。

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  なるほど。

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  ただ、重量の軽さという意味では、プラスチック製のほうが明らかに軽いです。

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  質実剛健なスチールか、軽量なプラスチックか。

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  同じ入組内容で、両方あると迷うわねぇ。

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  とはいえ、プラスチック製の工具箱はサイズ的に限界があります。

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  フムフム。

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  プラスチックでスチール製と同等の強さの大型チェストとか、ローラーキャビネットのような工具箱を作るのは難しいですね。

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  頑丈なのはスチール製ですもんね。

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  そういう意味でも、自動車業界ではスチール製の工具箱が主流となっているんです。

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  でも、それは、車の近くに工具箱を置ける、プロのような作業環境があればの話よね。

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  自宅から駐車場が離れていたり……

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  家の廊下に工具箱を置いておくような、DIYユーザーなら……

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  その場合、プラスチック製の両開きケースは実用的な工具箱と言えますね。