プロに教わるデッドニング講習

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キットを使わないドアデッドニングはどうやればいいのか？ 材料は？

デッドニングキット不使用の「ドアデッドニング」方法を、カーオーディオのプロに教わる。キットがないメーカーの制振材を使いたい、より効果的なドアデッドニングを目指したい人にとって、学びが多い連載だ。まずはドアデッドニングの材料を揃えるところから。

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  この連載ではキットを使わないデッドニングのやり方を解説します。

  ●アドバイザー：カーデン 佐伯研究員

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  キットを使わないデッドニングって？

  ●レポーター：イルミちゃん

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  DIYラボでは以前にもドアデッドニング方法を解説しましたが、あのときは「ドアデッドニングキット」を使いましたよね。



「プロもオススメするオーディオテクニカのデッドニングキット」参照。

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  今回はそういった専用のキットを使わないで、どうやってデッドニングするのか、という話です。

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  ドアデッドニングキット無しで、ドアデッドニングできるの？ って思う人も多そうだけど……

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  というかむしろ、「キット」まで出している制振材メーカーのほうが少数派ですので。

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  あれ？
  そうなんだ。

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  しかし、デッドニングの材料の制振材を開発しているメーカーは、世の中にたくさんあります。

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  ふむ。

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  例えば今回は、M＆Mデザインというオーディオブランドの制振材を使おうとしていますが……


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  M＆Mって、前にもどこかで教わった気がするな。

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  本格的なオーディオケーブルなども出しているメーカーですね。

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  ああ、そうだ！ カーデンのデモカーでも使っている高級RCAケーブルのメーカーですね。



✔「高音質なハイエンドRCAケーブルを試してみたいときの、おすすめ」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  そのM＆Mデザインから、デッドニング用の制振材も出ているのです。

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  高級制振材みたいな……？

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  そうですね。一般的なレベルに比べると、ハイグレードな制振材ですね。

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  なるほど、なるほど。

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  カーデンでよく使うハイグレード制振材はフェリソニなどもあります。けれどもブチルではないので、ペタペタとは貼れません。

フェリソニ



✔ 一般的なデッドニングシートの素材はブチル。それとは一線を画す、合成ゴム素材のデッドニングシートがフェリソニ。

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  フェリソニの制振材はヒートガンであぶりながら貼るので、作業としては大変な部類です。

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  あー。
  作業性の違いもあるのね。

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  M＆Mデザインの制振材は、一般的なブチルを使った制振材と同じようにペタペタ貼っていけるので、作業性はいいですよ。

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  ハイグレード制振材で、なおかつ扱いやすい。

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  ただ、M＆Mにしてもフェリソニにしても、ドアデッドニングキットみたいなものはありません。

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  つまり材料をバラで買うしかない。

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  そういうことです。

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  となると材料の買い方の知識がいるよね。

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  メインで使うのは、大きいシートで販売されている制振材です。



M＆M Design SBM-500 ダンピングコントロールマット　※詳細は公式サイト参照。

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  定価は10枚入りで2万7500円（※執筆時点の税込価格）となっていますね。

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  1枚あたりが2750円というコストか。これを何枚買えばいいんだろう…？

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  そこは貼り方によってぜんぜん違いますが、結果的に一般的なドアデッドニングキットよりは高くつくことが多いと思います。

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  高級な制振材を使うから……

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  それもあるけど、キットを使わない場合は、どうしても部材の使用量は増える傾向にありますので。

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  やっぱり、そういうもんですかね～。

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  ドアデッドニングキットは「要所要所をピンポイントで抑える」貼り方になっていますからね。

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  ある意味、キットのほうは効率はいいのね。

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  そこはメーカー側も当然バランスを取っていますからね。安く効果的にデッドニングしたいなら、キットはオススメです。

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  フムフム。

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  実際のところ、インナーパネルのサービスホールを塞ぐ、という目的についてはキットの内容量で十分足りるようになっています。



オーディオテクニカのデッドニングキット使用例。

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  でもアウター側の鉄板にもっと貼りたいとか、ドア内張り側まで貼りたいとか……そういう貼り方をすると、普通のドアデッドニングキットだけでは部材が足りないですね。

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  オリジナルのデッドニングなら、そのへんまで貼ることができる。

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  より大きな制振効果を得られますが、代償としてそれなりに材料を使います。

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  つまり高くつく……。

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  結果的にそうなる可能性は高いと思います。ただまあ、最終的には貼り方の問題ですので、ポイントポイントで絞って貼るなら、安くもできます。

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  キットに比べて自由度が高いのね。

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  そういうことですね。

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  制振材以外の材料は、なにがいるんでしょう…？

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  必須ではないんですが、吸音材は使ったりします。

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  フムフム。

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  吸音材はたくさん貼ればいいというものではありませんけど、スピーカー裏に貼るのは効果的です。

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  そういうのも単品で売っているんですね？

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  はい。今回は制振材と同じM＆Mデザインの吸音材「SAP-100」を使います。



M＆M Design SAP-100

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  他にもいろいろな材料が売られていますが、ドアデッドニングだけならこれだけの材料でもできますよ。

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  ホー。
  思ったよりシンプル。

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  材料費がトータルでいくらになるかは、貼り方によるのでなんとも言えませんが…。