貼りモノDIY
ルーフラッピングをDIYで施工する方法。アンテナはどうかわす?
DIYでルーフラッピングする実況ルポ・第3回目。今回はルーフにフィルムを貼る際の難所「アンテナ部分」の型取りのやり方。必要な材料についても解説するので、施工の前に、手元に揃えておこう。
ルーフブラックを施工するのに必要なモノ
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DIYルーフブラック連載・3回目です。
※連載第1回 「ルーフブラックやるならカーボンシートの業務用サイズが狙い目」から読むのがオススメ。
●DIYラボ レポーター:イルミちゃん
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ハセ・プロから援軍も来たところで、今日からはいよいよ作業編スタート♪
●アドバイザー:DIYライフ 藤本研究員
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カーボンシート(フィルム)は、ハセ・プロの業務用サイズを使います。
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それとカーボンシートを貼るときに、中性洗剤と水が必要ですね。コレが重要。
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中性洗剤ってなんのため?
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位置決めが終わるまでは、カーボンシートの粘着面が車体(塗装面)に貼り付かないようにするためです。
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いわゆるステッカーの水貼りですね。
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あとはヘラが必要ですね。
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シート位置が決まったら、真ん中から四方へ向かってヘラで中性洗剤を抜いていくんです。
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ヘラといっても、板金用のヘラでは鋭利過ぎてフィルムに傷が付いてしまいますよ。
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かといって、ゴムベラもダメなんです。滑らないから。
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……ヘラにもいろいろあるのか。
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カーボンフィルムを貼る場合は、フエルト生地が貼ってあるタイプのヘラがいいですね。傷つかないし、滑るから。
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なるほど、なるほど。
専用のヘラを調達するんですね。 -
上のハセ・プロ製のヘラは、ピラー用のカーボンシートなどに同梱しているモデルですね。
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単品で売ってないですよねぇ?
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実は、ハセ・プロ製の専用ヘラは、ブラックバージョン(ロゴ入り)で、販売を開始しました。
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どれを選んでいいか分からないよ〜、という人はコレで(↑)
まず、用意するモノを解説しておきましょう
臨時講師:ハセ・プロ 伊藤さん
DIY用品のセレクトショップ、DIYライフで販売開始した「ハセ・プロ製マジカルアートシートNEO ビッグサイズ」。1270mm×1800mm
中性洗剤入りの水をスプレーしながら貼る
ヘラで水を押し出しながら貼る
写真はキット付属品。ブラックバージョン・オフィシャルスキージ SQ-1なら単体で買える。
DIYルーフラッピングで問題となるアンテナの回避策
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さてルーフラッピングを施工するに当たって、問題なのがアンテナのベース部分。アンテナの棒は回せばすぐ抜けますが……
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ベース(土台)部分は、残っていますね。
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しかし、室内側からネジ留めされているので、これを取るとなると、天井を降ろさないといけない。
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おおごとですね。
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私はやったことがありますが、DIYの方法として紹介するにはちょっと現実的ではないんですよ。
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確かに……ね。
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というわけで、ここからはDIYライフ流に、アンテナベースを外さないルーフラッピング方法を紹介します。
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どうするんですか?
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まず、紙とコンパスを用意しまして……
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コンパス?
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紙の真ん中はだいたいのサイズでくり抜き、アンテナベースにかぶせる。そしてコンパスを2〜3センチ開いた状態で、アンテナベースよりひとまわり大きいケガキ線を入れます。
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コンパスの針で天井を傷つけないように、先端を削るなり、つぶしておくのがベストです。
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コンパスを使って書いた線は、アンテナベースよりだいぶ大きい線になりますけど?
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それでいいんですよ。2〜3センチ外側にオフセットさせて線を描いたら、また別の紙を用意して、コンパスを逆にして、今度は内側に線を描けば……
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元のアンテナベースの形の線が描けるわけですよ。
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お〜。
なるほど! -
この紙をくりぬいてカブせてみると……
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この型紙を事前に作っておいて、カーボンシートの寸法合わせをするときに、アンテナ位置をくり抜きます。
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なるほど〜。前回の「逃げ道」に続いて、今回は「近道」の紹介だ!
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……。
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これでルーフラッピングの下準備は整いましたね〜。
スポ!
アンテナベースの形状になったはず
ピッタリ!
DIY Laboアドバイザー:藤本壮啓
某カー用品メーカーに長年勤務し、車業界にDIYを広めた伝説の広報マン。現在は独立して、DIY用品を扱うセレクトショップ「DIYライフ」を設立。単なる製品の宣伝トークではない、DIYユーザー側に立ったアドバイスが持ち味。通称「フジモン」。
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