ドライブレコーダーを取り付ける①

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ドライブレコーダー取り付け方法。配線を隠すプロの付け方

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ドライブレコーダー取り付けは、説明書通りならとても簡単。しかしそれでは配線が丸見え。シガーソケットがずっとふさがってしまい、スマホの充電もままならない。そこで配線を見せない取り付け方法を、プロに取材。ドラレコ付属の配線は無加工でOK。現時点では、最もスマートなやり方だ。

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  ドライブレコーダーの取り付け方法を、電装品取り付けのプロに教わります。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  付けるだけなら、説明書通りなのでカンタンです。しかしそれだと配線が見えてしまうのが問題。

  ●アドバイザー：イルミスタ・野本研究員

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  ……と言いますと？

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  ドライブレコーダーは、一般的に車のアクセサリーソケット（シガーソケット）から電源を取るような作りになっています。

今回取り付けするASUSのドライブレコーダー



品質の良さと画質のキレイさで、ASUSのドライブレコーダー「レコクラシック」を取り付け用のモデルに選んだ。※詳細は「ドライブレコーダーを付けるなら、ASUS（エイスース）は気になる存在」を参照。

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  今回取り付けするのはASUS（エイスース）のドライブレコーダーなんですが、シガーソケットから電源を取るのはどのメーカーでも同じですね。

通常は、シガーソケットから電源を取り出す


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  ドライブレコーダーは、誰でも取り付けできるようにそうなっているんですよね。

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  野本研究員でも、シガーソケットにプスっと挿す？

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  いや。
  そうはしません。

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  やっぱりね。

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  配線丸見えは、やはりナイですね。途中の線を隠したとしても、シガーソケット周辺だけは隠しようがない。

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  見栄えにこだわる人からしたら、ちょっとソレは……って感じです。

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  そこで、見えない場所から電源を取ります。

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  見えない場所というと……？

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  ドライブレコーダーに必要なのは、ACC電源（アクセサリー電源）です。

✔ ところで『ACC電源って何？』という人は「ACC電源（アクセサリー電源）とは？」の記事が参考になります。

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  ACCオンにした段階で電源が入って、エンジンオフで切れればいいわけですね。

プッシュボタン1回押しでACC電源、2回押しでIG電源が入る



ドラレコはどっちのタイプの電源でも問題ないが、今回はACC電源を取るパターンで進めている。

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  このACC電源をどこから取るか、という話ですが、見えない場所で、あまり車の内装をバラさなくてもいい……となるとやはりヒューズボックスです。

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  ヒューズボックスなら、どんな車でもメンテナンスできる位置に付いていますからね〜。

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  ちなみにACC電源はナビ裏からでも取れますが、ナビを外さないといけないので、難易度が上がりますね。

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  今回はなにしろ定番のドラレコ取り付け記事ですので、多くの人の参考になるように、難易度の低い配線隠しを提案したいです。

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  そこで、まず必要になるが、ヒューズ電源コネクターです（↓）

ヒューズ電源コネクター



イルミスタで買えるヒューズ電源コネクター。形状の種類の違いで3種類ある。

ミニ平型ヒューズ電源コネクター	平型ヒューズ電源コネクター	低背ヒューズ電源コネクター

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  これは要するに、ヒューズボックスから電源を取るために使う部品ですね。

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  平型、ミニ平型、低背（ていはい）を、おさらいしておくと……

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  ヒューズの形状の種類です。車種によって違うので、まずは自分の車のヒューズボックスを確認して、形状を見てから同じタイプを用意しましょう。

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  なお、ヒューズボックスの位置は車の説明書にも書いてありますが……

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  運転席側のキックパネル（右ピラー根元）付近とか、助手席側グローブボックスのウラ側などが定番ですね。

ヒューズがたくさん並ぶヒューズボックスを見つける


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  ヒューズ形状が分かったら、同じ形状のヒューズ電源コネクターを用意します。

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  あとはドライブレコーダーの配線の先に付いている、アクセサリープラグ（オス）を受け取るためのシガーソケット（メス）が必要です。

シガーソケット



シガーソケット（メス）。イルミスタでも買える。

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  ここは、初心者の人にはなんのことだか分かりにくいかも知れませんが……

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  ドライブレコーダーの配線は、シガーソケットに差すためのプラグ形状になっているじゃないですか。

ドラレコの配線のシガープラグ


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  これを、そのままヒューズ電源コネクターにつなぐことはできません。いったんメス型のソケットで受け取り、そのソケットに付いている配線と、ヒューズ電源コネクターをつなぐのです。

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  配線の流れとしては、以下（↓）のようになります。

ドラレコのプラグを増設ソケットで受け取る


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  この配線（↑）を、見えない裏側でやるのです。

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  ここでふと思います！ どうせ車のシガーソケットにつながないなら、ドライブレコーダーの配線を切断して、電源と直結すれば、ソケットなんていらないじゃないか……というギモン。

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  でもドライブレコーダーの配線を切断すると、きちんと動作しないケースもあるようなのでそれはやめたほうがいいです。

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  今回取り付けするASUSの場合も、切ってはダメなのか？ をメーカーに直接聞いてみました。

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  裏から直接電源を取りたいので、ドライブレコーダーの配線を切断してもいいでしょうか？

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  あー、それはNGです。メーカー保証が受けられなくなってしまいますので。

  ●ASUS JAPAN：Peter Chenさん

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  保証なんていらない、という人は切ってもいいんですか？

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  えーっと。
  ダメです（苦笑）

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  それは、なぜですか？

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  12Vの線ではないからですよ。

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  え？

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  シガープラグで電源を取り出した直後に、それを5Vの電源に変換しています。その先は、USBケーブルでドライブレコーダー本体とつながっているのです。

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  ということは、途中で切ると……

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  それはつまり途中のUSBケーブルを切断しているわけですから、そこに車の電源（12V）を直接取っても、ドライブレコーダーは動作しません。

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  なるほどぉ。

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  ASUSの回答も、やはり「切ったらダメよ」とのことでした。まあ、メーカーの人が切っていいよ、と言わないですよね。

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  ASUSの場合は、このケーブルはUSBケーブルなんですね。

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  そのようです。DC/DCコンバーターを使って5Vに変圧した上で、USB電源として直結は可能と思われますが……

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  ただ、それをやるなら、けっきょくデコデコ（DC/DCコンバーター）が必要になってしまうし。

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  そーですねぇ。

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  それなら、ドライブレコーダーに付属しているプラグをそのまま使ったほうが、確実に動作させられる。それでいいと思います。

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  ドライブレコーダー付属のケーブルに手を加えなければ、動作には支障が起きないですもんね。

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  そういうことです。そのためにはソケットで受け取るしかない。

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  これで必要なアイテムが出揃い、配線図（↓）が見えてきました。

最終的なリアル配線図


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  ちなみにシガープラグにプスっと挿すだけだとあまり意識していないかも知れませんが、電気にはプラスとマイナスがありますので……

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  メス型ソケットで受け取った後ろは、プラス線を電源（ヒューズ）に、マイナス線をボディアース接続する必要があります。

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  ボディアースってなに？ という初心者の方は、以下の記事を参考にしてくださいね。

  ※「ボディアースとは？」参照。

  ※「クワ型端子でボディアースするための知識」参照。

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  ここまでの知識と準備が整えば、あとは取り付けるだけ！

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  電源周りだけでなく、配線全体を天井やピラーの裏に隠す取り回し。次ページの実践編で、詳しく解説します。