貼りモノDIY
ルーフブラックやるならカーボンシート(フィルム)の業務用サイズが狙い目
ルーフブラックのDIYを考え中の人に、耳よりな情報。ルーフ(屋根)に貼るには、カーボンシート(フィルム)は巨大でなくてはならない。ここで狙い目なのが、品質面でも信頼性の高いハセ・プロ製の業務用サイズ。本来はプロ向けのアイテムだが、入手は可能だ。
ハセ・プロ製カーボンシートの業務用サイズ(?)とは?
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そろそろ暖かくなってきたので、DIY用品ショップのDIYライフとしましては、新展開の貼りモノ系のDIYを提案したいと思います。
アドバイザー:DIYライフ 藤本研究員
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……いや、まだ花粉がひどくて、それどころでは……
DIYラボ レポーター:イルミちゃん
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……なんで水差すねん?
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貼りモノ系って、カーボンシートとか貼るやつ?
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そうそう。で、どうせやるなら、他ではあまり紹介されていない技を解説したいなと。
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ほほう。
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この技さえできたら、もうDIYで何でもできるんちゃうかっていうね。
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……大きく出てますが、なにする気ですか?
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DIYでルーフブラックに挑戦してみようと。
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なんで、いきなりそんな大技から入るんですかッ!!
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……いや、でも、例えばピラーカーボンとかの小技だったら、ハセ・プロあたりの車種別用を使えばカンタンにできてしまうし……。
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確かに。ハセ・プロの直販サイトでも、車種専用カットとかやってますね〜。大人気らしいです。
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……でもね、いくらハセ・プロが小回りが効いているとはいえ、さすがにルーフ(屋根)に貼れる、車種別専用品はないわけですよ。
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それは……大技過ぎて需要がないからでしょう?
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いやいや〜、そうは言うけど、ルーフブラックというスタイルは、市民権を得つつある。C-HRにもブラックルーフが登場したりね!
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ふむ、言われてみればそういう面はあるか。カッコいいのは確かだしね。
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しかし、DIYでルーフブラックをやろうとしたら、「アンテナのところ、どう処理すんねん?」とかいろいろ問題が出てきます。
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アンテナを完全に外そうとしたら、まず内装の天井を降ろして……って大変な作業になってしまう。
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それはちょっと……面倒過ぎますね。
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だから、DIYライフとしましては、もうちょっと現実的に(カンタンに)やれるように提案していこうと思います。
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あのー、藤本研究員の企画アイデアはいいんですけど、どこにそんな大きいカーボンシートがありますかね?
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ハイ! そこで登場するのがハセ・プロのカーボンシートの業務用サイズ。
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なにこの巨大カーボンシート!
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通常は業者(施工特約店)にしか卸していないサイズなんです。つまりはプロ向け。
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え……。
……なんか妙な話だぞ、それは。 -
なにが?
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プロ向けカーボンシートがなぜ、DIY用品ショップのDIYライフで売ってるの?
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いや、だから、DIYルーフブラックを提案するために、ハセ・プロさんに協力してもらって特別に……
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もしかして……ニセ・プロ?
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ニセモンちゃうわッ!!
車種別の貼りモノならハセ・プロのネットショップが強い!
ここはどう貼るんだろう?
DIY用品のセレクトショップ、DIYライフで販売開始した「ハセ・プロ製マジカルアートシートNEOのビッグサイズ」。1270mm×1800mm
3ナンバーの屋根にも貼れる幅がある!
カーボンシートなら何でも同じ、と思ったら大間違い
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ところで藤本研究員が、そこまでハセ・プロ製にこだわるのはナゼなんでしょう? カーボンシートは、どうやら本物のようです。
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今の世の中、安いカーボンシートって、いくらでもあるんですけどね。
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フムフム。
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貼りモノ系のDIYは、シートのクオリティの高さが重要なポイントになります。ルーフブラックのような大技なら、なおのこと!
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どういう違いがあるの?
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私も個人的に、いろいろDIYをやってきた人間なので分かるんです。安いカーボンフィルムだと、すぐに白っちゃけてしまったり……
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あ〜。
ありがちな話だ。 -
で、やり直しだ、って剥がそうとすると、パサパサのパリパリに劣化していて、剥がれないとか……
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貼りモノなら、「貼っても剥がせるから後戻りできるよ〜」というイメージですが?
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いざやってみると、現実はそーゆーもんではなかったりするよね。
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貼る前からけっこう恐い話になってきましたね。
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シート品質によっては、早ければ数ヶ月で劣化します。「純正のままのほうがキレイだった」というのが、数ヶ月先に起こってしまったら悲しい。
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……それは悲しい。
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さらに2年〜3年も経ったら、シートの品質の差は、テキメンに出てきますよ。
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だからこそ、使うカーボンシートのクオリティが、すごく重要なんですね。
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品質の高いシートを使えば、耐候年数も長く、いざとなったらリアルに剥がせる、ということなんですね。
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そうです。剥がすときにノリは残ることはあっても、パーツクリーナー等で拭き取れますから。
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藤本研究員……いきなり「屋根に貼る」とか言い出すから、てっきり何も考えてないかのかと思いきや……
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……こう見えて、いろいろ考えてますけど。
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しかし、根回しはカンペキでも、これでもし貼るのに失敗したら、シートのせいにもできませんね?
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なんの心配しとんねん!!
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だって、どうにも企画面の不安さが拭いきれないっていうか。
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……まあ、でも、ソコのところは、イイ方法を考えてあるから大丈夫♪
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イイ方法ってなに?
なんかズルイ方法の予感がするんですけど……。
ハセ・プロは、自動車メーカーにもカーボンシートをOEM供給しているメーカー。ディーラーオプションとして設定されている例も多数。
※自動車メーカーに供給するためには、ものすごくハードルの高い純正基準の耐候試験をクリアしないといけない。
DIY Laboアドバイザー:藤本壮啓
某カー用品メーカーに長年勤務し、車業界にDIYを広めた伝説の広報マン。現在は独立して、DIY用品を扱うセレクトショップ「DIYライフ」を設立。単なる製品の宣伝トークではない、DIYユーザー側に立ったアドバイスが持ち味。通称「フジモン」。
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