バックカメラ後付け入門ガイド(第3回)
バックカメラのDIY取り付け方法。車に穴を開けない付け方
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バックカメラ(リアカメラ)の取り付けは、DIYでも十分可能。理由は配線がシンプルだから。ここで紹介するバックカメラの付け方は、「車に穴を開けない」「さり気なく目立たない」のがポイント。あらゆる面で、非常にスマートだ。
バックカメラ取り付け〜作業の流れと配線の全体像
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バックカメラの取り付け方法を教わります。ところで、DIYでできるんですよねぇ?
●レポーター:イルミちゃん
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DIYで取り付けている人も多いですよ。バックカメラは、配線自体はとてもシンプルですので。
●アドバイザー:ビートソニック ワタナベ研究員
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それでは、配線の全体像からチェック(↓)
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今回は、カロッツェリアのナビに付ける例です。なお前の記事(※)で触れた通り、カロッツェリアナビは専用コネクター形状なので、バックカメラのRCAケーブルはそのままではつなぐことができません。
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つまりバックカメラアダプターが必要になるパターン。
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あとはほとんど1本線で、ナビの背面につなぐだけ?……これは思いのほかシンプル。
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途中で「バックカメラの電源を取る」作業はありますが、それを除くと、RCAケーブル(映像ライン)を後ろから前まで運んできて、つなぐだけですね。
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カンタンそうだと、がぜんヤル気が出てきます! それは皆さんも同じはず。
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……それは良かった。ちなみに作業の流れは、こんな感じです(↓)
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そういえば、工具は何を用意すればいいんだろう?
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主には内張りを外す作業になるので、「内張りはがし」と、それからナビを外すために「ラチェット&ソケットレンチ」。あとは「ドライバー」くらいで十分ですね。
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特別な工具は何もいらないようですね。
アダプターを用意!
ビートソニックのバックカメラアダプター「BC13」。適合品番はナビの種類によるのでビートソニックHPで確認しよう。
バックカメラ取り付け作業の流れ
✔ バックカメラの固定
✔ 配線の引き込み
✔ 電源の取り出し
✔ 配線をナビまで取り回す
✔ ナビを外して裏に接続
車体に穴を開けないバックカメラの固定方法
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まずはバックカメラ(リアカメラ)の固定方法から解説します。
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カメレオンは、ナンバープレートの固定ボルトを利用して取り付ける仕組みです。今回のモデル車(30プリウス)の場合は、ハッチ側に付くことになります。
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リアハッチの内張りの外し方は「バックドア(リアハッチ)内装パネルの外し方」等を参考にしてください。
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ナンバープレートのボルトを外します。外せるのは、封印の反対側の1本ですね。
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ボルトを外すと穴が開いています(↓)。この穴を使って、バックカメラを固定します。
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だから、車体に穴を開けなくて済むんですね〜。
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この穴から、まずはバックカメラの配線を先に通しますが、このときに樹脂ワッシャーを先に通しておくのがポイントです。
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なにコレ?
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バックカメラの付属品として付いているワッシャーのうち、樹脂製のワッシャーをこの場面で使っています。
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樹脂ワッシャーは、バックカメラ本体付近まで通しておきます。
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そして、ナンバープレートの穴からバックカメラの配線を通します。
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そのままずーっと配線を通していって、バックカメラ本体のネジ部分で固定します。
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ネジとカメラ本体が一体化しているんですね〜。よく出来てる♪
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ナンバープレート固定ボルトのサイズは規格で決まっているので、ほとんどの場合はポン付けが可能です。
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ムム。
ほとんど? -
たま〜に、規格通りに穴が開いていなくて、キツイ場合があります。
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なんですって!?
バックカメラが付かないってこと? -
いやいや、その場合は付属のドリルで少しだけネジ切ってもらえば大丈夫です。
今回取り付けるバックカメラ
ビートソニックのカメレオンMini。普通車用の「白」の他、軽自動車用の「黄色」もある。
まずはリアハッチの内張りを外しておく。
このボルトを外す
10ミリレンチで外せた
カメレオンに付属の樹脂ワッシャー。
円筒状のコネクターを車の外側から通す
>>>ナンバープレート穴がキツかったら……
そんなときに対処できるように、カメレオンにはドリルの刃まで付属。※当然ながらドリルは別売りです。
ドリルを使ってゆ〜っくりと刃を回し、ナンバープレート穴を広げる。
※通常は、この作業はやる必要はない。
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カメラと一体のネジを締めこんでいって、固くなってきたところで止めます。(※締めすぎるとネジとカメラがちぎれるので注意)
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このとき、バックカメラがナナメの状態で止まってしまう可能性がありますが……
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樹脂ワッシャーを挟んだことで、微調整が効きます。それによってカメラの向きを真っ直ぐにできる。
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車体側をまったく加工しないで、ビシっとカメラが固定できました〜。
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これで、リアハッチの車内側にバックカメラの配線が出ている状態になります。
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今度は、付属の金属ワッシャーとナットを、配線の先(円筒コネクター側)から入れます。
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バックカメラの固定が完了しました〜!
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しかし、問題はここからです。
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え? あとはナビまで一直線でつなぐだけ……でしょ? もう配線も、室内に入ったし。
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その前に、配線の引き込みがあります。室内側に通したといっても、まだハッチ裏なんですからね。
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あ、そっか。
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バックカメラ取り付けで、一番手間がかかるのはソコなんですよ〜。
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……ムムム。
ずいぶんカンタンだと思ったら、そんな罠があったのか。 -
しかし、そこさえ突破できればあとはカンタン。がんばりましょう。
樹脂ワッシャーを押しつぶしながら、さらに少し回せる。
付属のワッシャーとナット。
配線の先端から入れて…
そのままスルスルと通していって…
バックカメラのネジを、室内側から固定
DIY Laboアドバイザー:渡邊悠二
カーエレクトロニクスの雄、ビートソニックにおける技術部のホープであると同時に、同社の「顔」としての活躍も期待される人物。プログラマー出身で、ITにも車にも強いが、いちばん得意なのは料理という説も。●ビートソニック TEL 0561-73-9000
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