リアウイング取り付け・塗装講習(第4回)
リアウイング塗装の完成度を上げる下地処理。巣穴の埋め方(後編)
- 1
- 2
リアウイング塗装・下地処理の最終段階。巣穴を埋めたパテの削り方だ。巣穴埋めで使用したポリパテを削るペーパー(紙ヤスリ)の番目についても、わかっておきたいことがある。
リアウイングに付けた、巣穴埋めのパテを削るコツ
-
「リアウイング塗装の完成度を上げる下地処理。巣穴の埋め方」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
-
前回はパテの盛り方を説明しましたので、今日は削り方。
●アドバイザー:ほんだ塗装 本多研究員
-
ポリパテを削るときは、何番くらいのペーパーがいいのでしょうか?
-
320番あたりのペーパー(紙ヤスリ)を使います。
-
ここで注意点。パテを削る段階で削り過ぎると、また新たな巣穴が出てくることがあります。
-
え?
巣穴はパテで埋めたはずでしょ? -
巣穴とは、もともとは樹脂の中に入っている「気泡」です。
-
フムフム。
-
だから、最初の段階では、薄皮一枚で隠れていた別の気泡があるかも知れない。
-
削っているうちに、その薄皮が破れて、また気泡(巣穴)が出現する?
-
ハイ。巣穴をパテで埋める→パテを削る→別の巣穴が現れる……っていう感じで、作業がエンドレスになってしまう場合もあります。
-
でも、もし巣穴が出てきたら、またパテで埋めるしかないですよねぇ?
-
だから僕も、巣穴の多いリアウイングだと「パテを付けて削って」の作業を、2回繰り返すことも多いです。
-
しかし、2回目のパテを削っていたら、そこで初めて現れる巣穴もあるかもしれない。
-
そうなんです。おいかけっこになるので、ある程度のところでは止めないといけない。
-
止めるといっても、巣穴がある状態で止めるわけにもいきませんよね?
-
ですから、そういう状況に陥らないためのコツは、最初から削り過ぎないように注意するということです。
-
なるほど。
-
付けたパテは削り落とさないといけませんが、関係ないところは削り過ぎないように注意しましょう。
-
削りすぎ注意を心がけて作業して……巣穴が埋まりました(↓)
-
これ以上はあまりシャカシャカ削るのはリスキーなので、次の工程(サフェーサー)へと進みましょう。
-
今回はパテを付けるのは、1回で済みましたね。
-
ちなみに、ここでは普通に空研ぎしていますが、この場面は水を使いながら水研ぎするのもいいですよ。
-
水を使うメリットは?
-
パテの粉を洗い流しながら削るほうが、削り残しがないかどうかが見やすいです。
-
なるほどね。
リアウイング巣穴埋めの仕上げ。理想は600番で磨くことだが…
-
さきほど、パテを削るときのペーパーの目は320番あたりと言いましたが……次の工程は、サフェーサーを吹くことです。
-
フムフム。
-
そう考えると、本来、サフェーサーを入れる直前は、600番くらいのペーパーを使うのが推奨ではあります。
-
パテを削るのは320番でいいけど、サフェーサーの下地としては320番じゃ荒いってこと?
-
厳密に言うとそうです。だから320番で足付けしたあと、パテを付けて、600番位のペーパーで水研ぎしながら削ったりするやり方もあります
-
そうすれば、サフェーサー前の傷目は600番になりますね。
-
ただ、それはあくまでも理想論であって、実際には320番くらいの目であれば、サフェーサーで埋まってくれます。
-
そうなんだ。
-
経験則で言うと、サフェーサーを入れたあとで800番のペーパーで削れば、最終的な塗装の下地としては問題ありません。
-
なるほど。
やり方はひとつではないよ、ってことね。 -
あとは、使うサフェーサーによっても状況は変わるかも知れませんけどね。
-
次回は、いよいよ塗ります!
ほんだ塗装で、DIYラボ連動キャンペーン実施中…!
電話でもメール相談でも、最初に、「DIYラボを見た」と言えば、「塗装代」や「取り付け工賃」が10%オフになる。「パーツの持ち込み塗装」の料金交渉も柔軟に応じてくれる。
DIY
Laboアドバイザー:本多 順
ワンオフ加工と塗装のスペシャリスト。エアロパーツ取り付けも仕上がりにとことんこだわるタイプ。超がつくキレイ好きでもあり、安心して車を預けられる。●ほんだ塗装 TEL:0564-58-5808 住所:愛知県岡崎市坂左右町堤上101-3 営業時間10:00~21:00 水曜定休 メールはこちら
関連記事
- 1. リアウイング塗装前の仮付け(仮の取り付け)は必要なのか?
- 2. リアウイング取り付け方法をプロに教わる
- 3. リアウイング塗装前の足付けを、DIYで行うときのコツと心構え
- 4. リアウイング塗装の完成度を上げる下地処理。巣穴の埋め方
- 5. リアウイングをDIYで塗装するときのコツは……まず置き方
- 6. リアウイング塗装の前にサフェーサーを吹く意味・目的
- 7. リアウイング(エアロ)塗装前に、巣穴ゼロに近づける方法
- 8. リアウイング(エアロ)塗装直前の足付け。サフェーサー磨きのコツ
- エアロパーツのDIY取り付けでよくある失敗
- パーツ(部品)の持ち込み塗装は、宅配便で送ってもいいのか?
- エアロパーツ「塗り分け」塗装のコツと注意点
- エアロパーツの塗装料金(費用)を調べる前に知っておくべきこと
- エアロやバンパー塗装の色合わせについての、よくある誤解
- リアウイングの持ち込み塗装を依頼する前に、知っておくべきこと
- リアウイング・ルーフスポイラーの塗装料金、取り付け費用はいくら?
- リアウイングは、塗装前の下地処理に手を抜いてはいけない理由がある
- カーボンパーツにクリアだけを塗装する意味と、その値段
- 塗装が必要な「パーツ持ち込み」で、ユーザーが注意すべきこと
- 缶スプレー塗装に必要なもの。プロと同じ作業を身近なアイテムで
- 缶スプレー・サフェーサーの吹き方と、失敗しないコツ
- 缶スプレー塗装でキレイに重ね塗りするコツ
- 重ね塗りのタイミング(インターバル時間)は?
- クリア塗装の重ね塗りで、艶を出すコツ
- 両面テープの選び方╱車の外装パーツ編
- 両面テープの正しい貼り方(付け方)を知っていれば、気泡は入らない
- 両面テープの正しい貼り方(付け方)╱強度を出す「24時間ルール」
- 両面テープの選び方。膨大な種類の中からどう選ぶ?
- 両面テープを切ることに特化したエーモンのハサミは、地味に便利
- 両面テープの粘着(ノリ)のキレイな剥がし方
リアウイング取り付け・塗装講習
その他