車を便利にする電装DIY
両面テープを切ることに特化したエーモンのハサミは、地味に便利
両面テープを切るためのハサミがある。エーモンの「両面テープ用はさみ」がそれだ。そのままのネーミングで多くの説明を必要としないアイテムだが、使い勝手はさすが専用品。DIYラボのアドバイザー・中塚研究員が、個人的に愛用しているハサミでもある。
普通のハサミで両面テープを切ると、粘着剤が刃について……
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「両面テープを気泡レスでキレイに貼る方法」は以前に解説しましたが、今日はその番外編。
●レポーター:イルミちゃん
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え~っと……。
なにかまだ、やってないネタがありましたっけ?●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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実はちょっと、気になる問題が発覚しまして。
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え?
なんでしょうか? -
この間、ドライブレコーダーを付けるときに、中塚研究員が両面テープを切っていましたが……
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このシーン(↓)!
おかしなことになっていますよね? -
ここでアナタは、両面テープを「サクサク」と、まるで普通の紙のように切っていました。
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……う。
……そ、それは……。 -
普通のハサミで両面テープを切っていたら、こうなっていたはずだ!!
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普通のハサミでは、両面テープの粘着が刃について、切りにくいですよねェ。
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しかも両面テープをハサミで切ってしまうと、今度はハサミの刃にノリが付いて……
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次に使う時に、「ひらけへんやないか!」ってなりますよね。
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……で、中塚研究員が隠し持っているハサミは一体何者ですか?
両面テープ専用のハサミ、というものが存在する
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匠……って誰ですか?
エーモンの社員? -
エーモン社員ではなく、刃物職人に依頼しているのです。
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ほお。
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780年の刃物作りの歴史を持つ街、岐阜県関市で製造しておりまして、我々は「匠のハサミ」(※)と呼んでます。
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匠のハサミは、普通のハサミとなにが違うんでしょうか?
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両面テープが切りやすいように調整しているんですよ。研ぎ方も含めて。
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へぇー。やっぱり両面テープを切ることに特化していたんだ。
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それと、ハサミ自体はステンレス製なんですけど、フッ素コートしてあるのがポイント。
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フッ素コート?
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両面テープの粘着剤がくっつかないのは、フッ素コートしてあるからなんです。
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そういうことだったのか。
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ただし、何年も使って、フッ素コートが剥がれてくると、だんだん普通のハサミのようにくっつくようにはなりますが。
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そのへんはまあ、フライパンみたいなものですね。
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そうです。何年か使ったら、定期的に買い替える消耗品といったところです。私も、個人的にず~っと愛用しているハサミなんですよ。
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両面テープを切る機会が多いDIYユーザーなら、「両面テープ用はさみ」の存在は知っておいて損はなさそうです。
このハサミは、匠(たくみ)が作っているんですよ
※正しい商品名は、エーモンの「両面テープ用はさみ(1699)」です。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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