両面テープの知識
両面テープの選び方╱車の外装パーツ編
車の外装パーツ取り付け用の、両面テープの選び方。外装パーツには、エアロパーツのように大きいものもあれば、エンブレムのような小さいものもあるので、それぞれに適した両面テープを使いたい。
エアロパーツ・スポイラー類の取り付けに向く両面テープは?
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「ドライブレコーダーにおすすめの両面テープとは?」の続きです。
●レポーター:イルミちゃん
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前回は内装パーツでしたが、今回は〈車の外装パーツ用〉両面テープの選び方を解説します。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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……ていうか、外装用の両面テープって、内装用と何が違うの?
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外装用の両面テープは、カンタンに言えば、接着力が強力です。
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フムフム。
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それから耐候性、耐振動性などの性能も求められます。
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なるほど。両面テープで貼り付けたスポイラーが、劣化や振動で取れたら大変ですもんね。
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そうなんです。しかも、そういったエアロパーツ類は両面テープで固定するものとしては、重量物でもあります。
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確かに。
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リアウイングとかだと、風の抵抗も受けますしね。
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では、一番強力な両面テープが欲しいってこと?
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そうですね。エーモンの外装用の両面テープのシリーズでいうと、「超強力」タイプの中でも、最も最終強度が高いものがコレです。
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最終強度が高いって、なんのことですか?
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「初期接着は弱いけれど、完全に固まったあとの強度が強い」両面テープのことです。
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最初は弱いの?
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そうですね。最終強度がバツグンに高いものは、初期接着は弱かったりする。スポイラーなどを付けたてで、すぐに走行するのは止めた方がいいです。
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ホー。
そうなのか。 -
だいたい1日程度は、時間を置いたほうがいい。本当は、接着した場所を仮留めして、動かないように安定させておくのがベストです。
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ナルホド。
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固まってしまえば、最強の接着力です。だから恒久的に貼り付けるパーツに向いていますね。
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それでエアロパーツ向きなんですね。
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ただ、本当に強力なので、塗装部分に超強力タイプの両面テープで固定した場合、そのパーツを外すときには塗装面が剥がれる可能性がありますね。
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そういう意味でも、恒久的な取り付け用……ですね。
外装パーツ用(強力固定タイプ)
エーモンの超強力両面テープ(3909)~(3911)までがこのクラス。品番の違いは形状・サイズ違い。
ミラーカバーやシャークアンテナの固定に向く両面テープ
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同じ外装パーツでも、「最終強度」よりも、「凹凸追従性」を重視したほうがいいパーツもあります。
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というと、例えば?
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エアロアンテナ(シャークアンテナ)とか、ミラーカバー(ウインカーミラー)とか。
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フムフム。
そういうパーツも、両面テープ固定ですね。 -
その場合は、同じ「超強力両面テープ」でも、違う種類のほうが最適なんです。
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最終強度より、凹凸追従性や振動吸収性を重視した、超強力両面テープです。
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ちょっと方向性が違うのかー。
外装パーツ用
エーモンの超強力両面テープ(3912)~(3917)までがこのクラス。
軽量な外装パーツ用の両面テープもある
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外装パーツであっても、軽量なパーツの場合は、「超強力両面テープ」ではなく「強力両面テープ」でもOKです。
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軽量なパーツって?
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バイザー・バンパーガード・フェンダーガードや、薄型のリップスポイラーなども軽量の部類に入りますね。
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軽量な外装パーツ用の両面テープ、というのもあります。
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リップスポイラーはエアロパーツの仲間だけど、「超強力」でなくてもいいんだ。
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重量バランス的にはそうですね。ただ、もちろん、最終強度を重視して、最初に紹介した「超強力」を使うのもOKです。
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「絶対的にコレじゃないとダメ」……というわけでもないんですね。
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そうですね。ただ、もっと軽量な小物パーツになったら、「軽量小物用」の両面テープがいいですね。
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もっと軽量?
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エンブレムの貼り付けとか、ですね。
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こういう貼りモノの場合は……
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エンブレムなら、最終強度はそんなにいらない。
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ハイ。そのかわり上の両面テープは、「すぐ付く」「低温接着性が良い」ので、扱いやすい両面テープです。
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最終強度の高い両面テープだと、すぐには付かないって話でしたもんね。
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そうなんです。だから、必要もないのに「最終強度の高い超強力両面テープ」を使うより、「すぐ付く強力両面テープ」クラスのほうが、小物には向いています。
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なんでもかんでも、「超強力」が良いとは言えないんですね。
軽量外装パーツ用
エーモンの強力両面テープ(3918)~(3920)までがこのクラス。
ペタリ
ペタリ
軽量小物用
エーモンの強力両面テープ(3921)~(3923)までがこのクラス。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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