圧着端子の選び方
エーモンの圧着端子ラインナップ5種類の違いと選び方
圧着端子の選び方・最新版。ネットでもカー用品店でも入手しやすい定番のエーモン端子が新パッケージに置き換わり、ラインナップも従来とは少し変わったので、それぞれの特長を簡潔に解説。初心者でも圧着端子(圧着接続端子)を迷わずに選べる。
スタンダードなエーモンの圧着端子はどれ?
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エーモンの端子の選び方(最新版)シリーズも、第4弾まできました。
●レポーター:イルミちゃん
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今回は、圧着端子編です。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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ここでカンタンに「圧着端子のおさらい」をしておきましょう。
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筒状の端子の両側から配線を入れて、圧着することで配線コードを接続できる端子です。
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ギボシ端子のように脱着はできませんが、ひとつの端子で接続できるので結線部がコンパクトに仕上がります。
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一度つなげたらもう外さない、という場面で使う端子ですね。
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そうです。ぐっと圧着するだけで付けられるシンプルさもメリットです。
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エーモンの現行のラインナップには「圧着接続端子」の名称で、5種類の端子があります。
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昔から一番定番的に使われてきた、圧着端子のスタンダードモデル「1168」の後継モデルが、「3326」です。
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適合コードが0.25~1.25スケアとなっているので、電装DIYでよく使う0.5スケアの定番コードの接続だったら、これが最適です。
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しかし、0.2スケアの細線については、惜しいけど適合外ですね?
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ハイ。LEDなどに使われる0.2スケアの細線には使えないので、その場合は、別の圧着接続端子を使います。
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細線用の圧着端子といえば……
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細線用は「3325」になります。従来は細線圧着接続端子(2823)という名称でしたが、その後継モデルです。
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0.12スケアの細線まで対応できるんだ。
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エーモンの配線コードのラインナップでいうと、実質0.2スケア専用の圧着端子ですね。
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フムフム。
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逆に、0.5スケアなどの普通の太さには使えません。「3325」は完全に細線専用です。
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なるほど。
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ちなみに「3325」は、ラジオペンチを使ってカンタンに圧着できるのもポイントです。
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では、電工ペンチはいらないんだ?
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そうですね。もし電工ペンチで作業する場合は、細線用電工ペンチが必要になります。
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端子を圧着したあと熱収縮チューブで絶縁しますが、この「3325」は専用のケースをかぶせてパチンと閉じることで絶縁処理します。
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絶縁方法も端子の種類によって異なります。
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熱収縮チューブを使って絶縁するタイプの、細線用圧着端子(3358)もあります。
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「3358」は適合コードサイズだけでいうと、「3325」と同じですね。
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そうですね。両者ともに細線用なのは同じで、使う工具もラジオペンチなのは共通。違いは絶縁方法だけです。
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熱収縮チューブのほうがいい、っていう人は「3358」の方を選びましょう。
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なおこの「3358」は、現行ラインナップから新しく追加された圧着端子です。
エーモンの端子の選び方(最新版) |
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〈ギボシ端子〉ラインナップ11種類の違いと選び方 |
〈クワ型端子〉ラインナップ4種類の違いと選び方 |
〈丸型端子〉ラインナップ5種類の違いと選び方 |
端子部分を絶縁する方法や、適合コードの太さの違いで、種類が分かれている。
詳細はAmazonの圧着接続端子 0.12~0.3スケア 9個(3358)
スリーブ付きの圧着端子は付けるのがカンタン
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エーモンの圧着端子は他にもまだあります。
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この「3340」は今までの圧着端子となにが違うのでしょうか?
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スリーブがすでに端子に付いた状態になっているのが特長です。端子としてのスペックは「3326」と近いですけど。
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ホー。ということは自分でかぶせなくていいんだ?
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そうです。スリーブ付きの圧着端子のメリットは、熱で収縮させる作業が必要ないことです。スリーブの上からそのまま圧着します。
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こちらのほうがラクができる。
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それがメリットですね。
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デメリットは?
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配線に圧着されるのは中の端子だけなので、スリーブと配線の間は隙間が空いているような状態になります。端子の絶縁はできているので問題はありませんが、ピタっと収縮させる熱収縮チューブタイプのほうが、コンパクトに仕上がるとは言えます。
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ラクさとコンパクトさのどっちを取るか、なんですね。
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スリーブ付きの圧着端子には、太線に対応した「3341」もあります。
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「3340」に対して、太線用の「3341」があるってことね。
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そうですね。2スケアの太線に対して使えるエーモンの圧着端子は「3341」のみです。
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エーモンの圧着端子ラインナップ・5種類の特長を整理すると、こうなります。
詳細はAmazonの圧着接続端子 0.3~1.25スケア 12個入(3340)参照。
詳細はAmazonの圧着接続端子 1.25~2スケア 10個(3341)
商品名 | 特長 |
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圧着接続端子(3326) | 定番モデル |
圧着接続端子(3325) | 細線用╱専用ケースで絶縁 |
圧着接続端子(3358) | 細線用╱熱収縮チューブで絶縁 |
圧着接続端子(3340) | スリーブ付き |
圧着接続端子(3341) | 太線対応╱スリーブ付き |
配線コードを選ぶときは「太さ」を間違えるとリスクが生じる、という話については、DIYラボ〈動画部〉がYouTubeで解説しています。配線コードの選び方のおさらいにも最適。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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