クワ型端子の選び方
エーモンのクワ型端子ラインナップ4種類の違いと選び方
クワ型端子の選び方・最新版。クワ型端子とは、マイナス線のボディアースで使う端子。定番のエーモンのクワ型端子が新パッケージになったのを機に、改めて選び方と注意点を解説する。
エーモンのクワ型端子を買うときはサイズの違いに注意!
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電装初心者には分かりにくい「端子の選び方」をひも解くシリーズ第二弾。
●レポーター:イルミちゃん
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「エーモンのギボシ端子ラインナップ11種類の違いと選び方」に続きまして、今回はクワ型端子編です。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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クワ型端子は、マイナス線をボディアースするときに使う端子ですね。
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はい。そのため端子としての使用頻度は高めです。
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必要になった場面で、エーモンのクワ型端子を買おうとすると、これまた1種類ではないので初心者はとまどうことでしょう。
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とはいえ、ギボシ端子に比べればクワ型端子のラインナップはシンプルですよ。
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そうなの?
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エーモンのクワ型端子は4種類ありますが、これは単純にサイズの違いなのです。大きくなるほど入数も減りますが。
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4Φ・6Φ・8Φ・10Φがある。
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ボディアースしようとしているネジのサイズに合わせて選んで頂くことになります。
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……と言われても、純正のネジのサイズがよく分かりませんが。
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使用頻度でいうと、だいたいが6Φのクワ型端子で対応できます。
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もしも6Φのクワ型端子では合わないネジだとすると、次に可能性が高いのは8Φあたりかと。
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つまり、6Φと8Φを両方持っていれば、だいたいのケースでは対応できると思います。
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電装DIY初心者が押さえておくなら、その2つなのかな。
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そうですね。ただ、4Φもたまには出てくる可能性があります。
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ひとまず、6Φでもブカブカだったら4Φもあるよ~、と知っておけば良さそう。
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そしてほとんど登場する場面がないのが10Φです。使用頻度の順番に並べると、6Φ→8Φ→4Φ→10Φの順番ですね。
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10Φ(↓)は……バッ直用ですか?
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いや。バッテリーのターミナルに直結する場合でも、8Φまでで十分かと思います。
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そうなんだ。
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車の電装DIYにおけるボディアース用途では、10Φのクワ型端子が必要になるケースはまずないと思います。
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では、中塚研究員の個人的な端子ケース(※めっちゃ細かく分けてある)にも、10Φのクワ型端子は入ってない?
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え~っと、2個ぐらいは入れていると思いますが。最後に使ったシーンも思い出せないくらいです。
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お守りに等しい感じですね。
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そうですね。車のDIYユーザーの方が、わざわざ10Φを買って持っておく必要性までは無いかと。
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というわけで、電装DIYをやるなら6Φと8Φのクワ型端子を買っておけば良さそうです。
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最後に注意点ですが、ボディアースするときにクワ型端子のサイズが合っていないと、抜ける心配もありますが、そこまでいかなくても接触不良の可能性が出てきます。
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取り付けた電装品がアース不良で動かないのは定番ですが、クワ型端子の接触不良もありうる、ということですね。
商品名 | サイズ×入数 |
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クワ型端子(3315) | 4Φ×10個 |
クワ型端子(3316) | 6Φ×8個 |
クワ型端子(3317) | 8Φ×7個 |
クワ型端子(3318) | 10Φ×4個 |
電装品を取り付けたときにアース不良で動かない!というのは超定番。アース不良をなくすための方法論については、DIYラボ〈動画部〉がYouTubeで解説しています。ボディアースの基礎知識のおさらいにも最適な動画です!
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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