ウインカーポジション講習

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ウインカーポジションキットとLEDウインカーを併用するリスク

ウインカーポジションにしたい人は、それ以前に、LEDウインカーにしたい（または、すでにやっている）人と同一のことが多いが、ウインカーポジションキットとLEDウインカーは、併用にリスクもある。ウイポジ化する前に、必ず確認するべき3点を知っておこう。

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  「リアウインカーまでLED化するときの、ハイフラ防止抵抗の付け方は？」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ここからは、ウインカーポジションの話に入っていきましょう。

  ●アドバイザー：IPF 市川研究員

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  あの～。
  市川研究員。

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  なんでしょうか？

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  今回は、ウインカーLED化講習の流れから、ウインカーポジション講習に突入していますが……

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  そうですね。

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  LEDウインカーバルブとウインカーポジションキットは、併用してもいいのでしょうか？

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  一般的には難しい話です。

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  ……ふむ。では、その点はまず、フォローしておく必要がありますね。

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  そうですね。そもそもウインカーポジションとは、ウインカーをポジションとして常時点灯させることです。


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  ようするに、夜間は点灯しっぱなし。

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  しかし「LEDウインカーバルブは、常時点灯させること自体、NG」としているものが多いわけですよ。

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  その理由は、今まで教わってきた通り、熱ですね。

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  そうです。だから「ウインカーポジションキットは取り付け不可」と書かれていたりもしますよ。

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  なるほど、なるほど。

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  あくまでも「ウインカーとしての短時間での点滅」しか想定していない放熱設計だとすると、常時点灯してしまったら危険ですからね。

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  LEDウインカーバルブが切れるか、最悪は燃えるか……。

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  そういうリスクがあるのです。

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  いっぽう、ウインカーポジションキットは「白熱球ウインカーで使ってください」と明記されているケースが多い。中には「LEDウインカー対応」もありますが。

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  IPFのウインカーポジションキットも？

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  そうですね。
  白熱球ウインカー専用でした。

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  それが、IPFのLEDウインカーバルブが後から登場して、はじめて、両者の併用がOKになったという流れだ。



IPFのLEDウインカーバルブと、同じくIPF製のウインカーポジションキットなら、併用は可能。

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  そういうことです。

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  一般的には、未だに現実的とは言えないLEDウインカーポジションが、なぜIPFでは実現できたのか？

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  それは、今まで説明してきた通り、LEDウインカーバルブ側の放熱性能によるところが大きいですね。

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  もともと、ハザード点滅で長時間使用しても問題ないっていう話でした。

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  そうです。ウインカーポジションキットと併用した場合は、「点滅」ではなく「常時点灯」となりますが……

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  よりシビアですね。

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  しかし、IPFのウインカーポジションキットと併用した場合は、「減光」するので、発熱も減り、その状態でなら常時点灯が可能になります。

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  逆に言うと、IPFのLEDウインカーバルブと言えども、もし「減光」しなかったらマズイことになる？


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  その場合は放熱が追いつかなくなりますね。

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  ……燃えるかも、ってこと？

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  IPFのLEDウインカーバルブについては、サーマルシャットダウン機能が入っていて、緊急危機対応として出力を絞ってしまうので、そういう心配はありません。

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  ホー。

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  しかし、サーマルシャットダウンが働くことで、LEDウインカーが暗くなるわけです。

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  LEDウインカーが暗くなったら、それはそれで危ない。

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  そうなんです。サーマルシャットダウンはあくまで緊急時の危機回避に過ぎず、それが発動する状態で使い続けることはもちろんNGです。

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  だから、IPFのLEDウインカーも、あくまでもIPFのウインカーポジションキットとの併用しか保証していないんだ。



IPFのウインカーポジションキットXW-04

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  ハイ。バルブメーカー側は、組み合わせる相手（ウインカーポジションキット）がどういう仕組みで減光させているかが分からないので、市場のウインカーポジションキットと組み合わせてOKとはけっして言えないのですよ。

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  ……そりゃあ、そうだなァ。

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  実際のところ、市場では、LEDウインカーバルブでウインカーポジションを併用すると、「明るいまま常時点灯してしまう」というケースも多いようですし。

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  それでLEDウインカーがすぐ切れた、と言われても、バルブメーカーも困っちゃう。

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  一般的には、バルブを作っているメーカーと、ウインカーポジションキットを作っているメーカーは別ですから、どうしてもこういう問題になるわけです。

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  そういえば……両方作っているメーカーって、珍しいですね。

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  そうなんです。

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  つまり、両方とも同じメーカーが作っていて、組み合わせたときの動作を保証していない限り、以下の点の確認が必須になる……と。

LEDウインカーポジションにする前に

要 確 認 ！
	そもそも常時点灯できるLEDウインカーバルブなのか？
	ウインカーポジションキット側が、LEDウインカー対応か？
	実際に組み合わせた状態で、減光し、放熱が追いついているか？

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  これらの点をクリアできていない限り、「LEDウインカーポジション」はかなりリスクが高い、と言えそうです。