ウインカーLED化講習

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T20のLEDバックランプバルブをウインカーに流用するのはアリか、ナシか!?

ウインカーの電球はT20が定番。そこで一部の人が考える裏技が、同じT20のLEDバックランプバルブを、オレンジレンズ付きウインカーに流用すること。純正ウインカーのルーメン値を軽く凌駕する明るいLEDバックランプ用バルブは、ウインカーに流用してもいいのか？

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  「ウインカーに使われるバルブの種類」について勉強したら、スゴイことを発見しました!!

  ●レポーター：イルミちゃん

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  なんですか？

  ●アドバイザー：IPF 市川研究員

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  最近の車種では、電球ウインカーの場合はT20が多いとのことでしたよね。


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  この話、どこかで聞いたことがあると思ったら、バックランプと同じ！

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  そうですね。バックランプも昔は口金の付いたS25タイプが多かったんですが、それがだんだんT20タイプに変わっていきました。

バックランプに採用される電球の種類


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  ただ、バックランプはT20より消費電力を下げたT16が主流になっていて、最新の車だと純正LEDが当たり前になっていますが。

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  その点、ウインカーはいまだに電球ウインカーも多いし、T16のような小型電球も出てこない。

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  そこはやっぱり、明るさが重要なランプだからでしょうね。

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  白熱球ウインカーの280ルーメンは意外と明るく、それに勝るLEDウインカーバルブを安全に作るのはカンタンではないっていう話もありましたが……

純正ウインカーは280ルーメン



✔「LEDウインカーバルブをIPFが今まで出さなかった理由が興味深い」参照。

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  でも、考えてみたら、280ルーメンなんて軽く凌駕するハイパワーなT20がIPFにも……

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  なに考えているのか分かりますヨ。それダメだから。

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  まだぜんぶ言ってないィィィ!!

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  ウインカーの場合、T20のアンバー色か、クリアの電球が使われているっていう話でしたよね？


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  アンバーに対しては、白色のLEDバックランプを流用できないのは分かります。

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  灯体側にオレンジカバーが付いている場合は、中の電球はクリアですね。

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  ……ということは、バックランプ用のT20タイプのLEDバルブなら付くってことじゃないですか！



IPFのLEDバックランプバルブ 800ルーメン 6500Kシリーズ

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  しかも、IPFのLEDバックランプの最新モデルは800ルーメンの明るさ。T20の白熱球の3倍の明るさですよ!!

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  そういうことを考える人は少なからずいるんですが、それNGなんですよ。

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  あー。
  大丈夫ですよ。

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  ……なにが？

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  ハイフラ防止抵抗のことなら、別売りで買って付けるから大丈夫！

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  そういうこと言ってるんじゃないんですよ！

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  えぇー。
  じゃあ、なぜダメなの？

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  これはIPFに限らずに傾向として言えることですが、白いLEDバルブは、6000ケルビンとか6500ケルビンあたりの純白が主流です。



IPFのLEDバックランプは6500ケルビン。

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  光源は白でも、オレンジカバー通しで光らせるから、OKなのでは？

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  しかし、純正の状態でオレンジカバーの奥に入っているのは電球です。


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  電球ということは、色としては電球色ですので、ケルビン数でいうと3000ケルビンあたりです。

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  あーそっか！

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  もともと3000ケルビン位の電球色の光を、オレンジカバーを透過させて、ウインカーの基準を満たす色を作っていますので。

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  そこに、6000ケルビン超の白いLEDバルブを突っ込むと……どうなるんだ？

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  アンバー色では光らなくなります。薄くなるので、電球色に近いイメージになりますよ。

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  それって車検に通らないレベルまで薄くなるってこと？

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  そうなんです。ウインカーの色は検査員が目視で判断していますが、目視で分かるぐらい薄い色になります。

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  ……うーむ。

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  ですから、オレンジカバーにクリアのT20電球が入っている場合でも、白色LEDバルブに交換するのはNGです。

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  この流用技はボツか……。