車とアウトドア
住宅用遮熱・断熱材「メタルシート MS-2」を、車用として購入するときの注意点
- 1
- 2
「メタルシート MS-2」は住宅用の遮熱・断熱材。車で使っている人も多いが、メーカー直販だと1ロール・30メーターでしか買えないので、ちょっと敷居が高い。前席足元だけ貼りたい、ルーフだけ貼りたい……なんていう場合は、イルミスタのカット販売で試してみるのがよさそう。
基本的には30メーターのロールでしか買えない「メタルシート MS-2」だったが…
-
「車で使っている人も多い遮熱・断熱材〈メタルシート MS-2〉の魅力」のつづき。
●レポーター:イルミちゃん
-
今回紹介している「メタルシート MS-2」は製造メーカーのGSでは、ワンロール30メーターで販売されているものです。
●イルミスタ・アウトドア:長さん
-
さ、30メーター!?
-
もともと住宅用ですので。普通に買ったらこんな感じですね。デッカイですよ。
-
では車で数メーター使うだけでも、30メーター買わないといけないの?
-
今まではそうだったんですよ。
-
もっと短いのもあれば売れそうだけど?
-
そういう問い合わせはよくあったそうですが、メーカーの立場からすると、住宅用としてしか試験も行っていないし、車用に切り売りすることはできないそうです。
-
そうか。……そもそもが車用ではないんだもんね。
-
そうなんですよ。だから車で使う場合には、そのあたりは自己判断でということになってくるのですが……
-
ふむ。
-
しかし実際には、前回言った通り、キャンピングカーや車中泊仕様で使っている人は少なくありません。
-
その実績こそがポイントよね。
-
そこで〈イルミスタ〉でメーター売り販売させてもらえないかと交渉して、今回の話がまとまったのです。
-
そういうことか~。
-
ですのでイルミスタでは1メーター単位で購入できます。販売価格はメーターあたり1980円(税込)です。
-
好きな量で買えるようになったのはいいけれど、では何メーター買ったらよいのでしょうか?
-
う~ん。そこはまあ、車内のどこまで施工するかによって変わってきますねぇ。
-
それもそうか…。
-
参考までにイルミスタのデモカーであるハイエースでは、前席足元をのぞく後ろのフロアだけ前から後ろまで施工してみたんですが……
-
後ろのフロアだけでも7メーター前後は使いました。前席足元も含めてフロア全面に貼るとすれば、10メーター前後は必要かと。
-
全面に貼るからけっこう使うんだ。
-
「メタルシート MS-2」は幅が1メートルなので、思ったよりは長く必要になると思います。
-
イルミスタでは先にフロアから貼ったようですが、逆に天井裏だけ施工するっていうのもアリな気がしますね?
-
それはおおいにアリでしょうね。太陽は上から照りつけているので、遮熱効果で夏場の車内温度が下がる効果が期待できます。
-
う~ん、天井とフロアのどっちに貼るかは悩ましいかも。やっぱり両方貼る?
-
あるいはハイエースだったら、荷室の側面も効果があるでしょうね。
-
そういう手もあるか。
-
前回解説したとおり、クッション性があるけれど潰れには強い。そして5ミリの厚みしかないから、車内のいろいろなところに付けられます。
-
フロア・ルーフ・ドア・ラゲッジ側面などまで全面的に施工するとすれば、どのくらいいるのだろう?
-
ハイエースクラスの車格だと20メーター前後は必要になると思われます。イルミスタではまだそこまで施工していないので予想も含みますが。
-
なるほど。
-
ただ、20メートルも購入するのであれば、メーカーであるGS(株式会社ジーエス)から30メーター巻きをロール買いしたほうが安くなります。
-
ああ、そうか。
-
イルミスタでのカット販売を使うメリットは、もっと少量で購入したい場合です。
-
なるほど、なるほど。
-
5メーターや10メーターといった量でほしいという人は、イルミスタのカット販売を使っていただくメリットがあると思います。
-
確かに。車内の全面に施行する人ばかりじゃないもんね。
-
そうなんです。ハイエースに乗っていて、お尻の下が暑いから前席の下あたりだけ施工したいとか、ルーフだけやりたいという場合には少量でいいわけですよ。
-
部分的にお試しで使ってみるのもアリですね。
-
なお、複数枚にまたがると送料が余計にかかるので、合計量で必要な長さを指定してもらって1枚モノで買うのがお得です。
-
それを自分で切り貼りして使う。
-
ハサミでもカッターでもカンタンに切れるという、加工性の良さもポイントですね。
-
デッドニング感覚で施工できそう。
詳細はイルミスタのメタルシート MS-2 1mカット販売参照。
GS(株式会社ジーエス)では30メーターのロールが3万2000円(税別)で販売されている。※価格は執筆時点。
関連記事
- LED専門店〈イルミスタ〉が車中泊に便利なフラットキットを開発中…!
- 車中泊でフラット化させるキットを、セミオーダー方式で実現
- 車中泊でフラット化させるキットを、セミオーダー方式で実現(後編)
- スタッキングできるフラットキットが〈たまに車中泊〉仕様に最適過ぎる
- アルミフレームを使った車中泊向けフラットキットの耐荷重は?
- スタッキングできる車中泊用フラットキットに、200系ハイエース(標準ボディ)用が登場
- 跳ね上げベッドキットなら自転車やバイクも車に載せられる
- 跳ね上げベッドキットは1枚モノと分割式があるが、どっちがいいのか?
- 跳ね上げベッドキットを作るには、車体側にも加工が必要になるのか?
- ひとりで車中泊するなら「フルフラット」より「ソロフラット」キットで
- ひとり車中泊なら「ソロフラット」キットのほうがよい理由(後編)
- 運転席以外をフラット化するL型フラットキットも、ソロ車中泊に好適…!
- スタッキングできるフラットキットと、できないキットの違い
- ソロ車中泊用のソロフラットキットにブラックフレームバージョン登場
- DIYでできる、ソロフラットキットの取り付け(設置)方法
- DIYでできる、ソロフラットキットの取り付け(設置)方法②
- 車内にロッドホルダーを作るための「クロスマジックバンド」が便利
- 車内にロッドホルダーを作るための「サイドバー」「クロスバー」の販売計画浮上
- イルミスタが「サイドバー」の単品販売を開始…! 200系ハイエースでの取り付け例
- 天井を横切るクロスバーの取り付け方法(200系ハイエース編)
- 車で使っている人も多い遮熱・断熱材「メタルシート MS-2」の魅力
- DIYでもできる、車のフロア(床下)への断熱材施工方法
- 車の網戸「カーウインドウネット」で防虫対策
- テーブル上にランタンを設置するテーブルランタンポールが便利
- ラゲッジルームを保護する専用マットがある
- 車内の収納ポケットを前席シート間に新設する、という発想
- 車内にジャケット置き場を設けるカージャケットハンガーが、地味に便利
- 車内の天井に張るフックロープの実用度はいかほどか?
- 車中泊で使える! 電気を使わないクーラーの自作方法
- 車で使うLEDダウンライトの選び方。家庭用と車用はどう違う?
- ジムニーで車中泊するならうってつけの電装DIYカスタム
- ブレーキを踏まないでエンジン始動できたら、車中泊にも便利
- ハイエースの車中泊にうってつけの電装DIY
- USB充電ポートをラゲッジルームに埋め込む方法
- 車内でモノを吊るすのに便利なバンジーコードで、「物干し」を増設
- 電装品の電源をスイッチでポータブル電源に切り替える方法
車中泊に便利なフラットキット特集
その他「車中泊」関連