車中泊シリーズ
跳ね上げベッドキットを作るには、車体側にも加工が必要になるのか?
軽量なアルミフレーム製・イルミスタの跳ね上げベッドキット(フラットキット)の仕組みを、引き続きわかりやすく解説。跳ね上げ式の場合に、気になるのは車にどのように設置するのか。車体側の加工は必要になる?
アルミフレーム製の跳ね上げベッドキットの仕組み
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「跳ね上げベッドキットにも、1枚モノと分割式があるが、どっちがいいのか?」の続きです。
●イルミスタ・アウトドア:長さん
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前回までの話で、跳ね上げベッドキットのメリットはよく分かりました。
●レポーター:イルミちゃん
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今日は構造的な点について解説しておきたいと思います。
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イルミスタのフラットキットは、アルミフレームを使っているのが特長でしたよね。
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はい。その点は、跳ね上げ仕様でも同じです。
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跳ね上げベッド仕様を作るにあたって、アルミでも強度的に問題はなかったのでしょうか?
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むしろ軽量なアルミが適している面もありますよ。
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あー、そうか。跳ね上げる場面では軽いほうがいいに決まってる。
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それから以前に紹介したフラットキットよりも、安定感も格段に上ですね。
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え? そうなの? 跳ね上げるほうが不利な気もするけど…?
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なぜかというと、フルフラットにするキットの場合は、あくまでも載せているだけです。
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いっぽう、跳ね上げ仕様では、メインの柱になるアルミバーは車体(ボディ鉄板)にしっかり固定するんです。
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これを起点にして、パイプを増やして回転ユニットを付けて、ベッドを付ける……という構造なんですね。
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フムフム。
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だから、載せているだけのフラットキットより、むしろ安定していますよ。
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なるほど。
そういうことか。 -
ただし一番メインの柱になっているこのフレームだけは、ボディの鉄板に直接ボルト留めする必要があります。
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えーっと、つまり内張りの裏側ってこと?
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そうです。今回のモデル車のハイエースでは内張りに穴を開けて、ボディの鉄板の穴にボルト留めしています。
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内張りに穴開け加工が必要になるのか。
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仮に内張りを外した状態のまま取り付ける、というのであればできますが……
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それは、どうしても加工したくない人向けの奇策だなァ。
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そうなんですよね。このあたりの加工・無加工については、車の構造次第です。
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車種にもよるんだ?
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もともとホールがあってカバーが付いている車(キャラバンなど)なら、内張りは無加工で取り付けできますよ。
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なるほど。
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その点、フルフラットにするキットの場合は、基本的にどの車でも内張り側の加工は必要ありません。
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フラットキットはアルミフレームの枠を載せているだけだから。
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ハイエースなどで内張り側を加工したくない、という人はフラットキットのほうが良い面もありますね。
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意外とこういうところが、選択の決め手になる人もいるかも知れませんね。
イルミスタのアルミフレーム製フラットキットの製作依頼・問い合わせは、公式ページから。
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