車中泊シリーズ
運転席以外をフラット化するL型フラットキットも、ソロ車中泊に好適…!
ソロ車中泊向けのフラットキットのバリエーション解説。前回はシンプルなストレートタイプだったが、今回は運転席以外のスペースをすべて活用した、L型フラットキット。モデル車はハスラーで「ハスラーで車中泊をする人の共通の悩み」を解消する仕様にもなっている。
フルフラットキットに近いソロフラットキット
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「ひとりで車中泊するなら〈ソロフラット〉キットのほうがよい理由(後編)」の続きです。
●イルミスタ・アウトドア:長さん
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ひとりで車中泊する人には、フルフラットよりもソロフラットキットが最強なのではという気がしてきましたが……
●レポーター:イルミちゃん
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今回は、同じソロフラットキットでも前回とは違うカタチを紹介しましょう。
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ほう…?
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実際にイルミスタのフラットキットを組んでくださった、お客さんの例なんですが……
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なにやら、複雑な形状のアルミフレームの組み方をしていますね。
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これに天板を載せると、運転席以外をフラット化するL型のフラットキットになります。
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あ~ナルホド! フルフラットに近いソロフラットですね。
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ソロフラットキットには、前回のようなシンプルなストレートタイプもありますが……
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今回は「後部座席は全面フラットにしたい」というリクエストで、L型フラットになりました。
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ソロフラットキットにも、ストレートとL型があるのね。
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どちらがいいかは、人それぞれの使い方とか好みの問題ですね。
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なるほど、なるほど。
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なお、最初にストレートタイプで作って、あとから運転席側リアシートを倒したところにもアルミフレームを組んで、フラット化することもできます。
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セミオーダーなら、後からの追加もできるんですね。
ソロフラット・ストレート
ソロフラット化でハスラーの弱点解消。快適な車中泊が可能に…!
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ちなみに今回のベース車は先代モデルのハスラーで、オーナーの方は冬季は毎週のようにウインタースポーツに出かける本格派。
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車中泊が日常レベルの上級者なんですね。
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という中で、ハスラー乗り特有の悩みにぶつかっておられました。
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というと…?
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車中泊では助手席の背もたれを倒して、後ろとつないでフラットにするのですが……どうしてもデコボコなんですよ。真っ平らにはならない。
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そういうことか……。
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ハスラー乗りには定番の悩みでして、クッションを間に入れたりして調整している人は多いんです。
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なるほど、なるほど。
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そこでイルミスタのフラットキットに目を向けてくれたのです。
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目を付けるのが早い!
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DIYラボをよく見てくださっているそうなので。
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素晴らしい!
ありがとうございます。 -
ただ、ハスラーをフラット化するにあたって問題がありました。
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というと…?
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座席を全部倒してフラットにした状態で、屋根までの高さを測ると、90センチもないんですよ。
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フムフム。
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となると、フラットキットを組むにしても、あまり高さは出せません。
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あ……そういうことか。
どんどん天井が近くなるもんね。 -
フラット化することはできても、居住空間としてあまりに狭くなりすぎたら意味がないですよね。
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屋根裏で寝るみたいになってしまう……。
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ですから、今までに使っていた長い足のアジャスターは使えません。もっと短いアジャスターを使いました。
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足を短くして、高さを抑えて作っているんだ。
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最終的に天板から天井までの距離が76センチ。これで足りるかどうかは人によるでしょうけど……イルミスタのアルミフレームを使ったフラットキットの限界値です。
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そのあたりは車種によって室内空間の条件が違うから、仕方ないですね。
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そうですね。最終的には車種ごとの事情と、オーナーさんの希望に沿って「どう作るか?」になります。
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ということで、手強いハスラーでもソロフラットが実現できました…!
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大好きなウインタースポーツの季節は終わりつつあるけれど、春を楽しむのにも、最高の車に仕上がっていますね。
オーナーの方が撮影してくれたリアル使用イメージ。
>>> 次回に続く
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