車用のLEDダウンライト
車で使うLEDダウンライトの選び方。家庭用と車用はどう違う?
車にLEDダウンライトを付けるなら、どれを選んだらよいのか。見た目はどれも似たりよったりに見えるダウンライトだが、スペックには違いがある。家庭用(12V仕様)と車用(12V車用)の差も、買う前にわかっておきたい。
家庭用のLEDダウンライトもDC12V仕様が多いので車で使えるが…
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最近、車のLEDダウンライト関連の話題が多いので、ダウンライトの選び方について勉強したいと思います。
●レポーター:イルミちゃん
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LED通販エルパラの「ワークライト╱一覧」には、ダウンライトを含めたいろいろなライトが出てきます。
●アドバイザー:エルパラ 平川研究員
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どういう違いがあって、どう選べばよいのでしょうか?
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順番に説明していきましょう。まずは、エルパラでの一番人気の売れ筋が「12V車用LEDダウンライト 3W 15LED」です。
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キャンピングカー・車中泊系のDIYユーザーさんに好評なモデルです。
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DIYラボの記事でいつも天井に埋め込んでいるのも、このLEDダウンライト(↓)
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エルパラで販売しているLEDダウンライトには既製品もありますが、この12V車用LEDダウンライトは、LED基板をエルパラで設計したオリジナルなんです。
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「自動車用」をうたっているのがポイント。
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ハイ。以前は一般的な家庭用のダウンライトやキャビネットライトを、キャンピングカーに流用しているケースが多かったんですよ。一般的に出回っているものが、12V仕様なので。
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DC12V仕様のダウンライトなら、車の電源(DC12V仕様)で使える、という認識ですね。
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そう思っている人が多いですが、12Vというのはあくまでもバッテリー電圧です。それよりも高い13.8V前後が、一般的に言う車の充電電圧です。
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……つまり12V仕様の家庭用ダウンライトだと、多少は負荷もかかっている。
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そうなんです。使えることは使えますが、電圧の不安定な車だと寿命が短くなります。
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むむ。
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そこで「12V車用LEDダウンライト」は13.8V仕様で作ってあります。
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「12V仕様」と「12V車用」では、言葉は似ていますが、本質はぜんぜん違います。LEDダウンライトを選ぶときには頭に入れておきましょう。
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使っているLEDも照明用の超高演色2835チップLEDです。カンタンに言うと、後半に出てくる既製品のライトよりも質の良いLEDを使っています。それを15灯使って、明るさも出しました。
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それから色味を選べるように、ケルビン数のラインナップも豊富に設定してあります。
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そういえば、一般DIYユーザーは純白の6000Kにいくけど、プロのインストーラーの方だと実用的な見やすさで5000Kを選ぶ、なんていう話もありました。
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白の中でも、自分好みの白をチョイスできます。電球色も人気がありますね。
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まさにLED屋が作った、こだわりのLEDダウンライト。
エルパラの「LEDワークライト 一覧」
車用のタッチセンサー内蔵LEDダウンライトもある
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次はタッチ式ダウンライト。エルパラでは2種類のサイズが販売されています。
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これも内部のLEDはエルパラオリジナルの設計で、DC12V車(13.8V)に対応しています。ケルビン数の設定が4種類あるのも同じです。
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自動車用ダウンライトの、タッチ式バージョンってことですね。
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そうですね。中心の電源マークをタッチすることでオンオフできます。
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タッチ式って、便利そう。
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しかし、点灯させるときは毎回必ずタッチしないといけません。タッチ式のダウンライトだと、天井照明の操作方法としては不便です。
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そっか。ふだんは光ってほしくない場合は、いいんですけどね。
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タッチ式ダウンライトは、必要なときだけ手動でオンにする照明用途が向いていますね。
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最初に出てきた「12V車用LEDダウンライト 3W 15LED」に対して、やや使い方を選ぶ存在と言えます。
車用ではないが流用されることも多い既製品のLEDダウンライト
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ここから先は、エルパラオリジナルではなく既製品のLEDダウンライトです。
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つまり一般的な「DC12V仕様」ですね。
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これ、イルミスタ(LED専門店)の野本研究員が、トランクのフタに取り付けている例を見たことがあります。
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埋め込み式ではなく背面がフラットなダウンライトです。なおかつ配線が側面からも出せるようになっているので、両面テープなどでの設置には便利ですね。
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穴を開けられない(開けたくない)場面では、出番がありそう。
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5050 3チップLEDを9灯使っていて、明るさもあります。色は6000Kの白色と、3000Kの電球色の2種類。
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それから、もうひとつ埋め込み式のLEDダウンライトがありますね(↓)
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3Wの埋め込み式LEDダウンライトとしては、冒頭のエルパラオリジナル品と同等スペックですが……違いは?
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こちらは従来からある既製品で、車用(DC13.8V仕様)ではありません。LEDも高演色版ではないチップです。
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冒頭のエルパラオリジナル品が出てきた中では、積極的に選ぶ理由はなさそうですね。
家庭用のキャビネットライトを流用する手も
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ワークライト一覧には、ダウンライトのほかに「キャビネットライト」なんてのもありますね。
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キャビネット(収納棚)に付けるライトのことです。フタを開けると、ネジ穴があって、タッピングビスで留められるようになっている。
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キャビネットライトは、基本的には家庭用なんだ。
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一般的には、それをキャンピングカーなどに流用したりしています。
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小型LEDキャビネットライトは小さいです。直径37ミリなので、親指と人差し指でマルをつくったくらいのサイズ感です。
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超薄LEDキャビネットライト(↓)もありますね。
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こちらは直径が60ミリ。厚さは8ミリしかありません。
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薄さを生かして、手軽にペタっと貼るのに向いてそう。
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円形の両面テープも付属していますよ。あるいはカバーを開けると見える穴を利用して、タッピングビスで留める方法もあります。
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裏面はフラットだから、穴を開けたくない人はこの手のライトを貼るのもあり。
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軽いので両面テープでも固定できます。ただしこのあたりは既製品なので、安価ではありますがLEDの質などでは劣っています。明るさも、3Wのダウンライトのほうが上。
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なるほど、なるほど。
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車で使うとしたら、トランクやバックドアに手軽に貼り付けるような用途では、使えると思います。
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埋め込みできないなら、家庭用のダウンライトやキャビネットライトを流用するという手もあります。
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