車中泊シリーズ
アルミフレームを使った車中泊向けフラットキットの耐荷重はどのくらいか?
「たまに車中泊する」ニーズに好適の、イルミスタのアルミフレーム製フラットキットで耐荷重テスト。荷物がガッツリ積めるハイエースにフラットキットを組んで、限界まで荷物を積んでみた結果は…
アルミフレーム製フラットキットで車中泊に耐えられるのか。気になる耐荷重テスト
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「スタッキングできるフラットキットが〈たまに車中泊〉仕様に最適過ぎる」の続きです。
●イルミスタ・アウトドア:長さん
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イルミスタ製フラットキットのアルミフレーム・ギミックには驚かされましたが……
●レポーター:イルミちゃん
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今回はあえて、アルミフレームのデメリットにも目を向けてみたいと思います。
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そうですね。アルミ素材にはメリットもデメリットもありますから。
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メリットで大きいのは、軽量であることですよね。ゆえにスタッキングして収納する作業もやりやすい。
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いっぽうデメリットは、一般的なベッドキットで使われるスチール(鉄)のフレームに比べたら、強度面では劣ることです。
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その点が気になっている人もいるでしょうね。
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そこで今回は、アルミのパイプフレームを使ったフラットキットの強度はどうなのか。実際に実験してみました。
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実験って……?
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ペーパーバッグの入った、約13kgの段ボール箱をどんどん積んでいくのです。
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あ~、なるほどね~。10箱積んだとして約130kgの負荷ってことか。
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それを27箱積んでみたんですよ。
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そんなに積む必要あるッ!?
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せっかくですので、ハイエースの広さを活かして、限界まで積んでみました。
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えーっと、1箱あたりで約13kgが27箱ってことは……
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計算上は351kgですね。誤差があったとしても300kgオーバーは確実です。
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なにもこんなムチャをしなくてもいいとは思うが……
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なお、イルミスタのハイエースは3分割のアルミフレームになっていますが……
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この仕様なら、300kgの荷重がかかっても、荷重が分散していれば問題なさそうでした。
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ほほう。
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ただし細かいところを見ていくと、1番長いアルミフレーム……後ろから見て左側は、長辺で1メーターを超えていますが……
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つまり一番強度的に弱いポイントですね。
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このあたりはアルミフレームが一番長いので、中央付近がさすがに少したわんでいます。
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リアルにここまで積むなら、補強の足を中央付近に追加するのがベストかなとは思いました。
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あ、そうか。イルミスタのフラットキットはオーダーメイド方式だから、もう少し足が増えるようなレイアウトも可能なんだ。
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そうですね。車のサイズや、用途にあった仕様で、製作できます。
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だけど車中泊用途のフラットキットで、こんなに荷物積んだら……車中泊できないよねぇ???
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あれ!?
そ、そういえばですね。 -
(まさか、用途を忘れてテストしているんじゃないだろうな……)
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実験の結果としては、標準的な仕様で問題なく使って頂けるレベルかと。
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まあ、こういうテストって、たわまない程度の荷物で無難に終わらせる例が多そうだけど……イルミスタの無謀なテストは好感が持てます。ある意味。
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私もアルミフレームの強度がどの程度かを知りたかったので、つい限界まで積んでみたんですよ。……疲れました。
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……ともあれ「アルミフレームを使ったフラットキットでも、必要十分な強度は出ている」とみてよさそう。
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ただ、今回の実験は平均的に300kg超の荷重がかかるパターンです。局部的に300キロもかければ、曲がれや破損の恐れはありますよ。
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あ、それもそうね。どんな荷物だか、想像できんけど…。
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実際に積む荷物の形状や総重量は人それぞれですので、オーダーメイド製作するときにご相談頂ければ、と。
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逆に言うと、あまり重量物を積まない人がフレームとか足を多くし過ぎても、収納が面倒になるだけ無駄かもしれないし。
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そうなんですよ。その点も含めて、イルミスタのセミオーダー方式のフラットキットなら最適化できると思います。
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自分にとって無駄のない車中泊仕様が作れそう。
イルミスタのアルミフレーム製フラットキットの製作依頼・問い合わせは、公式ページから。
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