アクリルヘッドライト加工方法（第23回）

殻割りしたヘッドライトの戻し方（殻閉じ）╱組み立て編

殻割りしたヘッドライトの戻し方、殻閉じの続き。前の工程では防水シーリングまでを終了。引き続き殻閉じのために、配線処理・イカリングの保護紙剥がし・部品のホコリ飛ばしなどを実行。今回の一連の作業は、非常に地味。しかし丁寧に行うべき。

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  今日は、いよいよヘッドライトを戻していく工程です。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  前回は、イカリング＆アクリルLEDの配線にバリスタを付けてLEDの静電気対策もやりましたが……、

  ●アドバイザー：球屋 森田研究員

ベースは86前期のヘッドライト。
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  イカリングやアクリルはメッキインナー側に付いているので、これをハウジングに付け直します。この配線はそのままハウジングの底面側に出したいので、先に穴開け加工をしておきます。


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  この穴は、ハウジングの底面側に、最低限のサイズで開けましょう。

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  底面側に開けるのは、水の侵入を防ぎやすいから……でしたね。

  ※「後付けした光モノの配線をヘッドライトの外に出す」参照。

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  この段階まで来て、はじめてアクリルイカリング（SEリング）の保護紙をはがします。

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  そういえば、この保護紙ってずっと貼ったままだったんですね。

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  ヘッドライトを殻閉じする寸前までは貼っておいたほうが、傷防止になりますからね。……ただし、貼ったまま閉じたら大惨事です。

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  絶対に忘れないようにはがしましょう。


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  ところで、紙をはがすときにカッターでツンツンやると、それがアクリルに傷を付ける原因になります。注意しながらめくりましょう。

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  ヘッドライトの部品を合体させる前に、レンズ、メッキインナー、ハウジング等のホコリをエアーで飛ばしておきましょう。


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  ちなみにインナーもレンズも、布で拭いたりしてはいけません。傷が付きます。

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  球屋ではコンプレッサーを使っていますが、そんな設備がなくても、市販のエアダスター（缶スプレー）でもホコリは飛ばせますね。

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  86前期の場合は、レンズ側にメッキインナーが付く構造なので、まずはこの2つをネジで組み直します。


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  ここは分解したときに外した、純正のネジで付け直すだけですね。

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  そしてハウジング側に開けた穴に、イカリング＆アクリルLEDの配線を通しながら、レンズをかぶせます。


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  ハウジング側のミゾには、事前にシーリングを入れてある状態ですね。



シーリング作業については、「殻割りしたヘッドライトの戻し方（殻閉じ）╱シーリング編」参照。

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  ハウジングのミゾに合わせるようにして、レンズをかぶせます。

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  そういえば、殻割り（分解）するときは、ヒートガンで温めてシーリングを柔らかくしましたけど、レンズを戻すときはどうするんだ？

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  同じですね。
  シーリングを温めるんです。

ひとまずレンズをかぶせただけの状態



この状態からヒートガンで温めていく


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  熱をかけてシーリングを柔らかくした状態で、レンズを押し込んでいくんですね。

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  ただし、この作業にもコツがあります。それは次回、詳しく解説しましょう。