LEDテープライト延長用の配線はどれがいい?(AWGの意味は?)
LEDテープライトに限らないが、電装品に付属の配線は短めだ。車に取り付けるには、配線を延長する必要がある。ここで問題なのが、延長用の配線選び。初心者にはどれも同じように見える配線コードは、AWG(またはsq、スケア)という規格で表記されているので、その意味から解説。
付属の配線に延長コードをつなぐ必要がある
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「LEDテープライトを車に付ける」連載3回目。
●レポーター:イルミちゃん
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前回の「LEDテープライトを車に取り付けする下準備」(※)で、仕込みはできました。
●アドバイザー:イルミスタ・野本研究員
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ただ、LEDテープライト付属の配線は短いので、車に付けるにあたっては延長をします。
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延長コードをつなぐってことですね。
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LEDテープライトの延長には、「赤黒平行線」(↓)を使うと分かりやすい。
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赤と黒の2本が、ひとつにまとまっている配線コードですね。
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これで、LEDテープライトのプラス線とマイナス線を延長するんだ。何センチいるかなぁ〜。
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長さの心配より、まず先に「太さの選択」です。
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そういえば……どの太さの配線(電線)を用意したらいいのか、全く分からない。
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配線にも太さがいろいろありますからね。
ここまでの手順は前ページ(※)参照。
AWGとは?
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配線(電線)の太さは、「AWG」という規格の名称で表記されています。
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エー ダブリュー ジー!?
聞いたことあるけど、何だっけ? -
「スケア」と言ったりもしますね。どっちも配線の太さのことです。
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車の電装でよく出てくるのは、「AWG18」「AWG20」「AWG22」「AWG24」あたりです
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むむ。
同じように見えますが、どう違うんですか? -
AWGの場合は、数字が大きいほど細く、小さいほど太くなります。
✔ ひとくちメモ
「AWG」は米国の規格。日本では、JISの「sq(スケア)」が用いられる。どちらの規格で表示されているかは、製品によって分かれる。「AWG22」と「AWG20」の違い
イルミスタの「赤黒2P平行線」。太さによるが1m100円〜180円程度で買える(※原稿執筆時)
█ AWGとsq(スケア)の対応表
AWG 18 | 0.75 スケア |
---|---|
AWG 20 | 0.5 スケア |
AWG 22 | 0.3 スケア |
AWG 24 | 0.2 スケア |
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太いほうが当然、多くの電気を流せます。
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そういうことね〜。
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ただ、AWGの数字が同じでも、配線の種類によって流せる電流の許容範囲は違います。だから余裕を見て選ぶのが大切。
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余裕を見て……とか言われても、そもそも見当もつきませんが。
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普通のLEDは消費電力が小さいので、細線のAWG24(0.2スケア)を使うのが一般的です。しかし、今回はAWG24だと細すぎる。
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取り付けようとしている1メーター長のLEDテープライト(↑)の電流ですが、だいたい1アンペア位流れます。
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1アンペアも? 砲弾型LEDを1個付けるのとは、だいぶ違うんですね。
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砲弾型LEDは1個で15ミリアンペア(0.015アンペア)位しか流さないので、単純計算で70発分ほどでしょうか。
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同じLEDでも全然違う。
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LEDテープライトの中でも、明るいタイプは、意外と流れる電流も大きい。特に白や青は、電気を使います。
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そのへんはLEDテープライトの種類や長さによって変わるのか。ややこしいなぁ。
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まあ、そんなに深く悩まなくても大丈夫。LEDテープライト取り付けでは「AWG20」(0.5スケア)あたりを使うのが定番です。
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車業界では0.5スケアってよく聞きますね、そういえば。
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「AWG22」(0.3スケア)という選択もありますけど、「AWG22」と「AWG20」(0.5スケア)を比べると、この2つは配線外側の太さはあまり変わらない。内部の銅線は、当然AWG20のほうが太いんですけど。
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フムフム。
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つまり取り回し性にそんなに差がないなら、流せる電流に余裕のあるAWG20を使うほうがより安パイ。
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安心感重視なら、もっと太い、AWG18(0.75スケア)もありますが……?
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AWG18までいくと、取り回しがしづらくなる太さ。自由が効かなくなってくる。
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なるほど。
デメリットが目立ってくる。 -
そういう意味ではAWG20(0.5スケア)は、LEDテープライト取り付けで使う配線として、イイトコかな〜と思いますね。
今回取り付けるのはイルミスタの「5050テープLED 60LED/1m クリアドーム(防滴) 1m」。
LEDテープライトは意外と電気を喰う
明るい3チップLED(5050)をたくさん積んでいるタイプは、最も電流量が多い(一番下)。
AWG20の配線(電線)
イルミスタの「赤黒2P平行線」。1mが160円で買える(※原稿執筆時)
AWG18クラスの太い配線は曲げにくい……
同じLEDテープライトでも長く使う時は注意!
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今回のと同じ種類のLEDテープライトで、もし2メーターだったら?
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2メーター使いでも、AWG20(0.5スケア)なら問題はないですね。
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では……。
どのくらいの長さまで問題なく使える? -
あくまでも目安ですが、せいぜい2〜3メーター(2〜3アンペア)位と考えておきましょう。
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まあ、2〜3メーター以上使う場面なんてないか。
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いや、アンダーLEDを、フロント・サイド・リアとフルで組む場合はあり得ます。車種によってはサイドが長いので、6〜7メーター使うこともありますけどね。
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そういう場面では、AWG18(0.75スケア)も使いますよ。
汎用LEDテープライトは5メーター売りが一般的。
LEDテープライトを短くカットして使うなら細線で十分
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さっきと反対の話ですが、LEDテープライトを短くカットして使うときは細線でいい。AWG24(0.2スケア)でも十分ですよ。
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確かにアンダーLEDを除けば、1メーターの長さはあまり使いませんね。
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それなら細線のほうが、取り回しがラク。私もLEDテープライトの長さによって、使う配線も変えています。
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いろいろ用意して使い分けるのが面倒なら、「AWG20」(0.5スケア)1種類。それがあれば、ほとんどの場合は対応できます。
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配線選びはこれでバッチリ。「LEDテープライトの配線を延長する方法」に続きます。
こういう技は細線「AWG24」で十分
フットライトとして使う場合は、15センチ程度の長さに切っている。
DIY Laboアドバイザー:野本貴之
光ドレスアップの専門店・イルミスタ店長。LED加工や打ち替え、アンダーLEDを得意とする特殊なプロショップ。仕事ぶりは極めて職人気質で丁寧。部品のみの販売も行っている。●イルミスタ 住所:埼玉県三郷市上彦名540-3 営業時間12:00〜21:00 月曜定休(祝日の場合翌日)
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