テープLEDの活用方法
光るLED門松の作り方
LEDで
門松が光った
RGB LEDを使った
門松(かどまつ)の
光らせ方
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LEDで光る門松(かどまつ)の作り方。ハス切りの竹の中はどうやって光らせているのか。ここでは使用したRGB LEDテープライト、RGBコントローラーや、配線の合流の工夫などを解説しているが、やってみると、いろいろアイデア・アレンジが浮かんできそう。
門松の竹の中を光らせるには?
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●DIYラボ別館:ユキマちゃん
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スゴイ……!
ホントに門松が光っている。●DIYラボ別館:所長
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これをこのまま売っても良さそうなんだけど、いちおう、DIYの研究テーマなので……
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では具体的に、LED門松の作り方を解説していきます。
●アドバイザー:イルミスタ 野本研究員
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なお、野本研究員は、LED加工専門店〈イルミスタ〉の店長ですのでプロです。
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……と言っても、門松を光らせたのははじめてですけどね。
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……ハハハ。
でしょうね。 -
光る門松と言うからには……なんといってもまず、竹の中を光らせるのが重要よね。
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竹の中にRGBテープLEDを入れますが、その配線を出すために、竹に穴開けするのが先ですね。
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どこに穴を開けるの?
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竹の根元付近には、このように松が繁っています。
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つまり、このあたりなら竹に穴を開けても、松で隠せます。
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ナルホド。
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けっこうマジメに考えながらやるんだ……。
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当たり前でしょ!
では、松をいったん外しまーす…… -
ドリルで竹に穴開けします。RGBカラーのテープLEDは4芯線で太いので、12ミリとか15ミリあたりの太い穴を開けましょう。
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どうせ松で隠れるもんね。
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そして、竹の中に上からRGBテープLEDを入れるんですが……あまり長いのは入りません。
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なんで?
竹は長いのに? -
竹って節(フシ)で区切られているじゃないですか。そのため、15センチ程度の長さしか入らなかったんです。
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でも、竹の先端のクチが光っていれば十分なんだから、長いのはいらないわね。
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そうなんですが、RGBテープLEDはメーター売りされているモノを使っているので、短くカットした場合は、配線をハンダ付けし直す必要があります。
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あー。既製品をそのまま使えない、という意味では少し難易度が上がるわけか。
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そうですね。ここで使ったのは、エルパラの「5050テープLED 60LED/m 非防水 RGB 1-5m」です。
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光る門松を外に飾っておくなら、防水テープLEDを使う手もありそうね。
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なお、今回は竹の内壁がツルツルしていて付属の両面テープでは付きが悪かったので、いつも車で使っている車両用両面テープに貼り替えて使用しました。
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そして、3本の竹のほかに、もう1箇所、根元のライトアップ用にもRGBテープLEDを仕込みました。
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このあたりは、お好みでどうぞ。
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そして4本のRGBテープLEDの配線を合流させます。
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RGBの4芯線の合流は、通常だと、同じ色の線同士をまとめてハンダ付けしますが、今回はあえて「青」「緑」「赤」で合流させて、RGBコントローラー側の「青」とつなぐ手法を取りました。
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へ? そんなことしたら、青に光るタイミングで、緑に光ってしまったりするんじゃないの?
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ハイ。それが狙いで、3本の竹の色が、カブらないように変化したほうがいいかなと思って。
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ナルホド。
技アリね! -
こういうことは車のLED加工ではやりませんが、光る門松なら、そのくらいの派手さはあってもいいのかなと。
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意外と本格的なテクニックを使うんだなァ。
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この合流配線をつなげた先は、RGBコントローラーってことよね?
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そうです。今回は、簡易的なタイプの「ミニRGBコントローラー」を使いました。
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これでメインの、竹の筒の中のライトアップができたわね。
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あとは、竹の外側には、ピカリ館(※)の店頭で売っているストリングライトを巻き付けました。
(※)〈akiba LEDピカリ館〉はLED通販エルパラの姉妹店で、秋葉原にある実店舗。
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12V電源で光るストリングライトだったのでコレを使ったのですが、この手のLEDは一般的には電池式のものが多いですね。
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まあ、門松なら電源は電池のタイプでもいいよね。野本研究員が本格的過ぎるっていうだけで。
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これで竹は完成か。
竹の3本ともに穴開けする
█ 防水RGBテープLEDの選択肢
✔ 黒の配線は、電源線(プラス線)なので、黒同士でまとめる。ハンダ付けした後は、絶縁処理が必須。
※今回使ったLEDは、プラス線が共通で、マイナス線が色ごとに分かれているタイプ(アノード・コモン)だが、逆の仕様のものもある。
竹の中がいつも違う色に光る!
ミニRGBコントローラー
エルパラで販売している「ミニRGBコントローラー・アノードコモン」
✔ 他のチョイスについては、「RGB LEDコントローラーの種類と選び方」参照。
松とむしろ(土台)にもLEDを仕込む
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むしろ(土台)部分には、流れるような動きがほしかったので、ネオピクセルRGBテープLEDを巻き付けました。
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基板がなるべく目立たないように、むしろに巻かれていた縄を使ってカバーします。
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ネオピクセルの配線は、「mini Neo Pixel RGBコントローラー 3KEY」につなぎます。
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なお、ネオピクセルは5V駆動のLEDなので、12V電源だけでなく5V電源も必要になりますね。
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電源アダプターについては、最後に触れるとして……
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あとは、松にさしたLED。これはストリングライト 150LED 花火」です。
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これは乾電池式のLEDライトです。
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ワシャワシャっと、松に紛れ込ませるのにピッタリね。
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家庭用コンセントから12V電源と5V電源を取るためには、下記のアダプターを使用しています。
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なお、「光るLED門松の実物が見たい」という人は、AkibaLEDピカリ館に行けば展示してあります。
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これを参考に、私も来年は〈光るLED門松〉を作ってみようかな。
光るLED門松が完成
12V電源用 | ACアダプター 12V 5A |
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5V電源用 | ACアダプター 5V 2.5A |
※この他、接続の備品としてはプッシュ式DCジャックコネクターも使用。
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