デッドニング完全ガイド
デッドニングに必要なもの(道具・工具)は?
デッドニング前に、必要なものを揃えよう。使う道具・工具は、手持ちで十分なものもあるが、デッドニング専用に調達すると確実に効率が上がるものもあるので、施工前に確認&検討してみよう。
デッドニング専用ツールブランドも登場!?
-
「デッドニングとは?(後編) スピーカー周りをデッドニングする目的」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
-
実際の施工作業に入る前に、デッドニングに必要なものを確認しておきましょう。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
-
必要なもの……って、デッドニングキットでしょ?
-
それだけではありません。
道具とか工具もあるので。 -
それもそうだ。
-
まず、ドアデッドニングはドア内張りを外しますから、「ドライバー」や「内張りはがし」が必要ですね。
-
ロングタイプ(8385)もありますが、基本的には上の「8384」で十分です。
-
おや?
エーモンの内張りはがしがパープルになってる。 -
これは、新生「オーディア」のシリーズアイテム。だからイメージカラーのパープルなんです。
-
内張りはがしまでオーディア製が出たのか。
-
新しいエーモン(オーディア)のデッドニングアイテムは、大きく3つのシリーズに分かれています。
-
「ツール」のカテゴリーもありまして、ここにはデッドニングに必要な道具・工具が揃っています。
-
デッドニング用の工具・道具をこれから揃える人は、チェックしておきましょう。
-
それから、ドア内張りを外すときの傷付き防止用として、「養生テープ」もあったほうがいいですね。
オーディアの内張りはがし(8384)
AODEA for Sound | 音質の向上 |
---|---|
AODEA for Silent | 車内の静音化 |
AODEA for Deadening tool | ツール類(※) |
※ ラインナップは公式サイトの「オーディア・ツール」参照。
デッドニング下準備で重要な「ブチルクリーナー」
-
次にデッドニングの下準備で大活躍するのが、ブチルクリーナーです。
-
純正のドア鉄板のブチルゴムを除去するときに、これがあるとキレイに取れます。
-
地味に重要アイテムですね。丸腰で、ブチルとは戦えないもんね!
-
従来品(エーモンブランド品)はスプレータイプだったんですが、液体タイプに変わりました。
-
スプレーのほうがやりやすそうですけど?
-
しかし、液体のほうが、より強力にブチルが落とせます。落ちることを重視しています。
-
やっかいなブチル対策ウェポンも強化されているようですね。
オーディアシリーズのブチルクリーナー(8386)。ヘラもセット。
制振材を切るときに必要な工具・道具
-
デッドニングは、制振材(制振シート)を切ったり貼ったりする作業ですので、型取り用に「マジック」と「カッター」と「マスキングテープ」、それから制振シートの切断に「ハサミ」を使います。
-
その位はまあ、普通に持っているものばかりだな。何も買わなくてよし。
-
ただ、ハサミに関しては普通のハサミでは苦戦しますよ?
-
むむむ……。
-
制振材を切るときは、普通のハサミでは粘着剤が刃にくっついて上手く切れません。
-
あ~、両面テープを切るときと同じか。
-
そうなんです。フッ素コートしてあるハサミでないと、ツライですね。
-
じゃあ、この場面でもエーモンの匠のハサミ(※両面テープ用ハサミ)があると便利なんだ。
-
実は、その匠のハサミベースで、デッドニング専用ハサミも開発しました。
-
色がパープルになった!
匠のハサミの持ち手は赤でしたよね。 -
それだけではありません。大きなシートを切りやすいよう刃わたりを長くしてあるし、ツノみたいのが出ていて、指がかけられるようにもなっています。
-
本当だ。
カタチも違う。 -
制振材を切るときに、力をかけやすいようにできているのです。
-
エーモンの匠のハサミを持ってない人は、こっちを買うほうがいいかも。両面テープもこれで切ればいいことだし。
-
それと、制振材を切り分けるときには、「長いスケール(定規)」があると便利です。
-
それから、ドアの内張り側(プラスチック側)までデッドニングするなら、状況によっては「ニッパー」が必要工具となる場合もあります。
オーディアのデッドニングはさみ(8388)
✔ 通常のドア鉄板側と、スピーカー周辺のデッドニングまでなら、「ハサミ」で十分なことがほとんど。
制振材を貼るときに必要な工具・道具
-
制振材を貼る前のキホンとしては、汚れや油分を落とす必要があるので「パーツクリーナー」や「ウエス」を用意しておきましょう。
-
制振材の貼り付けに使う工具は?
-
これまでは「ヘラ」を使っていましたが、実は今回、制振材を圧着するための専用工具も開発しました。
-
ヘラより、こっちのほうがいいんだ。
-
ヘラだと、アウターパネル(車体外側の鉄板)に制振材を貼るシーンなどで、やりにくいんですよ。
-
ふむ。
-
制振シート圧着ツールは、手を入れるスペースさえあれば、狭い場所でも力をかけられます。
-
ナルホド。
デッドニング用の道具も進化しているわけか。 -
最後になりましたが、忘れてはならない重要なアイテムが「手袋」ですね。
-
それ重要?
-
制振材を貼る場面は、ドアの鉄板のフチで手を切ったりする可能性があるので……
-
デッドニング作業は手袋が必須です。重要です!
-
了解です。では、オーディアのクールでパープルなグローブはどこですか?
-
……それは、ありませんけど。
-
……ないんだ。
-
普通の作業用手袋で十分ですので。そこは。
✔ デッドニングキットを買う場合は、油分を落とすクリーンナップシートも同梱されている。
デッドニングキットにも同梱されているが、単品でも購入可能な制振シート圧着ツール(8387)
✔ ドア鉄板はけっこう鋭利な状態だったりすることも多い。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
関連記事
- エーモン(オーディア)の新型デッドニングキットを徹底解説
- デッドニングとは? その目的を初心者向きに解説すると…
- デッドニングとは?(後編) スピーカー周りをデッドニングする目的
- ドアデッドニング施工方法①╱ドア内張りの外し方
- ドアデッドニング施工方法②╱サービスホールの型取り
- ドアデッドニング施工方法③╱ブチルゴムの除去はどうやるのか?
- ドアデッドニング施工方法④╱アウターパネルへの制振材の貼り方
- ドアデッドニング施工方法⑤╱アウターパネルへの吸音材の貼り方
- ドアデッドニング施工方法⑥╱サービスホールの塞ぎ方
- ドアデッドニング施工方法⑦╱大きなサービスホールを塞ぐには?
- ドアデッドニング施工方法⑧╱ドア内張りの「カタカタ異音」防止策
- ドアデッドニング施工方法⑨╱インナーパネルの制振と補強
- スピーカー周りのデッドニング方法①╱スピーカー背面の吸音と制振
- スピーカー周りのデッドニング方法②╱スピーカーの防音
- プラスチック専用の制振材や吸音材。デッドニングは鉄板だけじゃない
- ドア内張りパネルのデッドニング方法
- エーモンがカーオーディオブランド・Aodea(オーディア)を再始動!
- 車の「スピーカー交換」入門
- バッフルボード(インナーバッフル)とは?
- 車のスピーカー交換方法╱純正スピーカー(リベット)の外し方
デッドニング完全ガイド〈ドアデッドニング編〉
デッドニング完全ガイド〈スピーカー周り編〉
デッドニング完全ガイド〈ドア内張り編〉
その他