デッドニング完全ガイド
エーモン(オーディア)の新型デッドニングキットを徹底解説
エーモンのオーディオブランド〈オーディア〉から、DIYで施工できる最新のデッドニングキットが本日発売。DIYデッドニングを世に広めた先駆者のエーモンが、今、最も力を入れて送り出すアイテムであり、デッドニングキットの本命といえる。
エーモン(オーディア)が、新作デッドニング関連アイテムを販売開始
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以前に、エーモン発のオーディオブランド「Aodea(オーディア)再始動のニュース」をスクープでお伝えしましたが……
●レポーター:イルミちゃん
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本日10月1日より、ついにデッドニングの新作アイテムが発売されたもようです。
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全37アイテムを一挙リリースいたしました!
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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なお、販売開始にはなっても、実際に全国のカー用品店の棚に並びきるまでには、1~2ヶ月程度はかかると思われます。
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その間に、DIYラボでも施工方法をどんどん解説していこう思います。
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しかし、中塚研究員。37アイテムもあると、どこから手を付けてよいか分かりませんね……。
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でも、中核アイテムは今まで通り、ドアデッドニングキットですよ。
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なるほど。
では、まずそこからいってみよう。
EMCフェア2019で公開された新生オーディアの新作デッドニングキット
エーモン(オーディア)デッドニングキットの選び方
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まずは、エーモン(オーディア)のデッドニングキットの選び方から。
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「ドア用」のキットとしては、ノーマルタイプとハイグレードタイプの2種類があります。
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普通のやつとハイグレードは、どう違うんでしょう?
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制振材の素材が違います。カンタンに言えば、より制振効果の高い素材を使っているのがハイグレードキットです。
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制振効果だけでなく、耐熱性も上がっています。
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耐熱性って重要なんでしょうか?
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車のドア鉄板は二重構造になっていますが、アウター側(外側)の鉄板に貼る制振材は、かなり高温にもさらされますよね。
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あー。
夏場とかすごい温度でしょうねぇ。 -
ノーマルのほうももちろん耐熱シートではありますが、より耐熱性が高いほうが、長期の視点で見ても剥がれにくいわけです。
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なるほど。制振材は粘着剤で貼り付けるものだから、そこは重要ですね。
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そして、これらの「ドア用」とは別に、ドアスピーカーまわりのデッドニングに特化した「スピーカー用」のキットが1種類あります。
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新シリーズでは、ドアの鉄板用と、スピーカーの周辺用でキットが分離している。
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そうです。「ドア用」のどちらかのグレードを選び、そこに「スピーカー用」を組み合わせてもらうカタチですね。
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今までは全部入りでキットにしていたと思うんですけど、分離した理由は?
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それによって、単体でスピーカー周辺だけ施工したりすることも可能になりました。
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あー、なるほど。
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スピーカー周辺だけのデッドニングなら、よりカンタンにできる、というメリットもありますので。
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そうなの?
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だって、ドア鉄板のデッドニングをしようとすると、純正ビニールを剥がしてブチルを除去するのに手間がかかりますからね。
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しかし、スピーカー周辺だけのデッドニングならこういう作業は必要ありません。
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よーし!
では、まずはスピーカー用だけやっておくか。 -
いいえ。DIYラボではどのみち両方やるので、それならまずドア鉄板からやります。
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なんでそうなるよッ!?
イジワルか! -
いや、イジワルではなくて、基本的にはドア鉄板のデッドニングをやったほうが効果が大きいからですよ。
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そうなの?
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そうです。オススメとしては、ドア用デッドニングキットを先に施工するコースとなります。
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スピーカー用はそのあとで、ってこと?
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そうですね。
まあ、効率を考えると、同時でもいいですけど。 -
なるほど。……しかし、考えてみると、同じデッドニングなのに「ドア用」と「スピーカー用」で何が違うのか、分からない人も多そうですが。
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あ~なるほど。
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だって、どっちにしてもドアスピーカーの音質アップのためにやるんでしょう?
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両者の違いを理解してもらうために、まずは「デッドニングとは何か?」から解説したほうがいいですね。
デッドニングキット・ドア用
エーモンのデッドニングキット・ドア用(8301)
デッドニングキット ハイグレード・ドア用
鉄板のビビリを押さえる制振材の質が違う
✔ オーディアのイメージカラー、パープルの制振材を使っているのはハイグレードタイプ。
デッドニングキット・スピーカー用
デッドニング最大の難関はブチル除去!?
✔ 詳しくは作業編で解説するが、純正の防水ビニールを密着させているブチルゴムをキレイに取り除くのは手間がかかる(難しくはない)。
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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