デッドニング完全ガイド

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スピーカー周りのデッドニング方法②╱スピーカーの防音

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スピーカー周りをデッドニングする方法の続き。スピーカーの防音のために、防音テープを貼っておく。「スピーカー防音は何のため？」「スピーカー防音の効果は？」などの疑問も、簡潔に解説する。

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  「スピーカー周りのデッドニング方法①╱スピーカー背面の吸音と制振」の続き。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  スピーカー周りのデッドニングには、スピーカーの防音対策メニューもあります。

  ●アドバイザー：エーモン 中塚研究員

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  スピーカーの防音って、なんだかピンときませんけど。

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  そうですか？
  なんで？

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  だって、言葉通りに受け取ると「スピーカーの音を防いでどうする!?」みたいな気が……しませんかね、皆さん。

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  ここで言う防音とは、余計なところに飛んでしまう音を防ぐ……という意味での「防音」ですね。

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  ふむ。

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  車のドアスピーカーは、ドアの鉄板に付いていますよね。


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  この上からドア内張りでフタをしてあって、内張り側には穴（スピーカーグリル）が開いています。


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  ただ、このとき、スピーカーとドア内張りの間に隙間が開いていたりするんですね。

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  どうなるの？

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  本来前に飛ばしたい音が、多少なりとも横に音漏れしてしまいます。

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  あー。
  イヤホンの音漏れと同じような状況だ。

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  ハイ。理想としては、スピーカーのオモテ面から出る音は全部前に飛ばしたいところです。

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  ふむ。

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  そこで、スピーカーの周りに防音テープを付けることで隙間をなくすんです。



✔ エーモンの「デッドニングキット・スピーカー用」に入っている防音テープ。

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  音が前にだけ行くように、ガイド（壁）を作るようなカンジか。

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  純正スピーカーだとそもそも何も付いていないことも多いですが、防音テープが付いている場合は、手で引っ張って剥がします。



ピローン

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  そして、スピーカーのフレームに沿って、防音テープを巻きます。このとき「つなぎ目が下側」にくるように巻き始めましょう。

下側から巻き始める


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  それはなぜ？

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  まあ、そのほうが見た目もいいので。

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  つなぎ目を隠すってことか。

クルリンと一周巻きつける


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  なお、防音テープがスピーカーの振動する部分にはかからないよう注意しましょう。

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  スピーカーのコーンに貼ったら、ブチ壊しですね。

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  防音テープが一周したら、余りはハサミでカットします。


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  防音テープを手で押しつけて、しっかりと密着させておきましょう。



グイグイ

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  最後にスピーカー周囲の鉄板のビビリ（共振）対策で、制振材を貼ります。


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  デッドニングキット・スピーカー用には、最初から細かくカットされた制振材（↑）が10枚入っています。

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  つまり、ドア片側ぶんで5枚。

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  これを、スピーカー周辺の鉄板に貼っていきます。

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  例えば、スピーカーの横のスペースとか……


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  スピーカーの上のスペースとかに貼ります。


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  スペースが狭いときは、さらに小さくカットして使ってもOKです。

半分に切って……



狭いところに貼る


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  そして制振材はただ貼るだけではなく、グリグリと押して鉄板に圧着させます。



グリグリ

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  制振シート圧着ツールは、スピーカー用のデッドニングキットにも入っております。

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  ひとつの貼り方例としては、こんなカンジ（↓）


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  注意点としましては……チョーシにのって、片側ドアに6枚目を貼らないことでしょうか？

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  そ、そうですね。そうなると反対側のドアが4枚になってしまいますので。

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  ……注意しましょう。

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  ちなみに、スピーカー用のデッドニングキットに入っている制振材は、単品でも売っているんですよ。



制振シート・ハイグレード・インナーパネル用（8309）

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  そうなんだ。

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  今回、DIYラボでは事前に「ドア用」のキットも施工しているので、まったく必要ありませんけどね。

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  「スピーカー用」だけを施工する場合は、制振材だけを増やして、多めに貼ってもいいわけか。

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  そういうことです。

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  これで、ドア周りのデッドニングも完了。

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  ドア鉄板のデッドニングよりは、作業もカンタンです。

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  ブチルと戦わなくていい、という巨大なメリットもありますね。

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  まあ、そうですね。ドアデッドニングは敷居が高い、と感じる人は、スピーカー周りのデッドニングキットだけにする、というチョイスもアリだと思います。

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  効果としては、ドア鉄板のデッドニングのほうが大きいけど、人それぞれでいいよ、ってことね。