年末年始スペシャル
2017年のDIYラボを、キーワードで振り返る〈地味にDIYの実力がつく編〉
DIYラボの年末年始スペシャルの第2弾。今回ピックアップしたキーワードは、一見どれも地味。しかし読むとけっこうためになる。密かにDIYスキルをパワーUPしたい人にオススメ。
2017年のDIYラボ的に重要キーワードを振り返る。2日目スタートです
DIYラボ レポーター:イルミちゃん
今日はなにをやるのかしら?
DIYラボ別館:ユキマちゃん
これからは「スライドドア」は足で開ける!?
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昨日のキーワード「シーケンシャルウインカー」は世間的にも分かりやすい、ハデめな例でしたが、今日は地味めながらも、ツウ好みなコレ(↓)
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ドレ?
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スライドドアを足で開ける、いわゆるハンズフリースライドドアを後付けする電装品。知る人ぞ知るヒットパーツとなっています。
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ハンズフリースライドドアは、セレナが純正採用したのち、2017年は他自動車メーカーにも採用が拡大。話題の新型N-BOXでも目玉オプションになってるし。
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「純正採用が進むと、後付けも後から評価される」というパターンか。コレも。
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ちなみにコムエンタープライズの服部研究員は、国産車(セレナ)が採用する前からこの機能をスマートキーのオプションとして開発。元々のヒントは、BMWのトランクだったらしい。
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トランクが足で開くのを、スライドドアに悪用……さすがね。DIYラボ別館(※)に、引き抜きたい人材だわ。
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悪用ではなく、応用です。そしてハンズフリー関連では、こんな記事もやりました。
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ある意味、地味に欧州車意識の技、ということにもなる。
DIYラボ本館と「別館」の力関係
ラクできる&失敗しないDIYなら「カプラーオン」
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さて、電装品取り付けと言えば、外せないキーワードが「カプラーオン」です。
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いよいよもって、地味なワードに突入ね。
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なおカプラーオンとは何なのか? についてはデンクル・岡本研究員が初心者向きに解説しています。
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要するに配線を切ったり、端子を付けたりしないでも、電装品の取り付けができるってことよね。
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そうそう。つまり外せば元通りになる。その安心感もポイントね。
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どうせ、一回付けたモノって外さない気もするけど……
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車を売るときの心配とか、そもそもエレクトロタップで配線に傷がつくのも嫌だ、という人が多いようで……。
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DIYはいつから、そんなオキレイなものになったのか。
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「時代の流れ」と言ってね。
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ま、DIYの敷居が下がるのはいいことよね。ラクしたいし、失敗したくない。
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カプラーオンでカンタンに取り付けできる電装品も、続々登場。車がちょっと便利になったり、さり気なくカッコよくなるアイテムがいろいろあります(↓)
DIYでも使えるようになってきた「パワーLED」
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次のキーワードは「パワーLED」。
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ほう。今日のキーワードの中では、異色のハデさ。
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ほんの少し前までは、発熱のスゴさから「車で使うのは、現実味なし」という意見が多かった気がしますが、2017年は、確実に加工で使われる例が増えました。
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ところで、「パワーLEDってなに?」っていう人にはコレね(↓)
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最近は「車業界でもパワーLEDを買う人が増えている」と、LED通販エルパラ・平川研究員の証言もあります。
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へぇ〜。そういえば……球屋あたりは、すでにフツウに使っているわよね。
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そうそう。C-HRのリアシーケンシャルだって、パワーLEDを使っていたし。
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ウインカー加工は、とくに光量不足が敵だしね。
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常時点灯する灯化ではないから、パワーLEDを導入しやすい、という事情もあるもよう。
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……という意味では、こういう話題がつながってくる(↓)
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つまりアレね、2018年は、パワーLEDでシーケンシャルウインカー自作。決まりね。
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ただ、やっぱりパワーLEDは発熱がスゴイ。放熱の問題がいろいろあって、どういう風にノウハウを伝えていくか、各方面と協議中です。
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そういえば、LEDヘッドライトバルブを作っているメーカーも、最近は「熱との戦いになっている」という話があったわね。
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こういうのも、光源は当然パワーLED。
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IPFの最新LEDヘッドライトバルブは、HIDに迫る明るさを持っているけど、消費電力も28Wもあるのです。
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消費電力も、HIDに接近しているよね〜。
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どんどん明るくなるパワーLEDだけど、いっぽうで2018年も熱との戦いがヒートアップしそうです。
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よーし。
放熱がんばるぞー!(棒) -
具体的になにをどう頑張るのかは、これから記事にしていきますね。
地味でなおかつ重要なDIYキーワードといえば「防水」
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「熱」の次は「防水」か。
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防水は、地味な話ではありますが……
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ていうか、今日のワードは、コレに限らずほぼ全部が地味だったけど。
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でもね、「防水処理」の話は、2017年のDIYラボでは密かに強化を図っていたテーマなのでした。
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誰ひとり気づいてないテーマね。間違いなく。
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DIYでは、防水まで意識を回している人は少ないかも知れません。そもそも、ギボシ端子も防水じゃないし。
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ギボシ端子って「チューブみたいので覆われているから、防水でしょ」みたいな雰囲気があるのに防水じゃない! とツッコミを入れていたのは森田研究員ですが……
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それは確かに。
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……というわけで、DIYの安全性を高めてもらう目的で、配線を防水でつなぐ方法を、いろいろ紹介しました。
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でも防水仕様の端子って、まだそんなに広まってはいない気もするけど? 「非防水のほうが安いし〜」となるのが人情だろうし。
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でも防水方法は、防水端子を使うことだけじゃない。
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と言うと?
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プロは従来からこんな技を使っているよ〜、という例。「スプライス端子」+「防水収縮チューブ」の組み合わせもオススメ。
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あー、なるほど、こういう手もあるのか。イルミスタ・野本研究員の地味ネタは、本当に参考になるのよね〜。
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細かいことを言うと、防水(防滴)仕様のLEDテープでも、配線をハンダ付けした部分は防水ではない。で、こういう末端処理テクニックも併用したりする。
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やっぱりプロは、きっちり「防水」でやっていた。
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ちなみに野本研究員の心得をもうひとつ紹介。「低い場所で、ギボシ端子を使わない」というのもありました。
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使わない、わけではなくて……場所を選ぶ。
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どうしても車外で使うなら、上のほうでつないで、下のほうまで延長コードで伸ばすってことね。
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お金をかけずにできる防水対策ね。
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電装系カスタマイズが当たり前の時代になってきていますが、「車外」=「防水」という意識を持って、安全性を高めましょう。
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それにしても……DIYラボを振り返ってみると、いかに地味なサイトかよく分かるわ〜。
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実用性重視って言ってね。
ギボシ端子は水のかかる場所で使うのはNG
明日は年末年始スペシャル第3弾☆