スマートガード取り付け方法(補足編)
スマートガードのサイレン&センサー取り付け方法をおさらい
サイレンの取り付け方を簡潔におさらい。これは〈スマートガード〉取り付け方法の補足編だが、別の種類のセキュリティ用サイレンだとしても基本は同じ。
スマートガードのサイレンはどこに取り付けるの?
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「ドアロック信号・アンロック信号の配線には2種類ある、という重要な知識(後編)」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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前回まではスマートガードの「本体ユニット」の配線方法について解説してきましたが……
●アドバイザー:CEP 服部研究員
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ふむ。
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スマートガードはセキュリティなので、サイレンを取り付ける必要があります。この点は旧モデルと同じですが、おさらいしておきましょう。
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サイレンなんて付けたことがない人が多いでしょうからね。
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サイレンの取り付け場所に関しては「この位置に取り付けましょう」という具体的な案内はしにくいパーツです。
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セキュリティ上の理由ですね…。
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はい。ですので、ここで説明できるのは「取り付け場所の条件」になります。まず第一条件は「車内ではなく車外に取り付ける」ですね。
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車内だと鳴ったときに周囲に聞こえないから。
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ちなみにセダン系の車で「トランクにサイレンを取り付ける」もNGです。
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それもやっぱりよく聞こえないからね……。
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そこで現実的には「エンジンルーム内のどこかに設置する」ことになります。
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ちなみにこれはアンサーバックサイレンの取り付け例ですが……
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アンサーバックのサイレンとの違いを言うなら、セキュリティ用に取り付けるサイレンは「目につきにくい場所」というのも条件に加わりますね。
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それはつまり窃盗団にすぐに発見されて、配線を切られるような事態を想定しているわけだ。
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だからなるべく目立たない位置で……ネジ留め固定できる場所を探します。
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そうなるとエンジンルームの下のほうになるのかな……?
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かといって、水のかかる場所や高温にさらされる場所も避けたいので、隠して取り付けるのも限界があるとは思いますが…。
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なるほど。まあ「できる範囲で、なるべく目立たない位置に付けましょう」ってことね。
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そうですね。
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次にサイレンの配線方法についてのおさらいです。
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サイレンから出ている配線はプラス線とマイナス線の2本があります。そのうちマイナス線は、車体金属のネジにボディアースします。
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そしてプラス線だけを、本体ユニットに接続するために室内側に引き込む必要があります。
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作業的にはこのへんが難関でしょうね。
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純正配線が車内側に渡っていくところにグロメット(ゴムキャップ)がありますので、そこを通します。
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この場面、穴を開けて通しています。
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しかしグロメット自体が固かったり、2重になっているものもあるので、先が尖った道具を使わないと穴を開けるのも難しいと思います。
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世の中にはこの用途での専用工具に近いものもあるので、他記事も参考に。
オプションでセンサーを追加するのもカンタン
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スマートガードには、オプションでセンサーを追加することもできます。これはコムエンタープライズのセキュリティで使われているのと同じものです。
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スマートガードの標準機能だけでもドアを開けられたり、エンジンをかけられたりすれば、アラームは鳴りますが……
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例えば窓ガラスを割られるような車上荒らし対策もしておきたいとしたら、ショックセンサーを追加します。
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セキュリティ用のセンサーでは、このショックセンサーが一番人気がありますね。
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これをスマートガードとつなぐ場合は、どう配線するのでしょうか?
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スマートガードの本体ユニットとは、カプラーオンで接続できます。カンタンですよ。
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そうなんだ。1本ずつ配線を接続する必要はない。
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ショックセンサーの本体を設置するときのコツは、振動が伝わりやすい付け方をしておくことです。
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上の例では、純正配線のハーネスなどにくくり付けて固定しています。
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しかし振動が伝わりやすいせいで、カンタンに発報したりしないのでしょうか?
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そこはセンサー側の感度調整の問題ですね。
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そういうことか。
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感度を高くしすぎると、強風時の揺れでも反応してしまったりするので、「ドン」と叩いてはじめて鳴る……ぐらいの感度設定にしておくのがオススメです。
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CANインベーダーやリレーアタックだけでなく、車上荒らし対策までしておきたい人は、オプションセンサーも検討しましょう。
衝撃を検知するショックセンサー。スマートガードのオプション品としても設定されている。
DIY Laboアドバイザー:服部有亨
キーレス、オートライトをはじめとする車の電装カスタマイズで有名なコムエンタープライズ(CEP)で製品開発を担当。車の電装、プログラミングの双方に長けている。配線図大好き。●コムエンタープライズ TEL
079-230-2323 住所:兵庫県姫路市大津区天神町2-78
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