リレーアタック対策講習⑪

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純正キーレス連動セキュリティは、アップグレードして強化するのがおすすめ

純正キーレス連動セキュリティを装備済み。だからひとまず安心……だったのは、もう過去のこと。従来型のセキュリティは、新しい窃盗手段・リレーアタックを想定していないのだ。そこでリレーアタック攻撃も防御する、セキュリティのアップグレード方法を解説する。

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  純正キーレス連動セキュリティは、カーセキュリティとしては人気があります。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  そのメリットは、純正リモコンによるロック・アンロック操作に連動して、セキュリティのオン・オフができることです。

  ●アドバイザー：CEP 服部研究員

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  ようするに、社外セキュリティ用の専用リモコンってのを持たなくていいタイプ……なんですね。

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  ハイ。コムエンタープライズのセキュリティでも、人気があっておすすめなのは純正キーレス連動のモデル「マーベラス200」です。



純正キーレス連動セキュリティ、マーベラス200

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  マーベラス200は、DIYでも取り付けできるのもいい。

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  そうですよね。

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  だから単純に「純正キーレス連動セキュリティのおすすめは？」と聞かれたら、コレ！ と言いたいところではありますが。……う～ん。でもなァ。

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  「おすすめ」と言いつつも、なんか、歯切れが悪いですね……。

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  だって、マーベラス200に限らず、純正キーレス連動セキュリティには弱点があるでしょう？

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  ……リレーアタックのことが言いたいわけですね。

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  そこですよ、問題はそこ！ もしも窃盗団がリレーアタックを仕掛けてきたら……。

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  純正スマートキーの電波を、リレーアタックで盗まれたら「泥棒は純正リモコンを手に入れたも同然」。連動して、社外セキュリティも解除されてしまいます。



✔「社外セキュリティはリレーアタック対策になるの？ ならないの？」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  ようするに、純正キーレスに連動していること自体がアダになる……。

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  まあ、そういうことです。

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  これを知らずに「セキュリティを付けているから大丈夫」なんて思っている人も、けっこういそうでコワイ。知り合いにいたら、教えてあげよう。

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  そういう意味では、純正キーレス連動セキュリティはアップグレードしておくのがおすすめですね。

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  ここからは、どういうアップグレード方法がいいのかを考えてみます。

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  今付けている純正キーレス連動セキュリティを無駄にしないで生かすなら、「リレーアタック対策」だけを追加する方法ですね。



リレーアタック対策にマトを絞っているリレーアタックガード

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  リレーアタックガードを付ければ、純正スマートエントリーシステム自体が無効化されるので、リレーアタックはこれで防げます。

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  ……あれ!?
  でも、待てよ？

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  どうかしましたか？

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  純正スマートエントリーシステムが眠ってしまったら、純正キーレス連動セキュリティはどうなるの？ 連動して眠ってしまったりして？

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  ……まさか。
  まず純正でロックした時点で、セキュリティが有効になりますので。

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  ヨカッタ。
  それなら安心。

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  その後、リレーアタックガードでスマートエントリーシステム自体を無効化しますから、セキュリティは有効のままです。

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  フムフム。

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  セキュリティは働いたまま、純正リモコンは効かなくなるので、リレーアタックでセキュリティを連動解除することもできません。

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  純正キーレス連動の弱点が消える！

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  そして車に戻ってきたら、まずスマートエントリーシステムを有効化し、スマートキーやタッチセンサーでアンロックした時点で、セキュリティがオフになります。

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  う～ん。
  完璧な防御態勢だ！

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  もうひとつアップグレード方法があります。それは「スマートガード」のような、「リレーアタックも防げるタイプのセキュリティ」に乗り換えてしまうこと。



リレーアタック防止機能を持ったセキュリティ、という位置付けのスマートガード

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  え？ でも、それだと純正キーレス連動セキュリティは無駄になる……。

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  そうなんですが、取り付けの面ではメリットもあります。

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  と言いますと？

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  現状で、コムエンタープライズのマーベラス200（※純正キーレス連動セキュリティ）を付けているとします。

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  ……ふむ。

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  マーベラス200を取り付けるために、常時電源・IG電源・アース・ドア開閉検知線（ドアカーテシ線）などは、全て取ってあるわけですよ。



✔「カーセキュリティ取り付け方法╱必要な電源と配線は？」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  そしてサイレンも取り付けてあって、その配線も室内に引き込んである、ということです。




✔「カーセキュリティ用サイレンやセンサーの取り付け方法」参照。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  おや？
  と言うことは……

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  それらの配線はそのまま生かしながら、スマートガードの配線につなぎなおせば、作業はかなりショートカットできます。

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  なるほどね！

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  まあ、アンテナの取り付けと、指定ヒューズへの接続だけは必要ですが、そのあたりだけで済みます。

アンテナの設置



指定ヒューズへの接続



✔ どのヒューズと交換接続するかは、車種ごとに指定がある。

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  DIYユーザーからすると、アップグレードの敷居はぐんと下がりますね。

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  ただし、スマートガードを取り付けるにあたっての指定ヒューズが、エンジンルーム側のヒューズボックスである車種は別です。

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  そんな車種あるの？

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  1～2割程度ですけど、あります。代表例を挙げると、60ハリアーとか。

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  その場合の問題というと……。

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  エンジンルーム側のヒューズボックスでの接続作業が必要になるので、その配線を室内に引き込む手間が発生してしまいます。



通しにくいだけで、通せないわけではないが……。



✔「〈配線通し〉も奥が深い！ バルクヘッドの突破力ならコレ」なども役立つ。

>>>リンク先で詳しく読む。

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  ……でも、それを言い出したら、「リレーアタックガード」の取り付けだって同じことでしょう？

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  いいえ。リレーアタックガードは、ヒューズへの接続とアースだけで済むので、そういう車種の場合は本体をエンジンルーム側に置けば、引き込みの必要はありません。

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  ……なにィ。そんな手があるのか。つくづくリレーアタックガードはラクでいいな。

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  どちらの方向性でアップグレードするのがよいかは、そのあたりの取り付け事情も踏まえて決めるといいかも知れませんね。

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  なるほど。

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  現時点で純正キーレス連動セキュリティが付いていて、取り付けの簡単さを求めるなら、リレーアタックガードの追加がシンプルでオススメです。