リレーアタックを防ぐ
リレーアタック防止装置「シャットアウト」の取り付け方法
ビートソニックのリレーアタック防止装置・シャットアウトの取り付け方法を、実際に作業しながら解説する。カプラーオンのユニットなので、電装DIY初心者でも難しくないが、丁寧にやるべきポイントがあるので押さえておこう。
ステアリングコラムカバー内のカプラーを見つける
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「ステアリング(ハンドル)コラムカバーの取り外し方法」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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コラムカバーが外れると、内部にいくつかの配線の束と、カプラーが見えます。
●アドバイザー:ビートソニック ワタナベ研究員
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リレーアタック防止装置「シャットアウト」の取り付けはカプラーオンとのことですが、どのカプラーですか?
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レクサスNXを例にすると、このカプラーです。
(↓) -
カプラーはツメでロックされているので、ツメを押しながら引っ張って抜きます。
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目的の、純正カプラーが抜けました。
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ここに盗難防止装置をつなげます。
✔ カプラー形状・位置は、レクサス・トヨタ系にも複数の種類があり、車種によって分かれるが、そのあたりは説明書に記載があるので迷うことはない。
盗難防止装置「シャットアウト」を割り込ませる
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次は、抜いた純正カプラーを、シャットアウトのユニット側のカプラーにつなぎ直します。
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そして、シャットアウトの反対側のカプラーを、元の純正カプラー差し込み口へつなぎます。
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これで、配線割り込みは完了♪
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あとは、シャットアウトの本体ユニットの設置ですね。
カプラーはオス・メスに分かれているので、合うほうにつなげればよい。
配線が遊ばないように処理する
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本体ユニットを設置する前に、配線だけステアリングコラムの奥からアンダーカバーのほうへ通しておきます。
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配線の取り回しをする上では、アンダーカバーを外してしまったほうがラクなケースが多いと思います。
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アンダーカバーを外せば配線も通しやすいし、後で固定するときも丁寧に作業できるので、このほうがオススメ。
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配線がアンダーカバー上に通せたら、シャットアウトのユニット本体につなぎます。
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そしてココが重要。配線が遊ばないように、純正配線に結束バンドでくくり付けていきます。
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ステアリングコラムカバー内にはハンドルの軸も通っているので、万が一にもからまったりしないよう、丁寧に配線処理しましょう。
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あとはユニット本体を、アンダーカバー上に貼り付ければOKかな。
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そうなんですけど、金属の箱を単に貼るだけだと、カタカタ異音の原因にもなりますので、丁寧にいきます。
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ほほう。
まだ技があるのか。
アンダーカバーは、ネジで固定されているだけ。すぐ取れる。
この結束バンドも、キットの付属品。
カタカタ異音を防止するためにウレタンシートを巻く
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実は、リレーアタック防止装置・シャットアウトには、キットの中にウレタンシートも付属しているんですよ。
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ホントだ。
このシートは、ウレタンシートなんですね。 -
ウレタンシートは静音化の役割です。本体ユニットを囲って、養生します。
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貼り付けられるので、そのまま本体を丸ごと覆ってしまいます。
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そのうえで、アンダーカバー裏(上面)などに隠せば、異音の心配もありません。
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なお、今回のレクサスNXの場合は、アンダーカバーの左のほうなら隠せるスペースがありました。
✔ ビートソニックのリレーアタック防止装置・シャットアウトのキット内容。※2月下旬に発売予定。
ペタリ
シャットアウトの別体スイッチ取り付け
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最後に、シャットアウトのモード切り替えに使うスイッチを付けます。
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これをどこに付けるかは自由ですが、カンタンにやるなら、ハンドルコラムカバーの隙間から配線を出して……
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そのままスペアスイッチホイール(空きスイッチパネル)に貼り付けます。べつにコラムカバーの端に貼ってもいいです。
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配線を隠したい派なんですけど?
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そういったコダワリ派の方は、パネルに穴開け加工して、裏から配線を通すのがいいでしょうね。
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あ、そっか。ここで「プッシュスイッチの取り付け方法(パネル埋め込み編)」を応用する手があるな。
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手間を惜しまない方は、そういう方法のほうが完成が上がりますね。
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……これで、リレーアタック防止装置の取り付けができたことになるの?
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さようでございます。
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なんか、これで本当に完成したのかどうか、分かりにくいアイテムですよね?
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……そうなんですよね。動作確認として、車をロックしたのち、センサーではスマートエントリーが効かないことを確認しましょう。
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純正リモコンのアンロックでしか開錠できないようになっていれば、リレーアタック防止機能が働いている、ということです。
✔ マニュアルモードになっていたら、純正のロックだけではリレーアタック防止が働かない。
✔ シャットアウトの別体スイッチを長押しして、モードを「オート」に切り替えたのちに、動作確認してみよう。
DIY Laboアドバイザー:渡邊悠二
カーエレクトロニクスの雄、ビートソニックにおける技術部のホープであると同時に、同社の「顔」としての活躍も期待される人物。プログラマー出身で、ITにも車にも強いが、いちばん得意なのは料理という説も。●ビートソニック TEL 0561-73-9000
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