リレーアタックを防ぐ
ステアリング(ハンドル)コラムカバーの取り外し方法
ステアリング(ハンドル)下のコラムカバーの取り外しは、難易度が特に高いわけではないが、油断禁物な面がある。ステアリングコラムカバーを外す前に、この注意点は知っておきたい。
ステアリング(ハンドル)コラムカバー取り外しは、油断してはいけない!?
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「リレーアタック防止装置がカプラーオンで付けられる」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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リレーアタック防止装置「シャットアウト」は、ステアリングコラムカバー(ハンドルコラムカバー)さえ外せれば、取り付けできますが……
●アドバイザー:ビートソニック ワタナベ研究員
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逆に言うと、ステアリングコラムカバーを外せないと、決して取り付けることはできません。
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そんな当たり前のこと、なに深刻そうに言ってるんですか。さっさとパカっと開けて、お目当てのカプラーを……
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そういうのが良くないんですよ。
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え?
何が??? -
ステアリングコラムカバーを開けるのなんてカンタンだ、という油断があると、思わぬ後悔をするかも知れませんよ。
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……?
そんな大げさな作業でしたっけ??? -
ここではじっくりと丁寧に、ステアリングコラムカバーの取り外し方法を解説しておきましょう。
ステアリング(ハンドル)コラムカバーの外し方
ステアリングコラムカバーのネジを外す
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まずは、ステアリングコラムカバーを固定しているネジを外しましょう。
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一見するとネジは見えませんが……
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ステアリングを90度程度切ると、正面にネジが見えます(↓)
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このネジは、反対側にもあるので、反対方向にもハンドルを切ってみましょう。
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それから、車種によっては、ステアリングコラムカバーの下部にもネジがありますよ。
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つまり、ネジが3本の車種もあるということです。
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なお、今回のモデル車はレクサスNXです。
ココにもネジがあるかも
「チルト&テレスコピックステアリング」の電動調整式レバーに注意
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ネジが取れたら、手順としてはステアリングコラムカバーの下半分を引き下げればいいのですが……
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(べつに、カンタンじゃない)
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ここで注意してほしいのが、「チルト&テレスコピックステアリング」の電動調整式レバーです。
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なにそれ?
テレンコ……? -
チルトはステアリングの高さ調整、テレスコピックはステアリングの前後位置調整(伸び縮み)で、レクサスやトヨタの高級車などは、電動式のレバー(ボタン)が付いているんですね。
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で、コラムカバーに付いているこの電動調整式レバーが出っ張っているせいで、コラムカバーが普通にカパっとは取れないのです。
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あー。
なるほど。 -
これの存在を忘れて、コラムカバーをガタガタ外そうとしていると、確実にレバー(ボタン)に傷が付きます。
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あわわ。
注意点ってそれのことか。 -
絶対に傷がつきます!!
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(……そこまで強調するとは、さては経験者だな)
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そんなわけで、私はいつも、養生テープを巻きます(↓)
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え?
対策ってそれだけのことでいいの? -
そうですね。外すときに確実に接触するから、養生しておけばいいのです。
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当たらない外し方があるってわけではなくて……
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当たるのが前提です。
ここは絶対、養生の場面です! -
ナルホド。
経験者が言うんだから、間違いなさそうです。
ステアリングコラムカバーを引き下げる
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あとはコラムカバーを外すだけですね~。
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ステアリングコラムカバーは、上下に分かれている車種がほとんどです。
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開けるのは下側から、ですね。
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そうです。上下の境界線付近の、ステアリングコラムカバー下側を内側に向かって押しながら引き下げる。
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押しながら下げると……
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コラムカバーの下半分が無事に取り外しできました~。
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ちなみに、ステアリングコラムカバーを戻すときにも、例の電動チルト&テレスコピックのレバーが引っかかって、なかなか戻せません。
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そうするうちに、傷つけてしまったりする。
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ですから電動チルト&テレスコピックの養生テープは、最後まで貼っておくことが大切です。
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単純な作業だからと、気を抜かないようにしましょう。
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さて、ここまで来たら、リレーアタック対策は簡単にできますよ!
ググッ
コッツン
DIY Laboアドバイザー:渡邊悠二
カーエレクトロニクスの雄、ビートソニックにおける技術部のホープであると同時に、同社の「顔」としての活躍も期待される人物。プログラマー出身で、ITにも車にも強いが、いちばん得意なのは料理という説も。●ビートソニック TEL 0561-73-9000