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エーモンのターミナルセットはどれが買いなのか? 考察
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電装DIY初心者におすすめのエーモンのターミナルセットには、3種類のラインナップがある。どれを買ったらいいのか? 自分に合うセットはどれかなのかを、内容物と価格からチェックしてみよう。
ターミナルセットとは別に、ターミナル&ツールセットもある
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「エーモンのターミナルセットがモデルチェンジ。何が変わったのか?」の続き。
●レポーター:イルミちゃん
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前回は端子とコネクター類がセットになった、ターミナルセット(3361)を紹介しました。
●アドバイザー:エーモン 中塚研究員
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しかし、エーモンのターミナルセットはこれだけではありません。
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電工ペンチがセットに含まれているターミナル&ツールセット(3362)もあります。
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端子類を配線コードに付けるためには電工ペンチは必須の工具ですからね。
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現時点で電工ペンチを持っていないなら、ターミナルセット(3362)を買ったほうがいいのかな?
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そのかわり、電工ペンチ付きのモデルは、配線コネクター類の数が絞られていて、圧着接続端子・接続コネクターなどは入っていません。
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そういうことか。考えてみればケースのサイズにはそんなに差がないから、電工ペンチが入っている分だけ、端子類が少なくなっていますね。
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いっぽう、ケース自体も大きいのが、上位モデルのターミナル&ツールセット(3363)です。
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この一番大きいターミナルセットは、電工ペンチの他に、検電テスターまで付いてきます。
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検電テスターもまた、電装DIYでは必須のツール。
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なお、ターミナルセット(3363)に入っている検電テスターは、「A49」というタイプです。
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「A49」といえば、検電テスターの入門・定番モデルでしたね。
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このセットはサイズも大きく、端子類の種類も多めです。
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そうですね。配線留め金具や配線バンドなどまで入っています。
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ほほう。
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ただし端子類だけのターミナルセット(3361)と比較すると、圧着接続端子や、0.35~1.25スケアまで適合する配線コネクター(※単品での品番は3348)は、入っていません。
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そうなんだ。端子の種類は、3セットそれぞれでビミョウに違っている。
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「ギボシ端子・平型端子・クワ型端子・丸型端子・ギボシ端子ダブル」は3セット共通で入っていますが、それ以外は内容物に差があります。
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う~ん。そうなるとけっきょく、どれが一番オススメなんでしょうね?
詳細はAmazonのエーモン ターミナルセット(3361)
詳細はAmazonのエーモン ターミナル&ツールセット(3362)
詳細はAmazonのエーモン ターミナル&ツールセット 検電テスター付(3363)
✔ エーモンの他モデルとの違いは、「検電テスターの選び方。おすすめはどれ?」参照。
エーモンのターミナルセットは、どれが一番買いなのか?
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電装DIYに関する道具を何も持っていなくて、ゼロから電装DIYを始めたい、という方にはターミナルセット(3363)がオススメではあります。
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電工ペンチや検電テスターは、けっきょく必要になりますからね~。
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そうですね。
ただ、価格は一番高くはなりますが。 -
ここで、3モデルの実売価格(※目安)を比較してみましょう。
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こうして見ると、電工ペンチのみがセットで含まれる「3362」がお買い得のように見えます。
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そうなんですよね。端子類のみのターミナルセットと比較しても、200円程度しか差がないので。
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でもなんか、価格設定のバランスが不思議な気もしますが……?
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これは3セットの端子類の内容が異なるためです。端子・コネクター類は、モノによって単価にけっこう差があるんですよ。
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なるほど。
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ちなみに従来モデルも同じようなグレード体系でしたが、一番売れ筋だったのは、中間の「電工ペンチ+端子類のセット」でした。
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やっぱりね。
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だから、おそらくは、新シリーズでも「3362」が人気になるのではないかと思われますが……これはあくまでも予想です。
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ふむ。ターミナルセットの選択は意外に悩ましいものがありますが、どれを買っても全て単品で追加・補充はできるんですよね?
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そうです。
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ならば、それほど悩みすぎなくてもよい気がします。どのみち、このキットはあくまでも入り口に過ぎませんからね。
ITEM No.3361 | ターミナルセット | オープン価格(1,600円前後) |
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ITEM No.3362 | ターミナル&ツールセット | オープン価格(1,800円前後) |
ITEM No.3363 | ターミナル&ツールセット | オープン価格(2,800円前後) |
DIY Laboアドバイザー:中塚雅彦
カーDIY用品メーカー・エーモン広報担当で、エーモンの顔と言える人物。端子や配線コードの仕様など細かいところまで深い知識を持っているので、DIYラボでは「電装DIYのきほん」に関する記事を担当。中塚ハカセ、とも呼ばれている。
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