塗り分け塗装の知識
マスキングテープの幅は、何種類か用意して使い分けよう。何ミリ幅が必要?
マスキングテープの幅は、何種類かを使い分けるものではあるが、どの幅を選べばいいのか迷ってしまう。そこでプロの板金屋が使っているマスキングテープが「何ミリ幅か」を取材。その使い分けに行き着いた理由も参考になる。
マスキングテープの「幅」の選び方について考える
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●レポーター:イルミちゃん
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さて、塗り分け塗装をする上で、マスキングはとても重要です。
●アドバイザー:ほんだ塗装 本多研究員
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ふむ。
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塗り分けようとしている部分以外には、色が付かないように覆わないといけませんからね。
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つまり、マスキング作業は必須。
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マスキングに使うのは、マスキングテープとマスキングペーパーです。
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細かいところはマスキングテープを貼って、面積の広いところはマスキングペーパーで「がさっ」と覆います。
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小さいパーツの塗装だったら、マスキングテープだけでもいいですよね?
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もちろんOKです。ただ、その場合でも、作業効率を考えるとマスキングテープの幅は使い分けたほうがいいですよ。
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マスキングテープの幅? そんなに何種類もあるの?
マスキングテープ
マスキングペーパー
プロの板金屋が使い分けているマスキングテープの幅
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細かいところをマスキングするときは、細いマスキングテープが必要ですが……
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ふむ。
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広い面積を細いマスキングテープで覆うとしたら、何本も重ねることになるから、時間がかかってしょうがない。
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そりゃそうだ。
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だから、マスキングテープの幅は、あらかじめ何種類か用意しておくといいのです。
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ナルホドね。では、ほんだ塗装が実際に業務で使っているのは何ミリ幅なんでしょうか?
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僕の場合は、この4種類の使い分けに行き着きました。
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マスキングテープの幅だけで、4種類も使い分けるのかッ!
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細いほうから、9ミリ・15ミリ・24ミリ・40ミリの4種類です。
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そんなにいる?
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もともとは、2種類でやっていたんですよね。
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……ふむ。
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通常だと15ミリぐらいが定番的ですが、車の塗装のマスキングで一番使うのは24ミリで、この2種類を使っていました。
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24ミリのほうが頻度が高いんですね。意外な気もしますが?
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24ミリ幅は、重ねながら貼っていく作業がやりやすいんですよ。半分重ねても12ミリ残りますし。なんというか、のりしろがちょうどいい、みたいな。
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ほう、なるほど。
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しかし、貼る量が多いと24ミリでも手間がかかります。24ミリを重ねながら2列貼るより、40ミリなら1本で済みますので。
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それで40ミリ幅も追加したんだ。
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全塗装するときなど、ドア内側にはマスキングテープを使いますが、そういう場面では太いほうが便利です。
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マスキングペーパーまでは使わない、一歩手前では40ミリが便利。
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それとは逆の話で、15ミリのマスキングテープでも太いと感じるシーンもある。細かいところに貼るなら、9ミリがあると便利です。
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じゃあ、この4種類には無駄はないんですね。
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そうですね。この4種類があれば、だいたいのマスキング作業はこなせるはずです。
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この話を参考に、皆さんも数種類の幅を使い分けてみてはどうでしょうか。作業効率が上がりそう♪
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それと、ここで紹介したマスキングテープの他にも、重要なテープがあります。
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あれ!?
4種類だけじゃないの? -
マスキングテープは4種類ですが、塗り分け塗装で一番重要になるのは、マスキングテープではないのです。
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あん?
ほんだ塗装が使っているのは3M製のマスキングテープ。
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ワンオフ加工と塗装のスペシャリスト。エアロパーツ取り付けも仕上がりにとことんこだわるタイプ。超がつくキレイ好きでもあり、安心して車を預けられる。●ほんだ塗装 TEL:0564-58-5808 住所:愛知県岡崎市坂左右町堤上101-3 営業時間10:00~21:00 水曜定休 メールはこちら
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