社外エアサス導入ガイド（第5回）

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ACCエアサスの買い方。標準キットでどこまでできるの？

エアサスは部品が多いアイテムゆえに、買い方には迷いや疑問が生じがち。例えばACCエアサスには「標準キット」というセットがあるが、それだけ買えばいいのか。オプションが必要になるのは、どんなケースか。購入前に予習しておこう。

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  この連載で、エアサスの仕組みをいろいろ勉強してきましたが、今日は買い方についての質問が。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  ハイ。
  なんでしょうか？

  ●アドバイザー：ACC タイソン研究員

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  エアバッグ、タンク、コンプレッサー、スイッチ……いろいろな部品が必要なのは分かりましたが、部品が多すぎてドレを選んだらよいのかサッパリ分かりません。

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  基本的には、必要な部品をまとめたのが「標準キット」なので、機械式エアサスなら、それだけで大丈夫ですよ。

✔ ACCエアサスの場合、電磁弁はオプションで、標準キットは機械式。

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  つまり標準キットを買えば、必要なものは揃うと？

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  そうですね。ACCエアサスでいうと、下の部品はすべて標準です。


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  各部品をホースでつないでいくときのフィッティング（接合パーツ）も、必要な分は入ってます。

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  ホースは？

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  それももちろん入ってます。

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  組み方によっては、足りなくなったりしませんか？

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  そのあたりも十分考慮していて、15メーター×2本の30メーター分入ってます。標準ホースの太さは1/4インチ。機械式エアサスとしては十分です。


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  あ〜、この長いホースを切り出していくんですね〜。

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  ただし！ あまり考えなしで切り出して失敗すると、足りなくなることは考えられますけどね。

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  とりあえず5メーターくらいかな、チョキン、ああしまった、30センチ足りない、やり直し！

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  ……そういうことを繰り返すと、不足する可能性はありますよね。そのときはホースだけ単品で買ってください。

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  まあ、エアサスの場合は、基本的にショップに頼んで付けてもらうから大丈夫か。

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  ACCエアサスの場合は、標準で4ガロンタンクが1個付いてくるという話でしたよね。


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  これは本当に、標準の1個だけで足りるのでしょうか？

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  標準の機械式エアサスの場合は、1個で問題ないですよ。

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  増やす必要性があるケースというのは、どんな？

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  オプションで電磁弁を組んだ場合などは、タンクも増やしたほうがいいですね。

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  それはなぜ？

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  電磁弁エアサスは、車高の上げ下げが高速にできる反面、1回の上げ下げで使う空気の量が多いんです。

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  あー。

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  電磁弁となるとホースも太くなる（オプションの3/8インチ等を使う）ので、流量も増える。だからこそ高速なんですが……

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  ホースの太さから、違うのね。

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  結果的に、機械式だと連続2回上げられていたのが、1回しか上げられないといったことになったりする。

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  ……つまり、コンプレッサーが回る頻度が増えてしまう。

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  ですね。だから電磁弁にするような人は、タンクやコンプレッサーを追加で付けたほうがいいのです。2個ずつにしたりとかね。

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  最大で何個くらい、積む人がいるんでしょう？

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  ドレスアップとして見せる目的で、タンクを4本つないだりする人もいます。でも実用上からは、2本付ければ十分ですね。電磁弁だとしても。

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  他には、車高を調整するときのスイッチ・エア圧を見るためのメーターなども標準で付属しますが、ACCエアサスだと、ここでひとつの「選択」があります。

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  フムフム。

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  メーターとスイッチが一体型になっているタイプと、離れたセパレートタイプ（分離型）がありますよ。


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  これはオプションということではなく、ACCエアサスの標準キットを買うときに、どちらか好きなほうを選べるシステムです。

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  どっちがいいんでしょ？

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  人による（車による）話なんですが、セパレートタイプのほうが、それぞれ別の場所に付けられるメリットがありますね。

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  あ、なるほど。

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  メーターはピラーに付けて、スイッチは手元に付ける……といったことができるのがセパレートタイプ。

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  普通は離して付けますよねぇ？

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  ですね。だからセパレートを選ぶ人が多いんですが、ちょうど一体型が入るスペースがある車もありますので。

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  ピッタリハマる取り付け場所があったら、それもよさそうです。

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  それと、一体型のメリットを言えば、メーカー側で配管をつないで1個モノにしてから出荷しているので、取り付けはラクです。

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  ほほう。

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  セパレートだと、両者間の距離が分かりませんので、ホースを付属で付けているんです。

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  それをつなぐ作業が必要になるんですね。

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  ですね。ここはメーター表示用の接続であって、圧がかかるわけではないから、取り回しのしやすい細いホース（1/8インチ）を付けています。9メーター付属していますよ。

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  つまり、両者の間は最大9メーター離せる……って、そんなにいらない気がしますけど、まあいいか。

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  ただ、取り付け性の問題はショップさんの問題なので、選択するユーザーとしては、どっちか好みで選んでもらえばいい要素です。

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  ところで、もっと細かい話をすると、ACCエアサスの標準キットには、まだ重要な「選択肢」があるんですよ〜。

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  フムフム。

メーター内部の色なんですが、文字盤が赤か白か、選べます



エアサスのエア圧メーター


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  それって、重要な選択？

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  インテリアに合わせて選ぶので、ココは重要です。

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  ……な、なるほど。
  失礼しました。

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  あとはイルミ点灯時に光る色を、5色から選べます。

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  選べるのは楽しいけれど、迷ってユーザーが混乱しませんかね？

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  でも、純正内装がオレンジで光る車もあれば、緑で光る車もあるので。

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  あー。
  そういうのがあるか。

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  だから、車内の雰囲気に合わせて選べるように、細かく用意しているわけですよ。コダワリです！

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  エアサスは、ドレスアップパーツでもありますからね。

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  まあ、赤い文字盤で、青い点灯色とかを組み合わせてしまうと、「どんな色になるんだろう」っていうのはありますけどね。

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  これ以上ツッコミを入れるのはやめておきます。エアサス選びは奥が深い！