社外エアサス導入ガイド（第12回）

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エアサスのタンクは容量だけでは語れない。究極はオーダーメイド

エアサスのタンクのサイズオプションは、想像以上に面白い。短縮加工は容量が小さくなるが、設置スペースにピタッと収まると、かなり快感。オーダーメイドで究極を狙うことも可能だ。

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  前回（※）は、オプションとしてタンクやコンプレッサーを増量する話題でしたが……

  ※「エアサスのタンクやコンプレッサーを増やす意味」参照。

  ●レポーター：イルミちゃん

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  エアサスのタンクは、単に数を増やす以外にもオプションが存在しています。

  ●アドバイザー：ACC タイソン研究員

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  ……どういう意味でしょうか？

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  タンクは、エアサスの部品の中でももっとも場所を取るパーツです。

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  確かに。
  存在感があります。

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  だから、インストールの自由度を上げるために、サイズ変更できるオプションサービスを用意しているんですよ。

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  それってけっこう重要ですね。

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  それが短縮加工と、オーダーメイドタンクです。

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  2コースある。

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  短縮加工は、そのまんまの意味。標準タンクを、短く加工することです。

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  え〜っと、ACCエアサスの標準タンクはコレ（↓）ですが……


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  もともとの標準タンク自体、できるだけ多くの車種で合うようにと、長さと容量のバランスを決めています。

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  小さくすると、容量が減ってしまいますもんね。

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  そうです。昔のACCエアサスは3ガロンタンクでしたが、それだと少ない車種もあったので、4ガロンに増やしたのです。

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  フムフム。

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  しかしギリギリまで容量を取っただけに、車種によってはあと10ミリ短ければ良かったのに！ というケースも出てきます。

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  惜しくも収まらず。

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  だから、そういう時はオーダーで「短縮加工」を受け付けているんですよ。

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  へー！

✔ ACCエアサスの標準キットを買う時点で、最初から短縮加工したタンクにしたい、という注文も可能。その場合はキット価格＋1万2000円で対応してもらえる。

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  ちょっと極端な例ですが、レクサスSCで、こんなタンクを製作した例（↓）もあります。


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  短い！
  なんかカワイイけど。

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  ただ、ここまで短くすると、当然ながら容量が減ってしまいます。

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  そりゃそうですね。ちょくちょくコンプレッサーが回りそうな……。

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  だから短縮加工は、1センチ・2センチレベルの人がほとんど。「5センチ短く」なんていう人は少ないです。

究極はオーダーメイドタンクですね



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  オーダーメイドって、どこまでできるものですか？

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  直径を2種類から選んで、長さを決めて、ポートの位置も自由。何本にするか、その何本をどう並べるのか、ステーはどう付けるのか……というところまで全部オーダーできます。

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  細かっ！

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  ようするに、この車のこの場所にこう付けたい、という希望に合わせてタンクを作るので。

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  そこまでする必要性があるんでしょうか？

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  ミニバンへのエアサス取り付けは、場所との戦いですからね。

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  ミニバンは、車そのものは大きいですけど？

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  しかしミニバン系はトランクがない。それにサードシートがスライドするようになってきたから、とにかくタンクの置き場所がない。

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  あー。

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  特にサードシートがフラットになるような車だと、高さも抑えないといけません。

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  短くしても、当たってしまうってことか。

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  そうなんです。これ（↓）はRB1オデッセイ専用の、オーダーメイドタンクの例。


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  高さを抑えるために細いタンクにして、その上で容量を稼ぐために3本にして、コンプレッサーも横置きのステーを作って設置しています。

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  オーダーメイドなら、ここまでできるんですね〜。

✔ RB1の3連タンクは需要があるため、オプションのラインナップとしても設定されているが、これは例外。

✔ 通常のオーダーメイドタンクはあらかじめ値段設定できないため、ACCに仕様を相談しながら、見積もりを出してもらう流れになる。

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  というわけで、ミニバン系は場所との戦いなのです。

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  思ったより大変そう。

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  もっと大変なのが、RKステップワゴンです。

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  ホー。

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  床下が低いし、しかも一番後ろのシートは、ラゲッジスペースに入るようになってる。

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  ムムム……。

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  でも荷物は積みたい、サードシートはしまいたい、というお客さんもいるわけで……。

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  そうは言っても、どこにタンクを付けたらいいのか？

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  いろいろ検討した結果、もともとセンターコンソールがない車なんで、そこに箱を作ってタンクとコンプレッサーを埋めました。



ACCでワンオフ製作したコンソールボックス。

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  エアサス屋さんって、ここまでするんだ！

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  だからRKステップワゴンのお客さんは、ACCに直接車を持ち込む人がけっこう多いんです。